PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティング環境版)
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第2部 Global File Services ローカルファイルシステム> 第10章 RMSクラスタ運用でのGFSローカルファイルシステムの利用について

10.6 切替ファイルシステムのGFSローカルファイルシステムにデータパーティションを追加する場合の設定手順

 ここでは、切替ファイルシステムの GFS ローカルファイルシステムにデータパーティションを追加する場合の手順について説明します。

 設定にあたっては、“PRIMECLUSTER 導入運用手引書”、“PRIMECLUSTER RMS導入運用手引書” ならびに“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を併せてお読みください。

手順1. RMSの停止 (運用ノード、待機ノード)

 RMS が起動中の場合、RMS を停止します。

手順2. GFSローカルファイルシステムにデータパーティション追加 (運用ノード)

 運用ノードがあるノードから、当該 GFS ローカルファイルシステムに sfxadd コマンドにより、データパーティションを追加します。


sunny # sfxadd -D /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol1200 /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol1000


手順3.切替ファイルシステムの再設定 (運用ノード、待機ノード)

 以下の方法により、切替ファイルシステムの再設定を行います。

 運用ノードのホスト名が sunny、待機ノードのホスト名を moony として説明します。

a) moony 側から moony のホスト ID を確認します。


moony # hostid

809fyyyy


b) sunny 側で、moony のホスト名とホスト ID の設定を sfxnode コマンドで行います。

 sfxnode コマンドには、代表パーティションを指定してください。


sunny # sfxnode -a -n moony -i 809fyyyy /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol1000


c) moony 側で、デバイス情報の登録を sfxadm コマンドで行います。

 moony 側から見たデバイス名を、ファイルシステムを構成するすべてのパーティションについて、代表パーティションを先頭にして指定してください。


moony # sfxadm -A /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol1000,/dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol1100,/dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol1200


手順4. RMS構成定義としてGDSボリュームのディスククラスを追加 (運用ノード、待機ノード)

 異なったディスククラスの GDS ボリュームが追加された場合、以下の方法により、userApplication Configuration Wizard を使用して、RMS 構成定義の変更を行います。

 設定にあたっては、“PRIMECLUSTER導入運用手引書”と“PRIMECLUSTER RMS導入運用手引書”を併せてお読みください。

手順5.設定の確認 (運用ノード、待機ノード)

 RMS を起動し、以下の点に注意して、RMS 構成定義の設定が正しいことを確認します。

 本手順の中で、RMS アプリケーションが起動に失敗する場合、以下のケースが考えられます。
以下に示す、対処をしてください。

なお、カスケード運用環境における切替ファイルシステムへのデータパーティションの追加については、待機側となる複数のノード上で待機ノード側の作業を実施してください。


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