PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.1 (伝送路二重化機能編) (Linux版)
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付録D その他> D.1 トラブルシューティング> D.1.1 ネットワークが期待通りの動作をしない(IPv4/IPv6で共通)

D.1.1.2 IPv6アドレスのアドレス自動構成が即座に行われない

現象
IPv6インタフェースの活性化時にIPv6アドレスのステートレスアドレス自動構成が即座に行われず、サイトローカル/グローバルアドレスが付加されるのに時間がかかる場合がある。
原因および対策
IPv6のインタフェースを活性化する場合、通常は物理インタフェースに対してリンクローカルアドレスを付加して活性化した後、ステートレスアドレス自動構成によるサイトローカル/グローバルアドレスの生成を即座に行うため、ルータ請求メッセージを送信して隣接ルータに対してルータ広報メッセージを即座に送信するよう要求します。しかし、使用しているHUBでSTP(スパニングツリープロトコル)が動作している場合等は、インタフェースの活性化後、実際に通信ができるようになるまでにある程度の時間がかかるため、ルータ広報メッセージの要求に失敗する場合があります。一般に、IPv6ルータでは定期的にルータ広報メッセージを送信しているため、このような場合でもある程度時間が経過すれば、ステートレスアドレス自動構成が動作し、サイトローカル/グローバルアドレスによる通信が可能となりますが、ルータがルータ広報メッセージを送信する際の間隔が長い場合、ステートレスアドレス自動構成が動作し通信が可能となるまでに時間がかかる場合があります。このような場合は、ルータの設定を変更し、ルータ広報メッセージがより短い間隔で送信されるようにしてください。

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