PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティング環境版) |
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第3部 Global File Services 共用ファイルシステム | > 第12章 ファイルシステムの機能 | > 12.10 注意事項 |
GFS 共用ファイルシステムでは、ファイルの終端部分の読み込みは、ファイルの他の部分の読み込みに比べ、処理性能が悪くなります。
GFS 共用ファイルシステムでのファイル操作において、ファイルの終端部分の読み込みを行う際に、他ノードから、ファイルの同一部分に対してファイルレコードロックが存在するかどうかを確認しています。このとき AC/MDS 間で通信を行います。この処理は、他の領域の読み込みでも行われますが、ファイルの終端部分以外の部分に関しては、AC 側でファイルレコードロック状態を記憶することが可能です。
しかし、共用しているノード間の排他制御上、ファイルの終端部分を含むブロック(8KB 単位での管理ブロック)に関しては、書き込み権限を保持するノード以外ではファイルレコードロック情報をキャッシュすることができません。
このため、ファイルの終端部分に関する読み込みを行う毎に、確認のための通信が必要になり、ufs に比べ、余分な確認コストがかかり、繰り返し実行することで処理時間の増加が顕著になります。
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