Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第3章 資源を配付する(資源配付)> 3.7 他のソフトウェアと連携した運用

3.7.4 ロードバランサと連携した運用

ここでは、ロードバランサと連携した運用について説明します。

本項記述のさらに詳細な内容については、Systemwalker技術情報ホームページで公開されている、“IPCOM運用管理ガイド スケーラブル運用”および“Interstage運用管理ガイド スケーラブル運用”を参照してください。

■概要

資源配付がロードバランサと連携することにより、ロードバランサによって負荷分散されたサービスを実現しているサーバ群に資源を配付する場合に、ロードバランサから切り離しや組み込みを指示する必要が無くなります。

また、サービスを停止させずに資源の適用ができます。

■前提条件

■注意事項

■運用

◆事前設定

  1. 運用管理サーバで、負荷分散されているロードバランサへ接続するためのユーザ名およびパスワードを設定します。
    1. 資源配付ウィンドウで、メニュー[設定]-[連携]を選択します。
    2. 連携設定画面が表示されます。
    3. ロードバランサ側で事前設定された、ロードバランサへ接続するためのユーザ名およびパスワードを設定します。

      複数のロードバランサを運用している環境では、切り離しを行うロードバランサには、共通のユーザ名およびパスワードが設定されている必要があります。
      各ロードバランサ単位に異なるユーザ名での切り離しを行うことはできません。
    4. [OK]ボタンをクリックします。
  2. 運用管理サーバで、ロードバランサ切り離し出口と組み込み出口を、バッチファイルまたはシェルスクリプトの雛形に従って編集します。

    雛形の格納先は、以下のとおりです。

    [Windows]

    Windows(R)の場合

    • Systemwalkerインストールディレクトリ\Mpwalker.DM\mpdrmssv\etc
    • 切り離し出口のバッチファイル名:lbdisc.bat
    • 組み込み出口のバッチファイル名:lbconn.bat

    [UNIX]

    SolarisおよびLinuxの場合

    • /opt/FJSVmpsdl/etc
    • 切り離し出口のシェルスクリプト名:lbdisc.sh
    • 組み込み出口のシェルスクリプト名:lbconn.sh

    バッチファイルおよびシェルスクリプトの雛形を、以下に示します。

    なお、雛形の詳細については、Systemwalker技術情報ホームページで公開されている、ロードバランサのドキュメントを参照してください。

    Windows(R)のバッチファイル

    [ロードバランサ切り離し出口(雛形)]

    REM load balancer disconnect script

    REM Please configure batch-variables

    SET CMDPATH=c:\temp
    SET LOGPATH="%tmp%\%DRMSNODENAME%-disconnect.log"
    SET TIMEOUT=10
    SET WAIT=300
    SET ALREADYDISC=
    SET SLEEP=1810


    REM Do not modify under this line.

                ・
                ・
                ・

    [ロードバランサ組み込み出口(雛形)]

    REM load balancer connect script

    REM Please configure batch-variables

    SET CMDPATH=c:\temp
    SET LOGPATH="%tmp%\%DRMSNODENAME%-connect.log"
    SET TIMEOUT=10
    SET CONNECT=


    REM Do not modify under this line.

                ・
                ・
                ・

    SolarisまたはLinuxのシェルスクリプト

    [ロードバランサ切り離し出口(雛形)]

    #!/bin/sh

    # load balancer disconnect script

    #
    # Please configure shell-variables
    #

    CMDPATH="/opt/FJSVmpsdl/shell"
    LOGPATH="/tmp/${DRMSNODENAME}-disconnect.log"
    TIMEOUT="10"
    WAIT="300"
    ALREADYDISC=""
    SLEEP="1810"

    #
    # Do not modify under this line.
    #

                ・
                ・
                ・

    [ロードバランサの組み込み出口(雛形)]

    #!/bin/sh

    # load balancer connect script

    #
    # Please configure shell-variables
    #

    CMDPATH="/opt/FJSVmpsdl/shell"
    LOGPATH="/tmp/${DRMSNODENAME}-connect.log"
    TIMEOUT="10"
    CONNECT=""

    #
    # Do not modify under this line.
    #

                ・
                ・
                ・

    備考

    切り離し出口・組み込み出口の編集箇所を以下に示します。編集箇所は、"Please configure batch-variables"で記述している以下の環境変数の設定値を、運用環境・運用方法に応じて編集してください。また、" Do not modify under this line."で記述している以降の行は編集しないでください。

    各環境変数の詳細は、Systemwalker技術情報ホームページで公開されている、ロードバランサのドキュメントを参照してください。

    切り離し出口・組み込み出口には以下の環境変数にて情報を受け渡しします。

    組み込み出口のみ設定される環境変数であり、切り離し指示を行った際、既に切り離しされた状態の場合のみALREADYDISCが設定されます。それ以外の場合はヌルとなります

    注2)組み込み出口のみ設定される環境変数です。

  3. ロードバランサ用の連携ファイルを作成します。ロードバランサ用の連携ファイルは、切り離し出口・組み込み出口で読み込むファイルであり、作成は必須です。格納先は以下のとおりです。

    [Windows]

    Windows(R)の場合

    • Systemwalkerインストールディレクトリ\Mpwalker.DM\mpdrmssv\etc
    • ファイル名:ipaddress.dat

    [UNIX]

    SolarisおよびLinuxの場合

    • /opt/FJSVmpsdl/etc
    • ファイル名:ipaddress.dat (注)

      (注)ファイルのアクセス権(所有者、グループ、その他のユーザ)に、読み取り可能属性が必要です。

    ロードバランサ用の連携ファイルの形式を以下に示します。各IPアドレスはカンマ区切りで指定し、適用対象の負荷分散対象サーバが複数存在する場合は、以下のとおり、適用対象の負荷分散対象サーバ毎に1行ずつ記述します。

    ロードバランサ用の連携ファイルの作成例を以下に示します。

  4. 各サーバの適用結果を即時に通知させたい場合は、適用結果通知設定(type=quick)をポリシーとして作成・配付しておきます。

◆運用手順

  1. 配付する資源を登録します。
  2. 資源を配付します。適用種別には“手動”を設定します。“即時”を指定すると、資源受信の延長でロードバランサから切り離しが行われない状態で適用処理が動作します。
  3. 各サーバでの資源の受信完了を確認します。中継サーバを配置した構成の場合、最下層の部門管理サーバ・業務サーバの受信完了まで確認する必要があります。
  4. 資源の適用指示を行います。まず、適用時にロードバランサからの切り離しを行うかどうかを指定し、次に対象サーバを順次、適用していくかどうかを指定します。通常は、ロードバランサからの切り離しを行い、順次適用する指定を推奨します。順次適用しないと指定した場合は、ロードバランサからの切り離し後、DRMS編集ファイルのservmaxオプション値の宛先システム数分、同時に適用処理を行います。

    資源配付ウィンドウの場合

    1. メンテナンスビューで、資源の適用を指示するメンテナンス作業を選択し、メニュー[アクション]-[資源の適用]を選択します。
    2. [資源の適用]ダイアログボックスで、ロードバランサからの切り離しをすると設定します。次に[対象サーバを順次適用する]をチェックします。
    3. [OK]ボタンをクリックします。適用処理が始まります。

    コマンドの場合

    drmsrqstコマンドで、以下の適用指示ができます。コマンドの詳細については、リファレンスマニュアルを参照してください。

    複数の資源グループまたはメンテナンス版数を、一度に適用指示することはできません。
  5. 適用対象サーバで適用異常が発生した場合は、資源配付のエラーメッセージが運用管理サーバで出力されますので、エラー内容を確認してください。ロードバランサからの切り離しまたは組み込みが失敗した場合は、切り離し出口または組み込み出口からの復帰値が資源配付のエラーメッセージ中に格納されていますので、その復帰値を元に対処してください。

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