Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド
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第2章 OLTPサーバの設計> 2.1 ワークユニットの設計> 2.1.1 ワークユニットを利用したアプリケーションの実行環境

2.1.1.6 キュー制御

 複数クライアントから同一アプリケーション(オブジェクト)に対して要求が出された場合に、すべての要求分のアプリケーションを起動してしまうと、サーバの負荷が大きくなってしまいます。

 このような場合に、キュー制御で負荷を平準化させることができます。

クライアントからの要求は、該当するアプリケーションの待ち行列であるキューに接続(キューイング)され、キューイングされた要求は、アプリケーションにより順に処理されます。

 キューの単位はアプリケーション種別により異なります。

[CORBAアプリケーション]

 インプリメンテーションリポジトリで定義されているインプリメンテーション単位にキューが作成されます。
 キューはインプリメンテーションリポジトリの単位に存在し、インタフェースへの要求は該当インプリメンテーションリポジトリ単位のキューに接続されます。そのため、インプリメンテーションリポジトリで定義するアプリケーションに複数のインタフェースが含まれる場合、複数のインタフェースが1つのキューを共有します。
 なお、ワークユニットを使用せずにCORBAアプリケーションを運用した場合も、このキューが使用されます。


 CORBAワークユニットの場合、odsetque、odcntlqueコマンドを利用してキュー制御を行うことはできません。

Interstage管理コンソールを使用した運用

 CORBAアプリケーション:配備画面または、CORBAアプリケーション:環境設定画面にて設定することができます。

[EJBアプリケーション]

 ワークユニット定義に設定したEJBアプリケーション単位にキューが作成されます。

[トランザクションアプリケーション]

 ワークユニット定義に設定したオブジェクト単位にキューが作成されます。

 キュー制御についての詳細は、“各種ワークユニット”の“キュー制御”を参照してください。


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