PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティングシステム版) |
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第2部 導入編 | > 第5章 クラスタの構築 |
共用ディスク装置接続確認は、ノード起動時に共用ディスク装置の電源投入漏れやケーブルの結線誤りがないことの確認、新たな共用ディスク装置の検出を行う機能です。
ディスクアレイ装置のパスを多重化して、マルチパスディスク制御によりパス制御を行っている場合、多重化した一部のパスに異常が発生しても、共用ディスク装置接続確認は異常を検出しません。
共用ディスク装置に異常を検出した場合、および新たな共用ディスク装置を検出した場合、syslogd(1M)とCRMメインウィンドウへメッセージを表示します。
共用ディスク装置に異常を検出した場合、異常を検出したノードのRMSの起動を抑止する、抑止しないを指定できます。共用ディスク装置に異常を検出した場合には、userApplicationが正常に運用できない、または共用ディスク装置内のユーザ資産が破壊される可能性があります。そのため、異常を検出したノードのRMSの起動を抑止するように指定することを推奨します。
PRIMECLUSTERインストール後は、共用ディスク装置接続確認を行わない状態に設定されています。共用ディスク装置接続確認の設定を変更するには、以下の手順を行ってください。
以下を全てのノードで行ってください。次回ノード起動時から共用ディスク装置接続確認が行われます。
/etc/opt/FJSVcluster/bin/clinitscript
例) /opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvenv.localに以下を追加
export RELIANT_INITSCRIPT=/etc/opt/FJSVcluster/bin/clinitscript
例)
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsetacfparam -p auto
共用ディスク装置に異常がある場合、登録したスクリプト(/etc/opt/FJSVcluster/bin/clinitscript)で異常を検出し、RMSが停止します。その際、以下のRMSのメッセージがsyslogd(1M)に表示されます。
「(INI, 12): FATAL ERROR: InitScript returned non-zero exit code 1.」
例)
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsetacfparam -p auto
一旦設定した「共用ディスク装置接続確認を行う」の設定を解除する場合は、以下の手順を全てのノードで行ってください。次回ノード起動時から共用ディスク装置接続確認が行われません。
/etc/opt/FJSVcluster/bin/clinitscript
例) /opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvenv.localの以下の記述を削除
export RELIANT_INITSCRIPT=/etc/opt/FJSVcluster/bin/clinitscript
例)
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsetacfparam -p none
例)
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsetacfparam -p none
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