PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティングシステム版)
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第3部 運用編> 第7章 運用> 7.4 資源異常時の対処方法> 7.4.2 パトロール診断で異常が検出された場合の対処方法

7.4.2.2 故障したハードウェアの対処

以下の手順で対処します。

◆操作手順

  1. 故障したハードウェアが接続されているノードを停止します。
  2. 故障したハードウェアを修復します。
  3. ノードを起動します。

    GDS に登録されているディスク装置を交換する場合は、GDS のディスク交換手順に従って作業してください。GDS のディスク交換手順については、"PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書"の"ディスク異常"を参照してください。
  4. 故障したハードウェアが回復したことを確認します。

    以下のいずれかの方法で、ハードウェアが回復したことを確認してください。

    1. CRMメインウィンドウで、故障が回復したことを確認する
    2. clgettree(1)コマンドで、故障が回復したことを確認する

    上記の方法で故障が回復していなかった場合、以下のいずれかの手順でハードウェアが回復したことを確認してください。

    1. CRMメインウィンドウで、故障状態のハードウェアに対して、診断操作を行う

      診断操作後、CRMメインウィンドウで、故障が回復したことを確認してください。故障が回復した場合、ON状態で表示されます。

    2. clsptl(1M)コマンドで、診断操作を行う

      clsptl(1M)コマンドは、故障状態のハードウェアを指定して診断を行う機能と、全ての共用ディスク装置または全てのネットワークインタフェースカードを一括診断する機能があります。複数のハードウェアが故障した場合は、一括診断機能を使用すると便利です。

      • 故障状態の共用ディスク装置を指定して診断を行う場合の例
        # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsptl -u generic -n c1t4d4
      • 全ての共用ディスク装置に対して一括診断を行う場合の例
        # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsptl -a DISK

      診断操作後、clgettree(1)コマンドで、故障が回復したことを確認してください。故障が回復した場合、ON状態で表示されます。

  5. Faulted 状態のクラスタアプリケーションを運用状態にします。

    RMSメインウィンドウまたはhvdisp(1M)コマンドで、故障が回復したハードウェアが登録されているクラスタアプリケーションの状態を確認します。
    クラスタアプリケーションがFaulted状態の場合、RMSメインウィンドウまたは hvutil(1M)コマンドで、Faulted 状態のクラスタアプリケーションを運用状態にします。CRMメインウィンドウでの操作手順は、"Faulted 状態のクラスタアプリケーションを運用状態にする"を参照してください。

    オペレータ介入要求を動作するように設定を行っている場合、RMS起動時にsyslogd(1M)とCluster Adminにメッセージが表示されます。このメッセージに応答することでもFaulted 状態のクラスタアプリケーションを運用状態にすることができます。オペレータ介入要求の設定手順は、"故障リソース特定とオペレータ介入要求の設定"を参照してください。
    以下にオペレータ介入要求のメッセージ例を示します。オペレータ介入要求が表示するメッセージの詳細については、"故障リソースとオペレータ介入のメッセージ(GUI)""オペレータ介入メッセージ"を参照してください。

    1422 SysNode "node1RMS" のuserApplication "app0" はリソース"apl1" が故障したためFaulted 状態です。Faulted 状態をクリアしますか。(yes/no)
    メッセージ番号: 1001

クラスタアプリケーションのAutoStartUp属性に"Yes"が設定されている場合、ノード起動時にオペレータ介入要求メッセージが表示されます。クラスタアプリケーションのAutoStartUp属性に"Yes"が設定されている場合は、操作手順"4."を行った後に、オペレータ介入要求メッセージに応答してください。

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