PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 (マルチパス機能編) - Solaris (TM) オペレーティングシステム版 -
|
目次

|
1.1.2.2 ラウンドロビン分散方式
マルチリンクイーサネット方式のラウンドロビン分散方式について説明します。
ラウンドロビン分散方式は、マルチパス機能が構成されるNICに対して送信データを均等に分散してデータ送信を行います。
本方式は、冗長構成するNICをマルチパス方式やMACアドレス分散方式のように排他使用せず、常時使用したい場合に有効な方式です。
ただし、以降に記載する注意書きの通り、転送性能の向上は見込めない可能性があります。
MACアドレス分散方式での送信データの流れを、"図1.6 ラウンドロビン分散方式での送信データの流れ"に示します。

[図1.6 ラウンドロビン分散方式での送信データの流れ]
- 使用するNIC数によってCPU使用率が増加します。
- ラウンドロビンによるデータ分散方式は、データ送信およびデータ受信に関わらず、自システムや接続するスイッチにおける処理順序、伝送路ノイズ等によるデータ遅延やデータ紛失などの影響によって、送受信データの順序性は保証されません。
よって、上位層でのデータ再送が発生し、転送性能に影響する場合があります。
All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 2005