PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.1 (伝送路二重化機能編) (Linux版)
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第1章 概要

1.1 伝送路二重化機能とは

伝送路二重化機能は、複数のNIC(Network Interface Card)を使用して、自システムが接続されるネットワークの伝送路を冗長化し、通信全体の高信頼化を実現するソフトウェアです。

以下の2つの方式による伝送路制御機能を提供しています。

高速切替方

高速切替方式は、同一ネットワーク上のサーバ間の伝送路を冗長化し、伝送路障害発生時の通信継続、および伝送路同時使用によるトータルスループットの向上を実現します。本方式では、冗長化した伝送路(最大8多重まで)を同時に使用し、障害発生時は該当の伝送路を切り離して縮退運用します。GLS自身が制御するため、障害を早期に検出することが可能です。通信可能な相手装置は、GLSの高速切替方式が動作しているPRIMEQUEST、PRIMEPOWER、GP7000F、富士通S series、GP-Sです。なお、ルータを越えた別ネットワーク上のホストとの通信には利用できません。また、一重化した伝送路を使用することも可能です。詳細については、“2.2.5 単一物理インタフェースの設定”を参照してください。

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[図1.1 高速切替方式]

NIC切替方

NIC切替方式は、二重化したNIC(LANカード)を同一ネットワーク上に接続し、排他使用して伝送路の切替えを制御します。通信相手が限定されず、またルータを経由した別ネットワーク上のホストとの通信も可能です。なお、一重化したNICを使用することも可能です。詳細については、“2.2.5 単一物理インタフェースの設定”を参照してください。

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[図1.2 NIC切替方式]


下へ1.1.1 二重化方式の機能比較
下へ1.1.2 二重化方式の選定基準

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