PCI Hot Plug ユーザーズガイド I/Oデバイス編 |
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ここでは、既存の冗長構成に対して冗長度の補強を目的にPCIカードを追加する手順を、以下の冗長構成ソフトウェア製品を例にあげて示します。
SafeLINKについては、伝送路二重化機能のみサポートしています。
注意
活性増設によりSafeLINKまたはPRIMECLUSTER GLSの環境設定を変更した場合、システムのリブートを行う必要はありません。
他の冗長構成ソフトウェア製品を使用している場合は、各製品のマニュアルを参照してください。
また、既存の冗長構成にPCIカードを追加する場合には、上位製品に関する操作は不要で、上位製品を停止することなくPCIカードの追加ができます。
マシン管理のハードウェア監視を停止するため、以下のコマンドを実行します。
# /usr/sbin/FJSVmadm/prephp <Return> |
# prtpicl -v > /tmp/prtpicl.pre <Return> |
PCIスロットの場所 |
スロットを特定する要素 |
Ap_Idの書式 |
PRIMEPOWER 900/1500/2500の筐体内 |
筐体番号:X |
・Solaris 9 OE までの場合 ・Solaris 10 OE の場合 |
PCI/ディスクBOX |
I/O筐体番号:X |
・Solaris 9 OE までの場合 ・Solaris 10 OE の場合 |
上記以外 |
物理スロット番号:ZZ |
・Solaris 9 OE までの場合 ・Solaris 10 OE の場合 |
# cfgadm | grep R0B01-PCI#slot02 <Return>
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# cfgadm -x led=fault,mode=blink pcipsy18:R0B01-PCI#slot02 <Return> |
# cfgadm pcipsy18:R0B01-PCI#slot02 <Return>
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Ap_Idに対してconfigure指定のcfgadm(1M)コマンドを実行するか、または増設スロット位置のプッシュボタンを押して、増設したPCIカードを組み込みます。
なお、プッシュボタンはマルチユーザモードの場合のみ有効です。
その後cfgadm(1M)コマンドによってスロット状態が"connected configured"になったことを確認します。
# cfgadm -c configure pcipsy18:R0B01-PCI#slot02 <Return>
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マシン管理のハードウェア構成情報更新とハードウェア監視の再起動のため、以下のコマンドを実行します。
# /usr/sbin/FJSVmadm/postphp <Return> |
増設したPCIカードとネットワーク機器をケーブルで接続します。
以下の操作により、ドライバの設定を追加します。
prtpicl(1M)コマンドの実行結果を保存し、2. 1)で採取した情報との差分をとり、追加したPCIカードに対するドライバのインスタンス番号を求めます。
以下の例では、インスタンス番号が1となっていることから、追加したPCIカードのインタフェース名はhme1であると判断することができます。
# prtpicl -v > /tmp/prtpicl.post <Return> |
特に増設したPCIカードが複数あり、インタフェース名とスロット位置の関係を特定することができない場合には、本手順を実施してください。
# /usr/sbin/FJSVmadm/inst2comp hme1 <Return> |
詳細は各ドライバのマニュアルを参照してください。
増設したPCIカードを既存の冗長構成に組み込むため、以下のコマンドを実行します。
注意
PRIMECLUSTER GLS 伝送路二重化機能のNIC切替方式では、冗長構成へ新しいインタフェースを追加することはできません。またGS/SURE連携方式を使用し、インタフェースを追加する場合には、GS/SURE連携方式で使用している仮想インタフェース(sha0等)の非活性化を行った後に、インタフェースの追加を実行する必要があります。
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注意
ifconfig(1M)コマンドで指定したIPアドレスは、/etc/inet/hostsおよび/etc/hostname.hme2に必ず設定してください。
これらのシステム設定を行わないと、システムリブートが行われた場合に高速切替方式の仮想インタフェースを活性化することができなくなります。
なお、IPv6アドレスを使用する場合には、PRIMECLUSTER GLSのマニュアルを参照してください。
運用上必要な場合は、増設したパスに運用パスを切り替えてください。パスの切り替え方法については、各冗長化構成ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
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