PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.1 (伝送路二重化機能編) (Linux版)
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第2章 機能> 2.1 機能概要> 2.1.1 高速切替方式

2.1.1.1 障害監視機能

障害監視
一定間隔(デフォルトは5秒。hanetparamコマンドにより変更可能)で相手システムのNIC宛に専用の監視フレームを送信し、応答を待ちます。応答があった場合にはその伝送路は正常と判断し、次の監視までの間、通信に使用されます。応答がなかった場合には異常が発生していると判断し、次の監視時に正常と判断されるまでは通信には使用されません。なお監視は、相手装置が実装しているNIC単位に行われます。

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[図2.3 高速切替方式における監視方法]

切替え時間
多重化した伝送路に障害が発生した場合、障害を検出してその伝送路を切り離すまでの時間は約10秒(デフォルト値)です。
検出可能な障害
以下の障害を検出する事ができます。

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[図2.4 高速切替方式での検出可能障害]

1〜4は同一の障害として見えるため、これらのうちのいずれであるかを特定することはできません。それぞれの機器の調査が更に必要となります。

障害監視の開始/停止
仮想インタフェースの活性化時に自動的に監視を開始します。また、仮想インタフェースが非活性化された場合に自動的に監視を停止します。またクラスタ運用の場合、それぞれのノード単位に独立して開始、停止が実行されます。

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