PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Linux版)
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第11章 ファイルシステムのバックアップとリストア> 11.3 Linux標準コマンドによるリストア

11.3.2 ファイルシステム単位のリストア

dd(1) を使用して、バックアップテープに保存された各パーティションをディスク上へ戻します。

リストアを実施する前には、対象となる GFS 共用ファイルシステムを使用する全ノード用語説明でファイルシステムをアンマウントしてください。

以下に例を示します。


# dd if=/dev/st0 of=/dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1 bs=1024k  


ファイルシステムの大きさがテープ 1 巻に収まらず、分割してバックアップしたパーティションをリストアする場合、分割した順にテープからパーティションをリストアします。

例) 以下は 1 ギガバイト単位に分割バックアップしたテープをリストアする例です。


# dd if=/dev/st0 of=/dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1 bs=1024k count=1024

  ← テープ1

  テープ交換 

# dd if=/dev/st0 of=/dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1 bs=1024k count=1024 seek=1024

  ← テープ2

  テープ交換 

# dd if=/dev/st0 of=/dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1 bs=1024k count=1024 seek=2048

  ← テープ3

  テープ交換 

# dd if=/dev/st0 of=/dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1 bs=1024k count=1024 seek=3072

  ← テープ4

    ...


dd (1) はマルチテープボリュームをサポートしていません。分割バックアップしたテープからリストアする際には、dd(1) の bs および count パラメータは必ずバックアップ時と同じ値を指定してください。また、seek はバックアップ時の skip と同じ値を指定してください。

バックアップしたパーティションとは別のパーティションにファイルシステムをリストアする場合、sfcadm(8) によるデバイス情報の更新を行う必要があります。sfcadm(8) の詳細については、本書の“sfcadm(8)"を参照してください。


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