Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル - UNIX共通 -
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第2章 ジョブスケジューラコマンド> 2.2 一般ユーザ向けコマンド> 2.2.1 jobschsetnetコマンド

2.2.1.1 ジョブネット制御文

ジョブネットの登録情報を設定する制御文です。

■記述形式

注1)  jobnetnameオペランドは、NETキーワードのすぐ後に指定してください。
注2)  jobnetcommentオペランドは、jobnetnameオペランドのすぐ後に指定し
   てください。
注3)  jobschsetnet -nche指定の場合は、省略できます。
注4)  msgstarttimeオペランドは、msgonlymodeオペランドに“ONCE”を指定
   したときに指定できます。msgonlymodeオペランドのすぐ後ろに指定し
   てください。
注5)  alarmtimeオペランドを指定する場合は、starttimeオペランドも指定し
   てください。stoptimeオペランド、estimatetimeオペランドとは同時に
   指定できません。
注6)  estimatetimeオペランドは、alarmtimeオペランドとは同時に指定でき
   ません。
注7)  holidaymodeオペランドは、holidaycalendarオペランドのすぐ後ろに指
   定してください。
注8)  shiftlimitオペランドは、holidayshiftオペランドのすぐ後ろに指定し
   てください。
注9)  一時変更のオペランドを指定する場合は、必ず指定してください。
   jobschsetnet -nche指定の場合は、省略できます。
注10) messagemodeオペランドを指定する場合は、messagenameオペランドも
   指定してください。
注11)  noexecutionオペランドを指定する場合は、standnet、execpattern、
   basenet、execday、cancelday、jobschprintr、annuallydate、
   annuallyweek、monthlydate、monthlyweek、offsetmode、offsetday、
   holidaycalendar、holidaymode、holidayshift、shiftlimit、enablestart、
   enableend、disablestart、disableend、tstarttime、tmultitime、
   tintervalstart、tiplstart、tmsgonly、tstoptime、talarmtime、
   tpowermode、tiplmode、temporarystart、temporaryend、messagemode、
   messagename、msgonlymode、msgstarttime、tmsgonlymode、tmsgstarttime、
   carryoverの各オペランドは指定できません。 
注12)  carryoverオペランドは、messagemodeオペランドのすぐ後ろに指定し
   てください。
注13)  tmsgstarttimeオペランドは、tmsgonlymodeオペランドに“ONCE”を指
   定したときに指定できます。tmsgonlymodeのすぐ後ろに指定してくださ
   い。
備考: ジョブネットの登録情報を変更する場合は、jobnetname以外のオペラ
    ンドはすべて省略することができます。
      省略したオペランドの情報は変更されません。
(*)   :  必ず指定してください。
(**)  :  どれか1つを必ず選択してください。
(***) :  以下のどれか1つを指定してください。なお、省略することもでき
         ます。
        − execpattern
        − basenet
        − annuallydateとannuallyweekの組合せ(どちらかまたは両方)
        − monthlydateとmonthlyweekの組合せ(どちらかまたは両方)
(****):  指定する場合は、どれか1つを選択してください。

■制御文の説明

◆(1) NET

ジョブネット制御文の開始を表すキーワードです。

◆(2) ジョブネット名

ジョブネット名を8バイト以内で指定します。他のジョブネット名と重複しないでください。/?*;,'.空白、仮名半角およびユーザ定義文字を含むことはできません。

◆(3) ジョブネット名称

ジョブネットへのコメントを24バイト以内で指定します。”、空白、仮名半角およびユーザ定義文字を含むことはできません。

◆(4) 起動条件なし

ジョブネットの起動条件を“なし”とする場合に、“ON”を指定します。

◆(5) 単一起動

ジョブネットを1日に1回起動する場合に、起動時刻をHHMM(時分)の形式で4バイトで指定します。

単一起動指定

午前9時5分に起動する場合

starttime 0905


午後9時に起動する場合

starttime 2100

◆(6) 複数起

ジョブネットを一日に複数回起動する場合に、起動時刻をHHMM(時分)の形式で4バイトで指定します。起動時刻は6個まで指定することができます。起動時刻を1個しか指定しなかった場合、単一起動として登録されます。複数起動は、グループに含まれるジョブネットでは指定できません。

複数起動指定

午前8時40分、午後1時、および午後5時30分に起動する場合

multitime 0840,1300,1730

◆(7) 一定間

ジョブネットを一定の間隔で起動する場合に、起動時刻、終了時刻、および起動間隔を指定します。起動間隔の指定範囲は1〜240(分)です。なお、起動時刻および終了時刻を指定する場合、登録済の“日変わり時刻”に注意してください。日変わり時刻をはさんで、起動時刻と終了時刻を設定することはできません。一定間隔は、グループに含まれるジョブネットでは指定できません。

一定間隔指定例

午前10時から午後5時30分まで、60分間隔で起動する場合

intervalstart 1000,1730,60

この例の場合、午後5時がジョブネットの最終起動時刻となります。

◆(8) サーバ起動時

ジョブスケジューラデーモンの起動時にジョブネットを起動する場合に、“ON”を指定します。サーバ起動時は、グループに含まれるジョブネットでは指定できません。

◆(9) メッセージ起動

特定のメッセージ事象が発生したときだけジョブネットを起動する場合に、“ON”を指定します。メッセージ起動は、グループに含まれるジョブネットでは指定できません。

◆(10) メッセージ起動時の処置

待ち合わせているメッセージ事象が1日複数回発生する場合に、メッセージ事象が発生するたびにジョブネットを起動するかどうかを指定します。省略した場合は“EVERYTIME”となります。なお、ジョブネットの起動条件が「メッセージ事象発生時のみ起動」以外を指定した場合、本オペランドは無視されます。
本オペランドで“ONCE”を指定した場合、messagemodeオペランドで“ORD”および“BOT”を指定できません。

EVERYTIME

待ち合わせているメッセージ事象が発生するたびにジョブネットが起動されます。

ONCE

待ち合わせているメッセージ事象が1日複数回発生しても、ジョブネットは最初の1回のみ起動されます。

◆(11) 開始予定時刻

メッセージ起動する場合の、ジョブネットの開始予定時刻を指定します。「メッセージ起動時の処置」が“ONCE”の場合のみ指定可能です。

HHMM(時分)の形式で4バイトで指定します。省略した場合、開始予定時刻は設定されません。ジョブネットの起動条件が「メッセージ事象発生時のみ起動」以外を指定した場合、本オペランドは無視されます。

◆(12) 停止時刻

ジョブネットの「実行属性」が“INTS”の場合に、停止する時刻を指定します。停止時刻は、HHMM(時分)の形式で4バイトで指定します。省略した場合、停止時刻は指定されません。

停止時刻指定例

午後5時に停止する場合

stoptime 1700

◆(13) 終了予定時刻

ジョブネットの終了予定時刻を指定します。

HHMM(時分)の形式で4バイトで指定します。省略した場合、終了予定時刻は設定されません。日変わり時刻をはさんで、起動時刻と終了予定時刻を指定することはできません。なお、ジョブネットの起動条件が「単一起動」以外の時は指定できません。

◆(14) 実行予測時間

ジョブネットの実行予測時間を指定します。

数字文字列で指定します。指定範囲は1〜9999(分)です。省略した場合、および“0”を指定した場合は実行予測時間は指定されません。

ジョブネットの実行属性に“INTS”を指定した場合には、本オペランドを指定することはできません。

◆(15) 電源未投入時の処置

ジョブネット起動予定時刻にジョブスケジューラデーモンが起動されていなかった時の処置を指定します。省略した場合は、“RESET”となります。ジョブネットの起動条件として「単一起動」以外を指定した場合、および、ジョブネットがグループに含まれる場合は、「電源未投入時の処置」の指定値は無視されます。

RESET

ジョブスケジューラデーモンが起動されてもジョブネットは起動されません。

SET

ジョブスケジューラデーモン起動時にジョブネットが起動されます。

◆(16) サーバ起動時の処置

サーバ起動時のジョブネットをジョブスケジューラデーモン起動時ごとに起動するか指定します。省略した場合は“EVERYTIME”となります。

EVERYTIME

ジョブスケジューラデーモンが起動されるごとにジョブネットが起動されます。

ONCE

1日に複数回ジョブスケジューラデーモンが起動されてもジョブネットは最初の1回のみ起動されます。

◆(17) 実行属性

指定されたジョブネットの実行の依頼先を示す実行属性を指定します。省略した場合は“NORMAL”となり、ジョブスケジューラに実行を依頼します。

NORMAL

旧バージョン互換(旧・標準)属性でジョブスケジューラに依頼する場合に指定します。

JES

指定されたジョブネットをジョブ実行制御に依頼する場合に指定します。

PAIM

指定されたジョブネットの実行をPowerAIMに依頼する場合に指定します。

INTS

指定されたジョブネットの実行をInterstageに依頼する場合に指定します。

◆(18)運用指示

ジョブネットを持ち越した場合の運用指示を指定します。本オペランドは、スケジュール分散環境が構築され、運用日管理のスケジュールが行われているときに有効となります。省略した場合は“CANCEL”になります。

CANCEL

打ち切りを指示します。ジョブネットを持ち越した場合に自動的に打ち切ります。

OVER

完了待ちを指示します。ジョブネットを持ち越した場合に、翌日の同一ジョブネットを持ち越したジョブネットが完了した時点でスケジュールします。

PARALLEL

並列走行を指示します。ジョブネットを持ち越した場合に翌日の同一ジョブネットは持ち越したジョブネットの完了の有無にかかわらず、日変わり時刻到来時にスケジュールします。

ACTION

オペレータ対処を指示します。持ち越したジョブネットは停止状態になります。

◆(19) デフォルトホスト名

ジョブ実行制御に依頼するジョブのデフォルトホストを64バイト以内で指定します。ジョブの制御文で依頼先ホストを省略した場合、デフォルトホストにジョブが投入されます。

実行サーバがシステムダウンなどで使用できない時に第2候補のサーバへ実行依頼する場合は、“第1候補のホスト名,第2候補のホスト名”の形式で指定します。第2候補のホスト名として、自ホスト(接続先ホスト)を指定することはできません。記述形式を以下に示します。

defaulthost 第1候補のホスト名,第2候補のホスト名


第1候補および第2候補の実行サーバ指定時の注意事項

第1候補および第2候補の実行サーバを指定する場合の注意事項を以下に示します。

◆(20) 基準ジョブネット宣言

起動日生成の時に基準となるジョブネットであることを宣言する場合に指定します。省略した場合は、“RESET”となります。

RESET

起動日生成の時の基準ジョブネットになりません。

SET

起動日生成の時の基準ジョブネットになります。

◆(21) 起動日雛形名

起動日雛形を利用する場合に、登録済みの起動日雛形名を指定します。

◆(22) 基準ジョブネット名

基準ジョブネットを利用する場合に、基準ジョブネットとして登録されているジョブネット名を指定します。基準ジョブネットであることを宣言している場合は指定することはできません。なお、基準ジョブネットは同一プロジェクトのものしか引用できません。

◆(23) 起動日設定

ジョブネットの起動予定日を設定します。YYYY年MM月DD日を起動日として設定する場合は、“YYYY,MM,DD”と指定します。複数の起動日を設定することができます。今年、来年および再来年の3年分まで指定できます。

起動日設定指定

2005年10月1日および10日を起動日として設定する場合

execday 2005,10,01,10

2005年10月1日および12月10日を起動日として設定する場合

execday 2005,10,01
execday 2005,12,10

◆(24) 起動日設定解除

起動を解除したい日付を指定します。“起動日設定”と同じ形式で指定します。

◆(25) 起動日ビットパターン

jobschprint -rコマンドにより展開される起動日設定のビットパターンデータを指定します(jobschprintコマンドにより生成された値以外が指定された場合の動作は保証されません。また、同一バージョンのjobschprintコマンドによる展開結果以外の動作は保証されません。jobschprintコマンドにより展開した年号と違う年に本パラメタを指定することはできません。)。ビットパターンデータを指定した場合、3年間はjobschprint -rコマンドにより展開したジョブネットの起動日と同一の起動日を設定することができます。なお、本オペランドを指定した直後は、他の起動日設定用オペランド(毎月カレンダ、毎年カレンダ、基準ジョブネット名、起動日雛形、カレンダ名、休日シフト、オフセット、有効期間/無効期間など)による起動日の再計算は実施されません。

◆(26) 毎年の日付指定

毎年カレンダを利用する場合に、毎年のジョブネットを起動する日付を指定します。MM月DD日を起動日として設定する場合は、“MMDD”と指定します。複数の起動日を設定することができます。

◆(27) 毎年の曜日指定

毎年カレンダを利用する場合に、ジョブネットを起動する曜日を各月ごとに指定します。1つのオペランドで1つの月しか設定できません。複数の月を設定する場合は、本オペランドを複数回指定します。指定する形式は、何月かを表す数値を1〜12の範囲で指定し、その後、曜日を表す英単語の先頭3文字を半角文字で指定します。“12,SUN,MON,TUE,WED,THU,FRI,SAT”のような形式で指定します。

◆(28) 毎月の日付指定

毎月カレンダを利用する場合に、毎月のジョブネットを起動する日付を指定します。毎月DD日を起動日として設定する場合は、“DD”と指定します。複数の起動日を設定することができます。なお、毎月月末に起動する場合は“LAST”と指定します。

◆(29) 毎月の曜日指定

毎月カレンダを利用する場合に、毎月のジョブネットを起動する曜日を週ごとに指定します。1つのオペランドの指定で1つの週しか設定できません。複数の週を設定する場合は、本オペランドを複数回指定します。指定する形式は、何週目かを表す数値を0〜6(第1〜第5まで。0は毎週の指定。6は月の最終週)の範囲で指定し、その後、曜日を表す英単語の先頭3文字を半角文字で指定します。“5,SUN,MON,TUE,WED,THU,FRI,SAT”のような形式で指定します。

◆(30) オフセット

基準日から移動する日数を数える方法を以下に示すパラメタから選択して指定します。省略した場合は、“EXECDAY”が指定されたことになります。

EXECDAY

カレンダの稼働日で移動する日数を数えます。

DAY

休日には関係なく、絶対日数で移動する日数を数えます。

◆(31) オフセット日数

基準日から移動する日数を“-99”から“99”までの間で指定します。省略した場合は“0”となります。

◆(32) カレンダ名

起動日を生成するときに元となる、カレンダ名を指定します。1つのジョブネットについて5個までカレンダ名を指定することができます。

複数のカレンダ名を指定する場合には、“,”で区切って指定します。

◆(33) カレンダ組み合わせ条件

複数のカレンダを指定する時の組み合わせ方を以下に示すパラメタから選択して指定します。省略した場合は、“AND”が指定されたことになります。

AND

すべてのカレンダで休日設定されている日のみを休日とします。

OR

少なくとも1つのカレンダで休日設定されている日を休日とします。

◆(34) 休日シフト

起動日の登録および起動日雛形で設定される起動日が、休日と重なった場合の対処方法を以下に示すパラメタから選択して指定します。

BEF

ジョブネットの起動日を前日に変更します。

AFT

ジョブネットの起動日を翌日に変更します。

NOT

当日を休日として認識し、ジョブネットを起動しません。

IGN

当日を起動日として認識し、ジョブネットを起動します。

◆(35) シフト上限日数

休日シフトを行う時に休日が連続した時に起動を抑止する日数“0”から“99”までの間で指定します。省略した場合は、“0”となります。

◆(36) 有効期限開始日/有効期限終了日

ジョブネットを運用する期間を“YYYY,MM,DD”の形式で指定します。有効期限開始日を省略した場合、即日から有効期限終了日まで有効となります。有効期限終了日を省略した場合、有効期限開始日以降、有効となります。有効期限開始日、有効期限終了日共に省略した場合は、すべての日が有効となります。

◆(37) 無効期限開始日/無効期限終了日

ジョブネットを運用しない期間を“YYYY,MM,DD”の形式で指定します。無効期限開始日を省略した場合、即日から無効期限終了日まで無効となります。無効期限終了日を省略した場合、無効期限開始日以降、無効となります。無効期限開始日、無効期限終了日共に省略した場合は、すべての日が有効となります。

◆(38) 単一起動(一時変更)

ジョブネットを1日に1回起動する場合に、起動時刻をHHMM(時分)の形式で4バイトで指定します。なお、本指定は、一時変更開始日から一時変更終了日までの期間が有効になります。

◆(39) 複数起動(一時変更)

ジョブネットを1日に複数回起動する場合に、起動時刻をHHMM(時分)の形式で4バイトで指定します。起動時刻は6個まで指定することができます。なお、本指定は、一時変更開始日から一時変更終了日までの期間が有効になります。起動時刻を1個しか指定しなかった場合、単一起動(一時変更)として登録されます。複数起動(一時変更)は、グループに含まれるジョブネットでは指定できません。

◆(40) 一定間隔(一時変更)

ジョブネットを一定の間隔で起動する場合に、起動時刻、終了時刻、および起動間隔を指定します。起動間隔の指定範囲は1〜240(分)です。日変わり時刻をはさんで、起動時刻と終了時刻を指定することはできません。なお、本指定は、一時変更開始日から一時変更終了日までの期間が有効になります。一定間隔(一時変更)はグループに含まれるジョブネットでは指定できません。

◆(41) IPL時起動(一時変更)

ジョブスケジューラデーモンの起動時にジョブネットを起動する場合に,“ON”を指定します。なお、本指定は、一時変更開始日から一時変更終了日までの期間が有効になります。IPL時起動(一時変更)はグループに含まれるジョブネットでは指定できません。

◆(42) メッセージ起動(一時変更)

特定のイベント事象が発生したときだけジョブネットを起動する場合に、“ON”を指定します。なお、本指定は、一時変更開始日から一時変更終了日までの期間が有効になります。メッセージ起動(一時変更)はグループに含まれるジョブネットでは指定できません。

◆(43) メッセージ起動日の処置(一時変更)

待ち合わせているメッセージ事象が1日複数回発生する場合に、メッセージ事象が発生するたびにジョブネットを起動するかどうかを指定します。省略した場合は“EVERYTIME”となります。
本指定は、一時変更開始日から一時変更終了日までの期間が有効になります。なお、ジョブネットの起動条件が「メッセージ事象発生時のみ起動」以外を指定した場合、本オペランドは無視されます。

本オペランドで“ONCE"を指定した場合、messagemodeオペランドで“ORD"および“BOT"を指定できません。

EVERYTIME

待ち合わせているメッセージ事象が発生するたびにジョブネットが起動されます。

ONCE

待ち合わせているメッセージ事象が1日複数回発生しても、ジョブネットは最初の1回のみ起動されます。

◆(44) 開始予定時刻(一時変更)

メッセージ起動する場合の、ジョブネットの開始予定時刻を指定します。

HHMM(時分)の形式で4バイトで指定します。省略した場合、開始予定時刻は設定されません。
本指定は、一時変更開始日から一時変更終了日までの期間が有効になります。なお、ジョブネットの起動条件が「メッセージ事象発生時のみ起動」以外を指定した場合、本オペランドは無視されます。

「メッセージ起動時の処置」が“ONCE”の場合のみ指定可能です。

◆(45) 停止時刻(一時変更)

ジョブネットの「実行属性」が“INTS”の場合に、停止する時刻を指定します。停止時刻は、HHMM(時分)の形式で4バイトで指定します。省略した場合、停止時刻は指定されません。なお、本指定は、一時変更開始日から一時変更終了日までの期間が有効になります。

◆(46) 終了予定時刻(一時変更)

ジョブネットの終了予定時刻(一時変更)を指定します。

HHMM(時分)の形式で4バイトで指定します。省略した場合、終了予定時刻は設定されません。日変わり時刻をはさんで、起動時刻と終了予定時刻を指定することはできません。なお、本指定は、一時変更開始日から一時変更終了日までの期間が有効になります。

◆(47) 電源未投入時の処置(一時変更)

ジョブネット起動予定時刻にジョブスケジューラデーモンが起動されていなかった時の処置を指定します。省略した場合は、“RESET”となります。なお、本指定は、一時変更開始日から一時変更終了日までの期間が有効になります。ジョブネットの一時変更の起動条件として「単一起動(一時変更)」以外が指定されている場合、および、ジョブネットがグループに含まれている場合、「電源未投入時の処置(一時変更)」の指定値は無視されます。

RESET

ジョブスケジューラデーモンが起動されてもジョブネットは起動しません。

SET

ジョブスケジューラデーモン起動時にジョブネットを起動します。

◆(48) 起動時の処置(一時変更)

IPL時起動(一時変更)のジョブネットをジョブスケジューラデーモン起動時ごとに起動するか否かを指定します。省略した場合は、“EVERYTIME”となります。なお、本指定は、一時変更開始日から一時変更終了日までの期間が有効になります。

EVERYTIME

ジョブスケジューラデーモンが起動されるごとにジョブネットが起動します。

ONCE

1日に複数回ジョブスケジューラデーモンが起動されてもジョブネットは最初の1回のみ起動します。

◆(49) 一時変更開始日/一時変更終了日

ジョブネットを一時変更する期間を“YYYY,MM,DD”の形式で指定します。一時変更開始日のみを指定した場合は、指定した当日のみが一時変更の対象になります。

◆(50) メッセージ条件

メッセージ事象の待ち合わせ条件(AND/OR)、起動条件(ORD/COG/BOT/UNC)、および起動時刻との条件(ANDTIME/ORTIME)を組み合わせて指定します。messagemodeオペランドを省略した場合、パラメタとして“AND,UNC,ORTIME”が指定されたことになります。「起動時刻との条件」として“ANDTIME”を指定した場合、または、ジョブネットがグループに含まれる場合は、「起動条件」として“ジョブネット実行中も有効”(“ORD”および“BOT”)は指定できません。ジョブネットがグループに含まれる場合、「起動時刻との条件」で指定した値は無視されます。

AND

登録してあるメッセージ事象のすべてが発生した場合に、ジョブネットを起動します。

OR

登録してあるメッセージ事象のうちどれかひとつでも発生した場合に、ジョブネットを起動します。

ORD

“ジョブネット実行中も有効”です。ジョブネットが実行中に発生したメッセージ事象が有効となります。その場合、ジョブネットが終了次第、実行中にメッセージ事象が発生した回数分、再びジョブネットが起動されます。ORDパラメタを指定しない場合、ジョブネットが実行中に発生したメッセージ事象は無効となります。

COG

“起動日のみ有効”です。ジョブネットの起動予定日に登録したメッセージ事象が発生した場合、ジョブネットを起動します。

BOT

“ジョブネット実行中も有効&起動日のみ有効”です。ジョブネットの起動予定日に登録したメッセージ事象が発生した場合、メッセージが発生した回数分ジョブネットを起動します。

UNC

起動条件を設定しない場合に指定します。

ANDTIME

起動予定時刻が到来し、待ち合わせていたメッセージ事象が発生した時にジョブネットが起動されます。ジョブネットの起動条件が“単一起動”(一時変更期間中は“単一起動(一時変更)”)の場合のみ有効になります。

ORTIME

起動予定時刻の到来または、待ち合わせていたメッセージ事象の発生のどちらか一方の起動条件が満たされればジョブネットが起動されます。

◆(51) 持ち越し処理

日変わり時刻が到来したときの持ち越し処理の指定をします。messagemodeオペランドに“ANDTIME"が指定されている場合に指定できます。

RESET

日変わり時刻の到来時に、ジョブネットの持ち越し処理を行いません。

SET

日変わり時刻の到来時に、ジョブネットの持ち越し処理を行います。

◆(52) メッセージ事象名

ジョブネットを起動する契機となるメッセージ事象を12バイト以内で指定します。“,”、“:”、空白、仮名半角、およびユーザ定義文字を含むことはできません。70個まで指定できます。

メッセージ事象指定

MSG1,MSG2,MSG3の3個のメッセージ事象を登録する場合

messagename MSG1,MSG2,MSG3

◆(53) ジョブネット内ジョブ数

ジョブネットを構成するジョブの数を指定します。指定範囲は1〜255です。省略はできません。

■ジョブネット制御文指定

下図のようなジョブ構成を持つジョブネットを定義する場合の制御文を図の下に示します。

NET
jobnetname KANRI            ← KANRIのジョブネット名  
jobnetcomment 業務管理      ← KANRIのジョブネット名称    
starttime 0850              ← 8時50分から起動します。 
execpattern 毎月20日   ← 起動日雛形名「毎月20」をジョブネットの起動日にします。
holidaycalendar SYSTEM_CALENDAR  ← カレンダとして「SYSTEM_CALENDAR」を利用します。
holidayshift BEF       ← カレンダの休日とジョブネットの起動日が重なった時
job 5   ←ジョブ制御文を5つ定義します。     ジョブネットの起動日を前日に変更します。
;    
JOB
jobname GYOUMU1
jobnumber 1
;
JOB
jobname GYOUMU2
jobnumber 2
pre_job 1
;
JOB
jobname GYOUMU3
jobnumber 3
pre_job 2
;
JOB
jobname GYOUMU4
jobnumber 4
pre_job 1
;
JOB
jobname GYOUMU5
jobnumber 5
pre_job 4
;

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