FJVTS の操作



FJVTS の操作方法は、SunVTS と同様になっています。操作方法に関しては以下の SunVTS ユーザーマニュアル、SunVTS テストリファレンスマニュアルをご参照ください。


ソフトウェア条件

FJVTS のインストール条件を以下に示します。





FJVTS の起動

FJVTS の起動方法を以下に示します。

表.FJVTS のコマンド構文

/opt/FJSVvts/bin/fjvts [-v] [-g] [-F FJVTS_binディレクトリ] [-S SUNVTS_binディレクトリ] [-tqpsel] [-o オプションファイル名] [-f ログファイルディレクトリ] [-h ホスト名]

引数説明
-v "fjvts","vtsk","vtsui"コマンドの版数を表示する。
-g FJVTS のセットアップ後、起動する。
-S SUNVTS_bin_dir SunVTS がインストールされているディレクトリを指定する。
デフォルトは /opt/SUNWvts/bin
-F FJVTS_bin_dir FJVTS がインストールされているディレクトリを指定する。
デフォルトは /opt/FJSVvts/bin
その他 /opt/SUNWvts/bin/sunvts のオプションと同様です。
OPENLOOK環境は、SunVTS5.1で未サポートとなりました。CDE(引数なし)または TTYインターフェース(-tオプション)で実行して下さい。




FJVTS のセットアップ

FJVTS のセットアップ方法を以下に示します。

表.FJVTS と SunVTS のセットアップ 構文

/opt/FJSVvts/bin/testgenfj [-f] [-S SUNVTS_binディレクトリ] [-F FJVTS_binディレクトリ]

引数説明
-f セットアップを強制実行する。
-S SUNVTS_bin_dir SunVTS がインストールされているディレクトリを指定する。
デフォルトは /opt/SUNWvts/bin
-F FJVTS_bin_dir FJVTS がインストールされているディレクトリを指定する。
デフォルトは /opt/FJSVvts/bin




FJVTS の版数表示

FJVTS の版数表示方法を以下に示します。

表.FJVTS の版数表示コマンド構文

/opt/FJSVvts/bin/testinfofj [-F FJVTS_bin_dir]

引数説明
FJVTS_bin_dirFJVTS がインストールされているディレクトリを指定する。
デフォルトは /opt/FJSVvts/bin




32 ビットテストと 64 ビットテスト (FJVTS3.0以降)

テストは各々独立したプログラムであるため、各テストはコマンド行から直接実行することができます。その場合は、動作中のオペレーティングシステム (32 ビットまたは 64 ビット) に対応していないバージョンのテストを実行しないでください。32 ビットバージョンと 64ビットバージョンのテストの格納場所は異なります。


-

fjvts コマンドを使用して、コマンド行からではなく、特定のユーザーインタフェースで FJVTS を起動した場合は、実際の Solaris(TM) オペレーティング環境に基づき、FJVTS によって自動的に適切なバージョン (32 ビットまたは 64 ビット) のテストが割り当てられます。





実行時の注意事項

FJVTS の実行時の注意事項を以下に示します。


注意事項説明
1. アンパサンド(&)を使用してバックグランドプロセスとして起動しないでください。
2. TTY インターフェイスを使用時、端末ソフトによっては"矢印キー"が反応しないことがあります。その場合は、以下に示す代替キーで操作してください。
↑: Ctrl + 'u'
↓: Ctrl + 'n'
→: Ctrl + 'r'
←: Ctrl + 'p'
3. シリアルポート(se,zs)を使用するサービスが有効になっている場合、FJVTS が起動できずにエラーすることがあります。その場合、admintool または pmadmコマンドでサービスを無効にしてください。
4. ディスプレイカードが実装されていないホストで、コンソールポート(マルチパスのスタンバイ側も含む)に対してシリアルポートテスト(sptest)を実行すると、timeoutエラーやopenエラーとなりますので実行しないで下さい。
5. FJVTS4.0 起動後、"reset"オプションをクリック or 選択すると、"reset selector..." というメッセージが OSコンソール上に表示されることがありますが、問題ありません。また mptest のオプション設定を "apply" すると同様に "number_processors : x" というメッセージが OSコンソール上に表示されることがありますが、これも問題ありません。
6. OPENLOOKインターフェイス使用時、選択可能ボタン同士が重なってクリックしにくい場合があります。その場合は TTYインターフェイスに切り替えてください。
7. OSコンソールから FJVTSを起動した場合、OSやドライバのメッセージが出力されて画面が崩れることがあります。その場合は、Ctrl + 'l' を実行して FJVTSメニュー画面を再描画してください。
8. FJVTS5.1起動時に、以下のメッセージが表示されることがありますが問題ありません。

Sep 15 15:14:25 plato-os2 SunVTS5.1: entry = .customtest
Sep 15 15:14:25 plato-os2 SunVTS5.1: entry = .customtest_OtherDevices
ses dev /dev/es/ses0 open failed
ses dev /dev/es/ses1 open failed
9. FJVTS4.0において、オプションファイルをロード後に、FJVTS終了操作("Quit UI and Kernel"押下)を行うと、画面が終了しないことがあります。その場合は、終了操作を再度行ってください。
10. Solaris 10にてFJVTS5.1起動時に、以下のようなメッセージが表示されますが問題ありません。
The SunVTS release version 5.1 is supported in the Solaris 9
operating environment.

Solaris       SunOS   SunVTS
===========   =====   ======
9 9/02        5.9     5.1
9 5/02        5.9     5.1
8 2/02        5.8     5.1
9             5.9     5.0
8 2/02        5.8     4.6
8 10/01       5.8     4.5
8 7/01        5.8     4.4
8 4/01        5.8     4.3
8 1/01        5.8     4.2
8 10/00       5.8     4.1
8 6/00        5.8     4.0
8             5.8     4.0
7 11/99       5.7     3.4
7 8/99        5.7     3.3
7 5/99        5.7     3.2
7 3/99        5.7     3.1
7             5.7     3.0
2.6 5/98      5.6     2.1.3
2.6 3/98      5.6     2.1.2
2.5.1 11/97   5.5.1   2.1.1

Incompatible SunVTS and Solaris versions.




マシン管理からの実行時の注意事項

マシン管理から診断( FJVTS )を実行する場合の注意事項を以下に示します。


注意事項説明
1. マシン管理メニュー( GUI )から、OpenWindows インターフェースで実行する場合はマシン管理の診断メニューを選択後、画面に従って表示先 DISPLAY を設定してください。表示先 DISPLAY では前もって xhostコマンドなどで X-Window のアクセス許可を行ってください。
2. マシン管理メニュー( CUI )から、OpenWindows インターフェースで実行する場合はマシン管理起動前に、表示先 DISPLAY を環境変数に設定してください。
例:setenv DISPLAY HOST_NAME:0
3. OpenWindows を /usr/openwin 以外へインストールした場合、fjvtsコマンドに記述されている環境変数設定の部分を変更してください。
4. マシン管理メニュー( GUI )から FJVTS を実行したときに、X環境の設定ミス(xhostを指定しなかった場合など)から、ユーザインターフェイスの起動に失敗することがあります。(その時エラーメッセージが表示されない場合がありますので注意してください。)
その後、X環境の設定を行い FJVTS を再実行すれば問題ありません。