PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Linux版)

1.8.4 GDSの論理ボリュームを使う上での注意事項

GDS とは、SAN (Storage Area Network) のディスク装置に格納された情報の可用性と運用管理性を向上させるボリューム管理ソフトウェアです。GDS の論理ボリュームは、不正アクセスによるデータ破壊防止のため多様なアクセス制御が可能です。

GDS の論理ボリュームを、GFS 共用ファイルシステムで使用する場合は、以下の設定にする必要があります。

• 論理ボリュームが属するディスククラスのタイプが共用である。
• 論理ボリュームが属するディスククラスのスコープに、GFS 共用ファイルシステムを共用する全ノードが指定されている。
• 論理ボリュームの属性ロックモードが、lock=off で自動起動されるボリュームである。
• 論理ボリュームの属性アクセスモードが、読み書き用に設定されている。

GDS の論理ボリュームが停止状態の場合は、すべてのアクセスが禁止されます。したがって GFS 共用ファイルシステムのコマンドは、GDS の論理ボリュームが起動状態でのみ使用できます。

• ディスクストライピングしたGDSの論理ボリュームをGFS共用ファイルシステムで使用する場合、ディスクストライピングのストライプ幅を256ブロック以上に設定してください。

• 作成済みのGFS共用ファイルシステムのパーティションに対してGDSのボリューム拡張を行わないで下さい。ボリューム拡張を行った場合、ボリュームサイズが変更されることにより、GFS共用ファイルシステムのス−パブロック情報の複製及びパーティション構成情報の複製が読み込めず、ファイルシステムが使用できなくなります。

GDS の論理ボリュームが属するディスククラスの操作については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 運用管理ビューでの操作”のクラス操作の説明を参照してください。

GDS の論理ボリュームの操作については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 運用管理ビューでの操作”のボリューム操作の説明を参照してください。