Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (データベース連携サービス編)
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第3章 クライアントアプリケーションの作成> 3.5 クライアントアプリケーションソースの作成(UserTransactionインタフェースのJava言語)> 3.5.2 ソースの作成

3.5.2.3 静的起動インタフェース

 静的起動インタフェースでサーバアプリケーションを呼び出す場合の、クライアントアプリケーションの記述例について説明します。

初期化

 初期化処理として、UserTransactionインタフェースを獲得するためにInitialContextの生成を行います。記述例を以下に示します。

【アプリケーションの場合の例】
public class bankA_c { //クラスの宣言
    javax.naming.NamingContext ic;
    javax.transaction.UserTransaction  utx;

    public static void main( java.lang.String args[] ) {
        try {
        // InitialContextの生成
        ic = new InitialContext(); 
                ...
        } catch( java.lang.Exception e ) {
                ...//例外処理
        }
    }
}
【アプレットの場合の例】
public class Sample extends java.applet.Applet { //appletクラスの宣言

    public void init() {
          画面表示処理
    }

    public void start() {
        try {
            // ORBの生成と初期化
            ic = new InitialContext(); 
                ... 
        }
        catch( java.lang.Exception e ) {
                ...//例外処理
        }
    }

サーバアプリケーションのオブジェクトリファレンスの獲得

 EJBサーバアプリケーションの呼び出し方法については、“J2EE ユーザーズガイド”を参照してください。

トランザクションの開

 トランザクションを開始するために、javax.transaction.UserTransactionインタフェースのインスタンスを取得し、beginメソッドを呼び出します。処理の記述例を以下に示します。

  
// UserTransactionインタフェースのインスタンス取得  
    utx = ic.lookup( "java:comp/UserTransaction" ); 
// トランザクション開始メソッドの呼び出し
    utx.begin();            

EJBサーバアプリケーションのメソッド起

 EJBサーバアプリケーションのメソッドを起動します。詳細は、“J2EE ユーザーズガイド”を参照してください。

トランザクションの完

 サーバアプリケーションのメソッド呼び出しの結果を復帰状態から判断し、トランザクションの状態を決定します。トランザクションを正常に終了させる場合には、javax.transaction.UserTransactionインタフェースのcommitメソッドを呼び出し、トランザクションをコミットさせます。トランザクションを異常で終了させる場合には、javax.transaction.UserTransactionインタフェースのrollbackメソッドを呼び出し、トランザクションをロールバックさせます。処理の記述例を以下に示します。

    ...
try {
    utx.commit( );
} catch( javax.transaction.SystemEception excp) {
        ...//例外処理
}
        ...
utx.rollback( );

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