PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティング環境版) |
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第2部 Global File Services ローカルファイルシステム | > 第8章 GFSローカルファイルシステムのデフラグメント |
GFSローカルファイルシステムは、大量のファイルの作成や削除が繰り返されると、ファイルに割り当てられるエクステントやファイルシステムの空きエクステントが細分化、離散化する場合があります。この状態をフラグメントと呼び、多くのフラグメントが発生している状態ではディスクのシーク時間のオーバヘッドが増加し、ファイルのアクセス性能に影響を及ぼす可能性があります。
GFSローカルファイルシステムでは、このフラグメントを解消するデフラグメント機能を提供します。
デフラグメント機能では、ファイルに割り当てられた細分化したエクステントを連続化したり、ファイルのエクステントの格納場所を変更することでファイルシステムに大きな空きエクステントを作り出します。
デフラグメント機能では以下の効果を期待することができます。
マウント状態 (オンライン) でデフラグメントを行う場合は、以下の操作を行えません。
− ファイルシステムのアンマウント (umount(1M))
− ファイルシステムのサイズ拡張 (sfxadd(1M))
アンマウント状態 (オフライン) でデフラグメントを行う場合は、以下の操作を行えません。
− ファイルシステムのマウント (mount(1M))
− ファイルシステムのサイズ拡張 (sfxadd(1M))
− ファイルシステムの整合性回復 (fsck(1M))
− ファイル操作
また、アンマウント状態(オフライン)で、かつ/etc/vfstabにquota機能を有効化するオプションが指定されている場合、デフラグメントは行われますがquota機能は有効化されません。このため、オフラインでデフラグメントを行った後、quota機能を有効化した場合はquota情報の整合処理が行われます。
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