| PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティング環境版) | 
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| 第2部 Global File Services ローカルファイルシステム | > 第5章 GFSローカルファイルシステムのバックアップとリストア | 
sfxmkbkup は dd コマンドを用いてバックアップ・リストアを行うための支援ツールです。GFS ローカルファイルシステムではマルチパーティション構成のファイルシステムを作成することができますが、その場合 dd コマンドでバックアップを行うためには複数回の dd コマンドを実行する必要があり、操作が煩雑になります。また、リストア時には複数のパーティションのバックアップをそれぞれ正しいパーティションにリストアする必要があり、間違えるとファイルシステムを正しく復元できないという危険性があります。
sfxmkbkup は上記の問題を解決するための支援ツールです。sfxmkbkup を用いると GFS ローカルファイルシステムをバックアップおよびリストアするためのシェルスクリプトを生成することができ、これらを用いることで安全にバックアップ・リストアを行うことができます。
ここでは、sfxmkbkup コマンドを利用した、GFS ローカルファイルシステムのバックアップ・リストアについて説明します。
sfxmkbkup コマンドの詳細については、“付録B.2.8 sfxmkbkup(1M)”を参照してください。
sfxmkbkup コマンドおよび、sfxmkbkup コマンドで生成されるシェルスクリプトは、スーパユーザ権限 (root) で実行する必要があります。
以下のような複数パーティション構成の GFS ローカルファイルシステムがあります。
1. sfxmkbkup コマンドに、代表パーティションとバックアップを取る媒体のデバイスを指定してバックアップ・リストアのためのシェルスクリプトを生成します。
sfxmkbkup コマンドの実行により、以下の 2 つのシェルスクリプトが、現在の作業用ディレクトリに生成されます。
すでに、現在の作業用ディレクトリに以下のシェルスクリプトが存在する場合には、スクリプトの上書き作成は行われません。変更の必要がある場合は、シェルスクリプトを削除後に実行してください。
2. これらのシェルスクリプトを、バックアップ時、リストア時、それぞれで実行します。
a) sfxfs.bkup シェルスクリプトでバックアップを実施します。
b) sfxfs.rstr シェルスクリプトでリストアを実施します。
リストアするパーティションは、バックアップしたときと同一のパーティションである必要があります。
バックアップに先立ち、バックアップに必要なデバイス容量の見積りを sfxmkbkup コマンドで確認することができます。sfxmkbkup コマンドの実行結果から、必要なバックアップ媒体を用意してください。
sfxmkbkup コマンドには、代表パーティションを指定して実行します。

sfxadd コマンドによりボリュームを追加した場合は、sfxmkbkup コマンドを再度実行し、バックアップ・リストアのためのシェルスクリプトを作成しなおしてください。またボリューム追加前のバックアップ媒体からはリストアできなくなりますので、ボリューム追加後に作成しなおしたバックアップ用シェルスクリプトを用いて再度バックアップを取ることをお勧めします。
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