Systemwalker Operation Manager 導入手引書 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003 - |
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第2章 Systemwalker Operation Managerの動作環境を定義する | > 2.2 システムの定義 |
Systemwalker Operation Managerを安定した状態で動作させるため、UNIX版の場合は、システムパラメタのチューニングを行う必要があります。
システムパラメタの設定方法の詳細は、OSのマニュアルを参照してください。
ここでは、Solaris 10の場合のシステムパラメタのチューニングについて説明します。Solaris 7/8/9、HP-UX、Linux/Linux for Itaniumの場合のシステムパラメタのチューニングについては、“メッセージキューの拡張”、“共有メモリのチューニング”、“セマフォのチューニング”を参照してください。
Solaris 10には、プロジェクトという概念があります。Systemwalker Operation Managerは、以下のプロジェクトで動作します。
OS初期設定状態で存在するデーモンなどが動作するプロジェクト
OS初期設定状態でroot権限で動作するプロセスが所属するプロジェクト
Solaris 10では以下のシステムパラメタをチューニングします。
システムパラメタをチューニングする場合は、表の加算/最大値に応じて、システムパラメタの値を変更してください。
他製品とともに運用する場合は、他製品の最大値とあわせてシステムパラメタをチューニングしてください。
/etc/projectファイルの設定値を、以下の値にしてください。
process.max-msg-qbytes=(privileged,同時起動ジョブネット数(注1)×200(注2),deny) |
注1)ジョブ実行制御属性のジョブを利用する場合は、同時起動ジョブ数も足して計算してください。
注2)“200”は標準的な値であり、ホスト名や出力ファイルへのパスの長さに依存して変化します。 十分に検証を行って、適切な値を設定してください。
注3)EE版の場合です。SE版の場合は、利用サブシステム数を1としてください。
備考.max-msg-qbytesとmax-msg-idsのOSのデフォルト値は、以下のとおりです。
max-msg-qbytes:64KB max-msg-ids:128
ジョブスケジューラは共有メモリを利用しています。/etc/projectファイルのsystemおよびuser.rootエントリのproject.max-shm-memoryは、以下の値で設定してください。正しく設定されていない場合、ジョブスケジューラデーモンは起動できません。
project.max-shm-memory = OS物理メモリサイズ(バイト)/4+50000 以上の値 |
プロジェクト設定値 |
値 |
加算/最大値 |
OS初期値 |
project.max-sem-ids |
2 |
加算 |
128 |
process.max-sem-ops |
2 |
最大値 |
512 |
process.max-sem-nsems |
1 |
最大値 |
512 |
/etc/projectファイルのsystemとuser.rootエントリに以下を追加してください。
プロジェクト設定値 |
値 |
加算/最大値 |
OS初期値 |
process.max-stack-size |
2000000 |
最大値 |
8 |
以下は、同時起動ジョブネット数800、利用サブシステム数5の場合の設定例です。物理メモリは、1Gを搭載しています。
system:0:System account:::project.max-msg-ids=(privileged,148,deny);process.max-msg-qbytes=(privileged,225536,deny);project.max-sem-ids=(privileged,130,deny);process.max-sem-ops=(privileged,512,deny);process.max-sem-nsems=(privileged,512,deny);project.max-shm-memory=(privileged,268485456,deny);process.max-stack-size=(basic,8388608,deny);; |
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