ファイアウォール機能 テクニカルガイド
目次 索引 前ページ次ページ

第5章 FAQ> 5.3 運用中のトラブル

5.3.1 アラートメッセージの抑止方法

検出するアラートには、以下の種類があります。

アラート種別

同一送信元アラート

同一送信先アラート

監視ポートアラート

不正パケットアラート(SDFW暗号ゲートウェイ機能)

不正パケットアラート(IPsec/IKE暗号ゲートウェイ機能)

認証拒否アラート

このうち、同一送信元アラートと同一送信先アラートでは、RIPやMicrosoftのNetBIOS などの定期的にブロードキャストパケットを送信するサービスのパケットを、アラートイベントとして検出する場合があります。これらのパケットに対するアラートメッセージを抑止する場合は、以下のいずれかの対処を行なって下さい。

■ファイアウォール独自設定

Solaris編

アラートイベント検出基準の変更

セットアップを起動し、プルダウンメニュー「ログ/アラート設定」から"アラート設定"を選択します。

表示された"アラート設定"画面で、次の値を変更して下さい。

パラメタ

デフォルト値

意味

パケット監視単位時間

3600秒

アラートイベントの判定基準となる単位時間を指定します。ここで指定した単位時間で破棄パケット数をカウントし、アラート判定基準値を越えた場合、アラートイベントとして判定されます。

この値を小さくすることで、アラートイベントの判定基準が緩やかになります。

アラート判定基準値

5回

パケット監視単位時間内で、破棄パケットをいくつ以上検出した場合にアラートイベントとして判定するかの基準値を指定します。

この値を大きくすることで、アラートイベントの判定基準が緩やかになります。

フィルタリング条件の設定

アラートイベントの対象となっているブロードキャストパケットに対して、フィルタリング条件(BLOCK ロギングなし)を設定することによって、アラートメッセージを抑止できます。

設定条件の詳細は、プロードキャストパケットの制御を参照して下さい。

Windows編

アラートイベント検出基準の変更

セットアップを起動し、"アラート設定"を選択します。

表示された"アラート設定"画面で、次の値を変更して下さい。

パラメタ

デフォルト値

意味

パケット監視単位時間

60秒

アラートイベントの判定基準となる単位時間を指定します。ここで指定した単位時間で破棄パケット数をカウントし、アラート判定基準値を越えた場合、アラートイベントとして判定されます。

この値を小さくすることで、アラートイベントの判定基準が緩やかになります。

アラート判定基準値

20回

パケット監視単位時間内で、破棄パケットをいくつ以上検出した場合にアラートイベントとして判定するかの基準値を指定します。

この値を大きくすることで、アラートイベントの判定基準が緩やかになります。

フィルタリング条件の設定

アラートイベントの対象となっているブロードキャストパケットに対して、フィルタリング条件(BLOCK ロギングなし)を設定することによって、アラートメッセージを抑止できます。

設定条件の詳細は、プロードキャストパケットの制御を参照して下さい。

■統合環境設定

アラートイベント検出基準の変更

「SDFW運用管理サービス」の「アラート」タグを選択し、「パケットフィルタ」を選択します。

次の値を変更して下さい。

パラメタ

デフォルト値

意味

アラート監視単位時間

60秒

アラートイベントの判定基準となる単位時間を指定します。ここで指定した単位時間で破棄パケット数をカウントし、アラート判定基準値を越えた場合、アラートイベントとして判定されます。

この値を小さくすることで、アラートイベントの判定基準が緩やかになります。

アラート判定基準値

20回

パケット監視単位時間内で、破棄パケットをいくつ以上検出した場合にアラートイベントとして判定するかの基準値を指定します。

この値を大きくすることで、アラートイベントの判定基準が緩やかになります。

フィルタリング条件の設定

アラートイベントの対象となっているブロードキャストパケットに対して、フィルタリング・ルールを設定し、「動作」に「SDFWログ採取-OFF」と「SDFW-BLOCK-Forward」を設定することによって、アラートメッセージを抑止できます。

設定条件の詳細は、プロードキャストパケットの制御を参照して下さい。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 2000-2006