PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.1 (伝送路二重化機能編) (Linux版)
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第1章 概要

1.3 システム構成

高速切替方

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[図1.4 高速切替方式のシステム構成]

NIC切替方

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[図1.5 NIC切替方式のシステム構成]

伝送路二重化機能は、以下のコンポーネントから構成されます。

本体装置

PRIMEQUEST

NIC(ネットワークインタフェースカード)

富士通製の以下のカードを使用することができます。
- 基本Ethernetインタフェース
- Ethernetカード
- FastEthernetカード
- Gigabit Ethernetカード

HUB(NIC切替方式による運用時)

以下のHUBを使用する必要があります。
- IPアドレスが設定できるHUB(SNMPエージェント機能付HUB等)

基本ソフトウェア(OS)

- Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for Itanium)

インタフェース

物理インタフェース

それぞれのNICにより生成されるインタフェースです。(ethX等)

仮想インタフェース

伝送路二重化機能により生成されるインタフェース(sha0、sha1等)です。伝送路二重化機能を利用するTCP/IPアプリケーションは、本インタフェースに割り付けられた仮想ネットワーク(仮想IPアドレス)を通して通信を行います。なおNIC切替方式では、構成情報の識別子として仮想インタフェース名を使用しますが、仮想ネットワークは生成されません。この場合は、実ネットワークに対して論理IPアドレスが割り付けられます。伝送路二重化機能を利用するTCP/IPアプリケーションは、この論理IPアドレスを通して通信を行います。

ネットワーク番号

高速切替方式

各物理インタフェース、および仮想インタフェースに対して、それぞれ異なるネットワーク番号を割り当てます。
例えば“図1.4”の場合はインタフェースが合計3つあるため、3つの異なったネットワーク番号が必要です。

NIC切替方式

本方式では仮想ネットワークを生成しないため、ネットワーク番号は1つだけ割り当てます。

IPアドレス

高速切替方式

各物理インタフェースまたは仮想インタフェースに対して1つのIPアドレスの割り当てが必要です。仮想インタフェースについては、複数のIPアドレスを割り当てることも可能です。本方式では、アドレス形式としてIPv4アドレスおよびIPv6アドレスの双方の使用が可能です。

NIC切替方式

1つのIPアドレスの割り当てが必要です。また、設定により複数のIPアドレスを割り当てることも可能です。本方式では、アドレス形式として、IPv4アドレスおよびIPv6アドレスの双方の使用が可能です。



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