PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティング環境版）

4.9 パーティション情報／ノード情報の設定変更

　GFS ローカルファイルシステムでは、ファイルシステムを構成するパーティション情報、ファイルシステムを共用するノードに関するノード情報を各パーティション内に保持しています。

　これは、マルチパーティション構成への対応や複数ノードから共用されている場合の、各ノード上の特殊デバイスのデバイス番号がノードごとに異なる場合への対応のために、このような構成となっています。

　パーティション情報の設定変更は sfxadm(1M) コマンドを使用します。

　ノード情報の設定変更は sfxnode(1M) コマンドを使用します。

　パーティション情報／ノード情報には、主に以下の情報を保持しています。

[パーティション情報]

• パーティションの用途 (メタデータ/データ/アップデートログ)
• パーティション ID
• デバイス番号
• パーティションサイズ

[ノード情報]

• ホスト ID
• ホスト名

　ファイルシステムを HA 構成 (運用待機) へ構成変更する場合には、sfxadm(1M) コマンドでパーティション情報の更新を行う必要があります。

　次の例では、通常構成で使用していたファイルシステムを HA 構成 (運用待機) に変更した場合に、パーティション情報を更新して、ファイルシステムを使用可能にする方法を示しています。マルチパーティション構成の GFS ローカルファイルシステムでは、ファイルシステムを構成するすべてのパーティションを指定する必要があります。

　sfxadm(1M) コマンドのオプションの詳細については sfxadd(1M) のマニュアルを参照してください。

# sfxadm /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0503,/dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0504,/dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0505

　ファイルシステムが共用されるノードを追加する場合に、sfxnode(1M) コマンドにより、上記ノード構成情報(ホストID/ホスト名)の再設定を行います。これにより、共用される当該ノードから見た特殊デバイスのデバイス番号をパーティション構成情報に設定します。

　次の例では sfxnode(1M) コマンドによる、当該ノードへのファイルシステム共用の設定方法を示しています。

　sfxnode(1M) コマンドのオプションの詳細については sfxnode(1M) のマニュアルを参照してください。

# sfxnode /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0301,/dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0400,/dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0500,/dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0601