PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.1 (伝送路二重化機能編) (Linux版)
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付録D その他> D.1 トラブルシューティング> D.1.5 切替え後の再接続が遅い(シングル構成/クラスタ構成で共通)

D.1.5.1 NIC切替方式で待機インタフェースへの切替え後、通信が復旧するまでに時間がかかる

現象
STP(スパニングツリープロトコル)が動作しているHUBを使用している場合にNIC切替方式で運用NICから待機NICへのインタフェース切替を行った場合、待機NICによる通信が可能になるまでに30秒程度かかる。
原因および対策
STPが動作しているHUBでは、インタフェースの活性化によりリンクが確立されても即座に通信が可能となるわけではありません。STPが動作しているHUBでは転送遅延タイマによりNICが接続されているポートでリンクが確立された後、一定時間データの送受信が抑止されます。待機NICへの切替後、即座に通信が継続できるようにするためには、待機パトロールを使用するようにしてください。待機パトロールを使用している場合、運用NIC、待機NICの双方で常時リンクが確立されているため、待機NICへの切替を行った直後でもSTPの転送遅延タイマによりデータの送受信が抑止されることはありません。

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