PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティングシステム版)
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付録A PRIMECLUSTERシステム設計ワークシート> A.5 カーネルパラメタ・ワークシート

A.5.1 CF 構成の場合

■リソースデータベースを使用する場合

リソースデータベースを使用する場合に必要なカーネルパラメタの値を以下に示します。

カーネルパラメタはインストーラによって/etc/system に自動で変更されます。なお、アンインストール時は、/etc/system の設定を元に戻してください。

設備増設のためにノード数と論理ディスク数を増やす場合は、カーネルパラメタの再見積りを行い、クラスタを構成する各ノードを再起動する必要があります。このために、導入後のクラスタシステムにノードまたはディスクを増設する場合は、増設後のノード数と論理ディスク数を考慮してカーネルパラメタを予め設定しておく必要があります。

◆Solaris 8の場合

カーネルパラメタ

特性

備考(パラメタの意味)

shmsys:shminfo_shmmax

最大値

4194304 (注1)

リソースデータベースで必要な値

shmsys:shminfo_shmseg

最大値

30

リソースデータベースで必要な値

shmsys:shminfo_shmmni

加算

30

リソースデータベースで必要な値

semsys:seminfo_semmni

加算

20

リソースデータベースで必要な値

semsys:seminfo_semmns

加算

40

リソースデータベースで必要な値

semsys:seminfo_semmnu

加算

40
(注2)

リソースデータベースで必要な値

(注1)

リソースデータベースで必要とする、shmsys:shminfo_shmmax の値を次に示す値に変更します。

クラスタシステムリソース数を以下の方法で見積ります。

リソース数 = (a) + (b)

(a) 共用ディスクデバイスのディスク数 x (共用ノード数 + 1) x 2

(b) ローカルディスクの総数 (全てのクラスタ構成ノード内のローカルディスク数)

リソースデータベースで必要な値 = 1048576 + 2776 x リソース数

(注2)

カーネルパラメタはインストーラにより自動で変更されます。

semsys:seminfo_semmnuはインストーラにより算出後のsemsys:seminfo_semmnsと同じ値に設定しますが、必ずシステム環境に合わせ再調整を行ってください。

◆Solaris 9の場合

カーネルパラメタ

特性

備考(パラメタの意味)

shmsys:shminfo_shmmax

最大値

4194304 (注1)

リソースデータベースで必要な値

shmsys:shminfo_shmmni

加算

30

リソースデータベースで必要な値

semsys:seminfo_semmni

加算

20

リソースデータベースで必要な値

semsys:seminfo_semmns

加算

40

リソースデータベースで必要な値

semsys:seminfo_semmnu

加算

40
(注2)

リソースデータベースで必要な値

(注1)

リソースデータベースで必要とする、shmsys:shminfo_shmmax の値を次に示す値に変更します。

クラスタシステムリソース数を以下の方法で見積ります。

リソース数 = (a) + (b)

(a) 共用ディスクデバイスのディスク数 x (共用ノード数 + 1) x 2

(b) ローカルディスクの総数 (全てのクラスタ構成ノード内のローカルディスク数)

リソースデータベースで必要な値 = 1048576 + 2776 x リソース数

(注2)

カーネルパラメタはインストーラにより自動で変更されます。

semsys:seminfo_semmnuはインストーラにより算出後のsemsys:seminfo_semmnsと同じ値に設定しますが、必ずシステム環境に合わせ再調整を行ってください。

◆Solaris 10の場合

カーネルパラメタ

特性

備考(パラメタの意味)

shmsys:shminfo_shmmax

最大値

4194304 (注1)

リソースデータベースで必要な値

shmsys:shminfo_shmmni

加算

30

リソースデータベースで必要な値

semsys:seminfo_semmni

加算

20

リソースデータベースで必要な値

(注1)

リソースデータベースで必要とする、shmsys:shminfo_shmmax の値を次に示す値に変更します。

クラスタシステムリソース数を以下の方法で見積ります。

リソース数 = (a) + (b)

(a) 共用ディスクデバイスのディスク数 x (共用ノード数 + 1) x 2

(b) ローカルディスクの総数 (全てのクラスタ構成ノード内のローカルディスク数)

リソースデータベースで必要な値 = 1048576 + 2776 x リソース数

■RCI非同期監視設定を行う場合

RCI非同期監視設定を行う場合、クラスタシステムを構成するノードの機種によって、以下のパラメタのチューニングが必要になります。

設定方法と設定値については、当社技術員(SE)にご連絡ください。


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