ファイアウォール機能 テクニカルガイド
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第1章 運用例(Solaris版)> 1.2 拡張運用> 1.2.2 サイト間暗号通信の運用例

1.2.2.1 暗号通信ルータとして運用する場合

サイト間暗号通信機能をルータで運用した場合、IP フィルタと連携することで外部からの不正パケットの侵入を防ぎながら、特定のネットワーク(ホスト)からの通信だけを内部ネットワークに通過させるようなファイアウォールを構築できます。

暗号通信ルータとして運用する場合の設置例を示します。

[図: 暗号通信ルータとして運用する]

この場合、ファイアウォール機能には、IP アドレスとしてグローバルアドレスを使用します。また、LAN-2 上、および LAN-3 上のネットワークアドレスは、異なるアドレスを割り振る必要があります。LAN-2、および LAN-3でローカルアドレスを使用している場合は注意してください。

[サービスの利用範囲]

サービス

ポリシー

暗号通信

telnet

イントラネットからエクストラネットへのアクセスを許可

使用

ftp

■[定義例]

以下に、extra と intra 間で telnet、ftp の暗号通信を行う場合の定義例を示します。

ネットワーク構成図

インタフェース設定

インタフェース名

IPアドレス

le0

192.168.0.1

le1

202.248.171.130

ネットワーク設定

ネットワーク名

アドレス

ネットマスク

in-net

192.168.0.0

255.255.255.0

out-net

202.248.171.128

255.255.255.224

intra

192.168.10.0

255.255.255.0

extra

133.1.1.192

255.255.255.224

internet

0.0.0.0

0.0.0.0

暗号ゲートウェイ設定(相手暗号ゲートウェイ)

ホスト名

IPアドレス

encgw

133.1.1.190

パケットフィルタリング条件設定

telnet、ftp に対する暗号通信条件


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