PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティングシステム版)
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第2部 導入編> 第4章 クラスタ構築の準備

4.2 OSコンソールの設定

PRIMECLUSTERシステムでは、OSコンソールのXON/XOFFフロー制御を無効に設定することを推奨します。

Solarisをインストールした直後の環境は、OSから出力されるコンソールメッセージについて、XON/XOFFフロー制御が有効になっています。

この設定が行われていると、<Ctrl>+<S>キーを押すことで画面の出力を停止できる反面、コンソールが異常となった場合にコンソールを使用している業務プロセスが停止するなど、システムに対して影響を与える可能性があります。

このような状態に陥るのを回避するには、サーバからコンソール端末への出力方向に関し、XON/XOFFフロー制御をしない設定に変更する必要があります。

サーバ側と端末側(リモートコンソール接続装置)を以下の手順で設定変更してください。

◆操作手順

  1. サーバの設定

    クラスタシステムを構築する全てのサーバで下記の設定を行います。

    1. システム管理者でログインする。
    2. "/etc/ttydefs"ファイルを編集する。

      "console:"で始まる行を以下のように修正してください。

      console:9600 hupcl opost onlcr -ixon:9600::console
    3. マシンを再起動します。
      # shutdown -g0 -i6 -y
  2. リモートコンソール接続装置の設定

    クラスタシステムを構築する各サーバにリモートコンソール接続装置 (以降、RCCUと記載します)を接続しているクラスタシステムでは、RCCUに対して下記の設定を行います。

    1. RCCUにログインする。
      % telnet <RCCUのIPアドレス> 8010 <--入力
      Trying <RCCUのIPアドレス>... 
      Connected to <RCCUのIPアドレス>. 
      Escape character is '^]'.
      login :somebody <--入力(初期設定のままの場合の例)
      passwd: <--入力
      cs >su <--入力
      passwd: <--入力
    2. rs232c.defファイルを編集する。
      # edit rs232c.def <--入力
      0001 # 
      ここで<n>キーを5回押す
      0002 baud 9600
      0003 parity none
      0004 stop 1
      0005 bitchar 8 
      0006 flow xon 
      ここで<c>キーを押す
      0006> flow xon 
      0006< flow rxon <--入力
      0006 flow rxon 
      ここで<e>キーを押す
      # write <--入力
      writing configuration to flash ROM . done. 
    3. RCCUをリブートする。
      # reboot <--入力 
      Do you really want to reboot [y/n] ? y <--入力 
  3. 変更後の確認

    各サーバのコンソールにログインし直して、"ls -l"などを実行しながら、<Ctrl>+<S>キーを押し、出力が停止しないことを確認します。
    データの出力が停止される場合は、手順1、手順2の設定を見直してください。


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