PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティングシステム版)
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第2部 導入編> 第5章 クラスタの構築> 5.1 クラスタの初期設定> 5.1.3 クラスタリソース管理機構の初期設定

5.1.3.2 自動構成

自動構成では、システムに接続されているハードウェア装置(ディスク、回線切替装置、ネットワークインタフェースカード)をリソースデータベースに登録します。

◆操作手順

  1. 以下のいずれかの方法で自動構成画面を表示します。

    [自動構成画面]

    [ネットワーク装置 ]

    ネットワークインタフェースを自動検出し、リソースデータベースに登録します。

    業務LAN引継ぎを使用する場合には、選択する必要があります。

    [回線切替装置 ]

    接続されている回線切替装置を自動検出し、リソースデータベースに登録します。

    回線引継ぎ機能を使用する場合には、選択する必要があります。

    [ディスク装置]

    接続されている共用ディスク装置を自動検出し、リソースデータベースに登録します。システムディスクミラーを使用する場合や、共用ディスク装置引継ぎGDS(Global Disk Services)、GFS (Global File Services)を使用する場合には、選択する必要があります。

    マルチパスディスク制御を使用して共用ディスク装置の設定をするとき、構成によっては、以下のメッセージがコンソールに表示されることがあります。
    WARNING: mphd2048: paths setup information of command is reverse against device one.
    WARNING: mphd2049: paths setup information of command is reverse against device one.
    このメッセージは、マルチパスディスク制御の想定しているマルチパスディスク接続状態と、実際のマルチパスディスクの接続状態に違いが検出されたことを示します。この後、マルチパスディスク制御は実際の接続状態に合わせて自動的に再構成しますので問題ありません。このメッセージは無視してください。

    <続行>ボタン

    選択した装置種別を自動検出し、リソースデータベースへ登録します。

    <取消>ボタン

    画面を終了し、処理を実行しません。

  2. 装置種別を選択し、<続行>を選択します。

    以下の流れで処理が実行されます。

  3. 自動構成が完了すると、以下のメッセージが表示されます。

  4. 初期構成設定、自動構成が完了すると、以下のような画面になります。

  5. 自動構成が完了したら、CRMメインウィンドウを参照し、共用ディスク装置自動検出によるリソース登録が正常に完了していることを確認してください。

    確認のポイントは以下のとおりです。初期構成設定のCRMメインウィンドウで、選択した装置のリソースについて確認してください。

    上記のように、実際の装置構成とリソースが対応していない場合は、以下の原因により自動検出できなかった可能性があります。

    正しくリソースが登録されていない場合は、上記の原因の見直しを実行後、CRMメインウィンドウから[ツール]−[自動構成]を実行して、再度リソースの登録を行ってください。


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