第9章 TeamWARE Directoryを操作する
個人用アドレス帳は、ユーザ全員に与えられます。最初は何もエントリが作成されていないので、ユーザ自身がエントリを作成し、活用していきます。
エントリが作成された個人用アドレス帳では、メールの宛先を検索したり、住所や電話番号、連絡先情報を参照することができます。検索に関しては、9.2 エントリを検索するを参照してください。
個人用アドレス帳には、私用エントリ、私用グループおよび簡略名を作成できます。
◆個人用アドレス帳の保存場所
標準設定では、ユーザのパソコンに個人用アドレス帳のコピーが保存されます。パソコンにコピーを保存することで、サーバにある共用ディレクトリよりも高速にアクセスできます。
個人用アドレス帳の保存場所は変更できます。
保存場所を変更するには、以下のように操作します。
- メインウィンドウの[オプション]メニューで、[Directoryオプション設定]コマンドをクリックします。
⇒ [Directoryオプション設定]ウィンドウが表示されます。
- [個人用アドレス帳]タブをクリックします。
⇒ [個人用アドレス帳]ページが表示されます。
- アドレス帳の保存場所フィールドの右横にある、
ボタンをクリックして、個人用アドレス帳のコピーを保存するフォルダを指定します。
⇒ 個人用アドレス帳の保存場所が指定されます。
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個人用アドレス帳の保存場所に、他のユーザのパソコンを指定する場合、アドレス帳をコピーできない場合があります。このような場合には、ログイン時に[ログイン設定]ウィンドウの[全般]ページを表示し、[個人用アドレス帳をワークステーションに取り出す]チェックボックスをクリックして、オフにしてください。[ログイン設定]ウィンドウの表示については、4.1 TeamWARE Officeを起動するを参照してください。 |
簡略名とは、共用ディレクトリのエントリを、別名で参照できるようにするものです。これによって、ユーザが独自の名前でエントリを参照できるようになります。簡略名として表示される内容は、共用ディレクトリのエントリの内容と同じです。
◆簡略名の利点
簡略名を使用すると、以下のような利点があります。
- 自分が必要とするものだけを作成するので、共用ディレクトリよりも速く検索することができる
- 長いエントリ名などに、短くてわかりやすい名前を付けることができる
- 共用ディレクトリのエントリを参照しているので、共用ディレクトリのエントリの内容が変更された場合でも、自動的に内容が変更される
◆簡略名の作成
簡略名を作成するには、以下のように操作します。
- メインウィンドウの[共用ディレクトリ]ページで、表示されているエントリの検索結果から、簡略名を作成するエントリをクリックします。
- メインウィンドウの[エントリ]メニューで、[個人用アドレス帳に追加]コマンドをクリックします。
⇒ [簡略名の作成]ウィンドウが表示されます。
ウィンドウ名は、エントリの検索の対象によって異なります(以下は、[検索の対象]ドロップダウンリストボックスで“ユーザ”を選択していた例です)。
なお、簡略名フィールドには、1で選択したエントリの名前(ユーザ名、グループ名など)が簡略名として指定されています。
- 必要に応じて簡略名を修正し、[OK]ボタンをクリックします。
⇒ [個人用アドレス帳]ページのエントリに、作成した簡略名が表示されます。
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1.で選択したエントリの種別により、2.の操作で表示されるウィンドウが異なります。たとえば、グループを選択した場合は、[グループ簡略名の作成]ウィンドウが、カレンダーを選択した場合は、[カレンダー簡略名の作成]ウィンドウが表示されます。 |
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[簡略名の作成]ウィンドウは、個人用アドレス帳からも表示できます。表示するには、[エントリ]メニューの[新規]コマンドにマウスポインタを合わせ、サブメニューから[簡略名]コマンドをクリックします。
なお、個人用アドレス帳から[簡略名の作成]ウィンドウを表示した場合は、名前フィールドの右横にある、 ボタンをクリックして、簡略名にするエントリを検索します。 |
私用エントリとは、一個人(あるいは一組織)の電子メールアドレス、電話番号、住所などの情報を、ひとまとめにしたものです。たとえば、取引先や社外の関係者などの、インターネットのメールアドレスを、個人用アドレス帳に追加したいときなどに作成します。
私用エントリを作成するには、以下のように操作します。
- メインウィンドウの[個人用アドレス帳]ページで、[エントリ]メニューの[新規]コマンドにマウスポインタを合わせます。サブメニューが表示されるので、[私用エントリ]コマンドをクリックします。
⇒ [私用エントリの作成]ウィンドウが表示されます。
- [全般]ページのエントリ名フィールドにエントリ名を指定します。他のフィールド、ページは必要に応じて指定します。
また、インターネットのメールアドレス、およびFAXアドレスは[アドレス]ページで、X.400アドレスは[X.400簡略記述アドレス]ページで指定します。
各ページのフィールドの指定内容や指定方法については、オンラインヘルプを参照してください。
- [OK]ボタンをクリックします。
⇒ [個人用アドレス帳]ページのエントリに、作成した私用エントリが表示されます。
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既存のエントリをコピーして新規にエントリを作成できます。この場合は、コピーするエントリをクリックしてから、[エントリ]メニューの[新規コピー]コマンドをクリックします。 |
◆私用エントリの表示と変更
私用エントリの内容の、表示や変更ができます。表示や変更は、[私用エントリのプロパティ]ウィンドウで行います。
[私用エントリのプロパティ]ウィンドウを表示するには、メインウィンドウの[個人用アドレス帳]ページで、表示や変更を行うエントリをクリックし、[エントリ]メニューの[プロパティ]コマンドをクリックします。
私用グループとは、個人用アドレス帳の中に作成するグループのことです。私用グループのメンバーには、ユーザ、私用エントリ、簡略名、Calendarの設備カレンダーなどを入れることができます。また、グループや私用グループもメンバーとして入れることができます。
私用グループは、Mailで使用する自分専用のメール宛先用リストとしても利用できます。
私用グループを作成するには、以下のように操作します。
- メインウィンドウの[個人用アドレス帳]ページで、[エントリ]メニューの[新規]コマンドにマウスポインタを合わせます。サブメニューが表示されるので、[私用グループ]コマンドをクリックします。
⇒ [私用グループの作成]ウィンドウが表示されます。
- [私用グループの作成]ウィンドウで、必要な値を指定し、[OK]ボタンをクリックします。
なお、グループ名とメンバーの指定は省略できません。詳細については、オンラインヘルプを参照してください。
⇒ [個人用アドレス帳]ページのエントリに、作成した私用グループが表示されます。
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Mailで、個人用アドレス帳から宛先を検索するときにも、私用グループを作成できます。以下の手順で操作します。
- [宛先/予約先を検索]ウィンドウの[個人用アドレス帳]ページで、グループのメンバーにしたいエントリを選択します。
- [エントリ]メニューで、[新規]コマンドにマウスポインタを合わせます。サブメニューが表示されるので、[私用グループ]コマンドをクリックします。
⇒ [私用グループの作成]ウィンドウが表示されます。
[私用グループの作成]ウィンドウを表示したあとの操作は、Directoryで私用グループを作成する場合と同じです。 |
個人用アドレス帳のエントリを削除することができます。
エントリを削除するには、以下のように操作します。
- メインウィンドウの[個人用アドレス帳]ページで、削除したいエントリをクリックします。
複数のエントリを選択する場合は、[Ctrl]キーを押しながらクリックします。
- [エントリ]メニューで、[削除]コマンドをクリックします。
⇒ [アドレス帳から削除]ウィンドウが表示されます。
- [OK]ボタンをクリックします。
⇒ 選択したエントリが削除されます。
◆Q&A
Q: |
共用ディレクトリに名前がないユーザの簡略名を作成するには、どうしたらいいですか? |
A: |
簡略名は、共用ディレクトリのエントリを参照して作成するものです。目的とするエントリが共用ディレクトリにない場合、簡略名は作成できません。このような場合は、私用エントリを作成します。私用エントリについては、9.3.2 私用エントリを作成するを参照してください。 |
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詳細については、以下に示すDirectoryのオンラインヘルプを参照してください。
- 個人用アドレス帳を使うには
- 簡略名,作成
- 私用エントリ,作成
- 私用エントリ,変更
- 私用グループ
- エントリの削除
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