PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティング環境版）

5.3.2 ddコマンドによるリストア

　ここでは、前述の方法で作成したバックアップテープをリストアする手順を説明します。

　dd コマンドを使用して、バックアップテープに保存された各パーティションをディスク上に戻します。

　以下の手順でリストアする前には、GFS ローカルファイルシステムがアンマウントされていることを確認してください。

• 単一パーティション構成の場合

  例) 以下は単一パーティション構成の例です。

# dd if=/dev/rmt/0 of=/dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0301 bs=1024k

• 複数パーティション構成の場合

  例) 以下はパーティションが 3 つ (META+DATA, DATA, LOG) の例です。

# dd if=/dev/rmt/0 of=/dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0301 bs=1024k  ← テープ1

  テープ交換

# dd if=/dev/rmt/0 of=/dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0302 bs=1024k  ← テープ2

  テープ交換

# dd if=/dev/rmt/0 of=/dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0303 bs=1024k  ← テープ3

　dd コマンドはマルチテープボリュームをサポートしていません。分割バックアップしたテープからリストアする際には、dd の bs および count パラメタは必ずバックアップ時と同じ値を指定してください。また、oseek はバックアップ時の iseek と同じ値を指定してください。

例) 以下は 1 ギガバイト単位に分割バックアップしたテープをリストアする例です。

# dd if=/dev/rmt/0 of=/dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0301 bs=1024k count=1024

  ← テープ1

  テープ交換

# dd if=/dev/rmt/0 of=/dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0301 bs=1024k count=1024 oseek=1024

  ← テープ2

  テープ交換

# dd if=/dev/rmt/0 of=/dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0301 bs=1024k count=1024 oseek=2048

  ← テープ3

  テープ交換

# dd if=/dev/rmt/0 of=/dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0301 bs=1024k count=1024 oseek=3072

  ← テープ4

    ...