IIOPアプリケーションゲートウェイ説明書 (運用管理Webサーバ編)
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第6章 SSL環境設定

6.2 SSL環境設定

 SSL環境設定は、SSL中継機能で中継を行なうための環境情報をCORBAサービスに設定します。
 SSL環境設定は、コマンドを実行して行います。コマンドの詳細については“付録E コマンドリファレンス”を参照してください。
 なお、Windows版でのSSL環境設定は、システム管理者権限(Administrator)で実行することを推奨します。

環境設定手順
  (1) CORBAサービスへの登録
          ↓
  (2) CORBA環境ファイルの編集(SSLポート変更時のみ)
          ↓
  (3) SSL付きオブジェクトの作成
          ↓
  (4) 環境設定のCORBAサービスでSSL通信を行うをチェックする
          ↓
  (5) CORBAサービスの再起動

備考

(1) CORBAサービスへの登録

 CORBAサービスの環境にSSL環境を設定するため、root権限でodsetSSLコマンを実行します。コマンド実行時、mktknコマンドで作成したトークンに設定したユーザPINを入力します。

実行例)CORBAサービスへSSL環境を登録します。Solaris版での例です。

  odsetSSL  -sd /export/home/SSL/slot -ed /export/home/SSL/sslcert -tl Token01 -nn Jiro
    UserPIN: 
    Re-type UserPIN:

(2) CORBAサービス環境ファイルの編集(SSLポート番号変更時のみ)

 SSL通信で使用するSSLポート番号を変更したい場合、CORBAサービス環境ファイルをエディタで編集してください。初期値は4433に設定されています。他のプログラムで使用されている場合は、1024〜65535の間の未使用番号を割り当てます。新しい設定値を有効にするには、CORBAサービスを再起動する必要があります。

 ポート番号変更では、以下のCORBAサービス環境ファイルを編集します。
 Solaris版
  /etc/opt/FSUNod/config
 Windows版
  CORBAサービスインストールディレクトリ\etc\config
 以下にSolaris版での編集の例を示します。UNO_IIOP_ssl_port=ポート番号の形式で記述してください。
  # vi /etc/opt/FSUNod/config
  UNO_IIOP_ssl_port = 4433


(3) SSL付きオブジェクトの作成

 Interstage ProxyのSSL通信を行う場合には、CORBAサーバのオブジェクトリファレンスに付加するInbound Proxy情報でSSL通信の設定を行う必要があります。
 サーバに付加するInbound Proxy情報にSSL通信の設定を行う方法は、Interstageのマニュアルを参照してください。SSL通信の設定されたInbound Proxyと直接接続するクライアントの間でSSL通信が行われます。
 また、CORBAサービス環境ファイルを編集後、CORBAサービスの再起動を行わず本操作を行う場合は、OD_or_admコマンドで-p,-hオプションを指定する必要があります。このとき、-pオプションで指定するポート番号は、CORBAサービス環境ファイルのUNO_IIOP_ssl_portに設定した値を指定してください。


(4) 環境設定のCORBAサービスでSSL通信を行うをチェックする

 Interstage ProxyでSSL中継機能を使用するためには、環境設定で“SSL通信を行う”をチェックしてください。


(5) CORBAサービスを再起動する。

 SSL中継の設定を有効にするために、CORBAサービスを停止し、起動してください。CORBAサービスを停止した場合、Interstage Proxyも停止するため、Interstage Proxyの起動をしてください。


[注意]



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