Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/ Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第3章 監視する> 3.1 イベント監視の設定をする> 3.1.5 アクションを定義する

3.1.5.1 Systemwalkerコンソールにメッセージを通知する

イベント発生時にSystemwalkerコンソールにメッセージを通知するためには、アクション定義(メッセージ監視)の設定が必要です。メッセージ監視の[アクション定義]ダイアログボックスでは、以下の項目について設定します。

上位システムに送信およびログ格納の両方とも[しない]オプションボタンをチェックすると、該当メッセージは、“監視対象としない”というアクション定義になります。この場合、監視イベント種別以降の項目を設定する必要はありません。

アクション定義の呼び出し方法については、“アクションを定義する”の“アクション定義の呼び出し方法”を参照してください。

■メッセージ監視の詳細を設定しない場合

監視イベント種別、重要度、通報番号、文字色、背景色について、該当システムで発生したイベントについては、以下のように設定されます。下位のシステムやイベント発生時にすでに監視イベント種別や重要度が設定されている場合(監視ログファイルのメッセージなど)は、設定されている値のままとなります。

監視イベント種別

種別なし

重要度

メッセージの重要度に応じて、以下が設定されます。

  • 最重要(HALTレベルのメッセージ)
  • 重要(ERRORレベルのメッセージおよびエラー種別なしのメッセージ)
  • 警告(WARNINGレベルのメッセージ)
  • 一般(INFOレベルのメッセージ)

通報番号

0

文字色

標準

背景色

標準

監視イベント種別、重要度は、Systemwalkerコンソールの監視イベント一覧に反映されます。文字色、背景色は、[メッセージ一覧]ウィンドウに反映されます。

■重要について

エラー種別文字列がないメッセージについては、重要度は“重要”になります。エラー種別が“情報”であるようなメッセージは、重要度が“一般”です。

以下のメッセージには、発生時点で自動的に重要度が設定されます。

メッセージの種類

重要度

Windows(R)イベントログのイベントの種類が“エラー”または“失敗の監査”のメッセージ

“重要”レベル

Windows(R)イベントログのイベントの種類が“警告”のメッセージ

“警告”レベル

Windows(R)イベントログのイベントの種類が“情報”または“成功の監査”のメッセージ

“一般”レベル

Windows(R)イベントログのイベントの種類が”なし”のメッセージ

“一般”レベル(注)

UNIX syslogのエラー種別“HALT"のメッセージ

“最重要”レベル

UNIX syslogのエラー種別“ERROR"のメッセージ

“重要”レベル

UNIX syslogのエラー種別“WARNING"のメッセージ

“警告”レベル

UNIX syslogのエラー種別“INFO"のメッセージ

“一般”レベル

UNIX syslogのエラー種別なしのメッセージ

“重要”レベル

監視ログファイルのメッセージ

監視ログファイル設定で設定したエラー種別による重要度

下位システムで発生したメッセージには、下位システムのメッセージ監視アクションで設定した重要度が設定されます。

(注)種類が設定されていないイベントは、重要度を“一般”として処理されます。“一般”を他の重要度に変更する場合は、“動作設定の詳細を設定する”を参照してください。

■監視イベント一にメッセージを表示するためには

Systemwalkerコンソールの監視イベント一覧にメッセージを表示するためには、以下の設定が必要です。

必要な設定

使用するダイアログボックス

設定内容

監視するメッセージの定義

イベント定義

監視するメッセージを定義します。

ログ格納の設定

アクション定義(メッセージ監視)

ログ格納を“する”に設定します。

監視イベント種別の設定

メッセージ監視詳細

監視イベント種別が設定されていないメッセージはSystemwalkerコンソールの監視イベント一覧に表示されません。

“監視イベント種別を設定する”オプションボタンで設定します。以下のメッセージについては、発生時に監視イベント種別が設定されます。

  • イベントログ(システム)のメッセージ: “システム”
  • イベントログ(アプリケーション)のメッセージ: “アプリケーション”
  • イベントログ(セキュリティ)のメッセージ: “セキュリティ”
  • UNIX syslogのメッセージ: “システム”
  • 監視ログファイルのメッセージ: “ログファイル”
  • 下位システムのメッセージ: 下位システムで設定された監視イベント種別
  • Systemwalker Operation Managerとの連携イベント:“バッチ業務”
  • Systemwalkerスクリプトを使用して発生させたイベント:“その他”

監視イベント種別の登録

[サーバ環境設定]ダイアログの[監視イベント種別]タブ

監視イベント種別が[サーバ環境設定]ダイアログボックスの[監視イベント種別]タブに登録されていない場合、Systemwalkerコンソールの監視イベント一覧に表示されません。

監視イベント種別を登録します。

重要度の設定

メッセージ監視詳細

重要度が“一般”であるメッセージは、Systemwalkerコンソールの監視イベント一覧に表示されません。アクション定義(メッセージ監視)で重要度を“一般”以外に設定します。

[メッセージ監視詳細]ダイアログボックス:
[アクション定義(メッセージ監視)]ダイアログボックスで、[詳細]ボタンをクリックすると表示されます。

イベント監視の条件定義のどの条件にも一致しないイベントは、“上位送信/ログ格納しない”に設定されます。そのため、Systemwalkerコンソールには表示されません。

監視イベント種別は、メッセージ発生時に自動的に設定されないものがあります。これらは、Windows(R)イベントログやsyslogに出力されませんが、メッセージ一覧には表示されるメッセージです(トラップメッセージなど)。これらのメッセージを監視イベント一覧に表示するためには、監視イベント種別を設定する必要があります。

運用管理サーバでの[サーバ環境設定]ダイアログボックスで“監視イベント種別の登録”を行っている場合は、ここで監視イベント種別を設定変更することはできません。“監視イベント種別の登録”を終了してから、監視イベント種別を変更するようにしてください。

■アクション実行ログを出力する

mpaosactrev(アクション実行履歴の表示コマンド)を実行すると、アクション実行履歴ファイルに、以下の形式で表示されます。

時刻 番号 EVENT TEXT=”メッセージ” NODE=ホスト名 TIMESTAMP=イベント発生日時

項目は、以下の値を表しています。

項目名

時刻

出力したアクションの情報の処理を行った日時

番号

イベント監視の条件定義と比較したイベントのサービスを起動してからの通番です。この番号が同じ行が、「アクションを実行する契機となったイベント」に対して行った処理です。なお、この番号はSystemwalkerコンソールの監視イベント一覧に表示される番号とは異なります。

TEXT=”メッセージ”

アクションを実行する契機となったイベントのメッセージテキストを表示します。(最大100バイト)

NODE=ホスト名

イベントが発生したホスト名を表示します。

TIMESTAMP=イベント発生日時

イベントが発生した日時を表示します。


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