ファイアウォール機能 テクニカルガイド
目次 索引 前ページ次ページ

第5章 FAQ> 5.3 運用中のトラブル

5.3.5 パケットモニタを起動しても、モニタされない?

パケットモニタを使用する場合は、事前に以下の環境設定を行なって下さい。

Solaris版

以下の手順でシステムパラメタのチューニングを行ってください。

  1. スーパユーザでログインします。

  2. エディタを使用して、/etc/systemファイルに以下の行を追加してください。なお、記述してある値を下回らないように設定してください。

    set msgsys:msginfo_msgmax=16384

    set msgsys:msginfo_msgmnb=32768

    set msgsys:msginfo_msgseg=32767

    set semsys:seminfo_semmnu=現在値+透過GWで中継するTCPコネクション数+10

  3. 設定を有効にするために、OSを再起動します。

本製品では、IPフィルタロギング機能などでメッセージキューを利用した内部通信を行っています。 このため、msginfoのチューニングが必要です。

透過GWでは、認証後の通信やアンチウィルス連携時、TCPコネクション単位にセマフォ資源を使用します。このため、複数のTCP コネクションを同時多重で利用する場合、seminfo_semmnuのチューニングが必要です。

seminfo_semmnuの現在値は、/usr/sbin/sysdefコマンドで参照できます。

システムパラメタチューニング等を実施しているにも関わらず、パケットモニタ起 動後、フィルタリング"停止中"、ロギング"停止中"と出力され、画面の更新が行 われない場合には、メール送信環境が整っていない可能性があります。

sendmailのバージョンが8.7.x以降である場合にメール送信処理に時間がかかる現象 が発生する場合があります。Solaris 7以降で提供されているsendmailは バージョン8.7.xバージョン以降となっておりますので、以下の対処を行わないとメー ル送信処理が遅延します。

自ホスト定義の公式ホスト名に別名としてFQDNを定義して下さい。

(例) nnn.nnn.nnn.nnn myhost myhost.domain1.domian2.jp

自ホストFQDN未定義により、メール送信処理が遅延している場合には以下のコンソール メッセージが出力されます。

sendmail[PID]: unable to qualify my own domain name (ホスト名.) -- using short name

sendmail[PID]: My unqualified host name (ホスト名.) unknown; sleeping for retry

なお、自ホストの別名にFQDNを定義し、sendmailのメール送信処理が遅延されなくなっ た後、ログデーモン等の再起動を行う必要はありません。

Windows版

Windows版の場合、本製品インストール時に追加された以下のサービスに対して、ログオンのアカウントを Administrator に設定して下さい。

Windows2000 Serverの場合は必要ありません。

以下に、IPフィルタリングロギングサービスに対する操作手順を示します。
  1. [スタート]メニューの[設定]-[コントロールパネル]を選択し、[サービス]アイコンを ダブルクリックします。サービス一覧ダイアログボックスが表示されます。

  2. Fujitsu FW (fwlog) のサービスを選択し、[スタートアップ]ボタンをクリックします。

  3. ログオンの項目を[システムアカウント]から[アカウント]に変更し、アカウントに "Administrator"を設定し、Administratorのパスワードを入力します。

  4. [OK]ボタンをクリックします。サービス一覧ダイアログボックスに戻ります。

同様な操作を残りのサービスに対しても行なって下さい。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 2000-2006