SafeCLUSTER/HA for Oracle 導入運用ガイド V1.1L21A
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第3章 運用

3.2 Oracle 起動/停止時のバッチファイルの設定

Oracle インスタンスの起動時に Oracle の状態を確認したり、起動/停止に連動してアプリケーションを実行したりしたい場合について説明します。

Oracleインスタンスの起動

Oracle インスタンスの起動は、次のように行われます。

※%HAORACLE_PATH% は本製品をインストールしたパスです。

  1. %HAORACLE_PATH%\usr\start_before.bat の実行
  2. ORADIMコマンドでの Oracle 起動
  3. %HAORACLE_PATH%\usr\start_after.bat の実行

実行したいバッチファイルやアプリケーションがある場合は、サンプルを参考にして各バッチファイルに記述してください。

バッチファイル

実行のタイミング

start_before.bat

Oracleインスタンスの起動処理前に呼び出されます。

start_after.bat

Oracleインスタンスの起動処理後に呼び出されます。

各バッチファイルが存在しない場合は、処理は行われません。

Oracleインスタンスの停止

Oracleインスタンスの停止は、次のように行われます。

  1. %HAORACLE_PATH%\usr\stop_before.bat の実行
  2. Oracle インスタンスの shutdown、サービスの停止
  3. %HAORACLE_PATH%\usr\stop_after.bat の実行

実行したいバッチファイルやアプリケーションがある場合は、サンプルを参考にして各バッチファイルに記述してください。

バッチファイル

実行のタイミング

stop_before.bat

Oracleインスタンスの停止処理前に呼び出されます。

stop_after.bat

Oracleインスタンスの停止処理後に呼び出されます。

各バッチファイルが存在しない場合は、処理は行われません。

運用例

Oracle インスタンスの起動/停止に連動して、アプリケーションの起動/停止を行う場合、次のように設定します。

  1. %HAORACLE_PATH%\usr\start_after.bat

    Oracle インスタンスの起動後に呼び出されるバッチファイルに、アプリケーションの起動処理を記載します。

    @echo off

    start C:\app.exe
    exit 0

    アプリケーションが常駐するプログラムの場合は必ず startコマンドで呼び出してください。startコマンドで呼び出さない場合、アプリケーション実行時に処理が復帰しなくなり、Oracle 起動処理が停止してしまいます。

  2. %HAORACLE_PATH%\usr\stop_before.bat

    Oracle インスタンスの停止前に呼び出されるバッチファイルに、アプリケーションの停止処理を記載します。

    @echo off

    start "C:\app.exe stop"

    exit 0

    アプリケーションの停止に時間がかかる場合や、復帰しなくなる可能性のある場合は、必ず startコマンドで実行してください。


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