Systemwalker Centric Manager APIガイド - Microsoft(R) Windows NT(R)/Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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3.17 Mp_GetMsgMap()関数
■機能説明
Mp_ReadMsg()関数発行後にメッセージの受信が完了し、Mp_GetMsgMap()関数を呼び出すことにより、メッセージのデータを取り出します。
■呼び出し形式
#include <mp_opagt_api.h>
BOOL Mp_GetMsgMap( fp,buf,hostxflg,level,time1,node,NodeID,DatabaseID,
time2,category,msgtext,blkno,msgtype,ostype,
submsgnum,voicenum,msgcolor,backcolor,domtype,
domnum,replyid,systype,ext );
HANDLE fp; /* Mp_OpenMsg()で獲得したハンドル */
/* を指定する */
void *buf; /* Mp_ReadMsg()で指定したバッファ */
/* を指定する */
unsigned char *hostxflg; /* 強制表示フラグ */
short *level; /* メッセージの重要度格納領域のア */
/* ドレスを指定する */
/* 1:最重要 2:重要 3:一般 4:警告 */
time_t *time1; /* メッセージが自システムに通知さ */
/* れた日時格納領域のアドレスを指 */
/* 定する */
char *node; /* メッセージが出力されたシステム */
/* 名格納領域のアドレスを指定する */
DWORD *NodeID; /* リザーブ領域 */
DWORD *DatabaseID; /* リザーブ領域 */
time_t *time2; /* メッセージが出力された日時格納 */
/* 領域のアドレスを指定する */
char *category; /* メッセージの種別格納領域のアド */
/* レスを指定する */
char *msgtext; /* メッセージ格納領域のアドレスを */
/* 指定する */
unsigned short *blkno; /* メッセージのブロック番号格納領 */
/* 域のアドレスを指定する */
unsigned short *msgtype; /* メッセージ種別格納領域のアドレ */
/* スを指定する */
unsigned short *ostype; /* OS種別格納領域のアドレスを指定 */
/* する */
unsigned short*submsgnum; /* 補助説明文番号格納領域のアドレ */
/* スを指定する */
unsigned short *voicenum; /* 音声番号格納領域のアドレスを指 */
/* 定する */
unsigned char *msgcolor; /* 文字色格納領域のアドレスを指定 */
/* する */
unsigned char *backcolor; /* 背景色格納領域のアドレスを指定 */
/* する */
unsigned short *domtype; /* DOM種別格納領域のアドレスを指定 */
/* する */
long *domnum; /* DOM番号格納領域のアドレスを指定 */
/* する */
char *replyid; /* 返答識別子格納領域のアドレスを */
/* 指定する */
unsigned char *systype; /* 系区別格納領域のアドレスを指定 */
/* する */
EXTENDDATA *ext; /* 拡張データ格納領域のアドレスを */
/* 指定する */
■パラメタ
- fp:
- Mp_OpenMsg()で獲得したハンドルを指定します。
- buf:
- Mp_ReadMsg()で指定したバッファを指定します。
- hostxflg:
- リザーブ領域。Charの領域を作成し、そのアドレスを指定してください。
- level:
- 発生したメッセージの重要度レベルが格納されます。
- MPOP_RE_SPEMG:
- 最重要
- MPOP_RE_EMG:
- 重要
- MPOP_RE_WARN:
- 警告
- MPOP_RE_MSG:
- 一般
なお、メッセージ種別(msgtype)が、OP_APIMSGTYPESTAT,OP_APIMSGTYPESTOP,OP_APIMSGTYPECHNGの時は、必ずMPOP_RE_MSGが格納されます。
- time1:
- システム監視エージェントサービスが、メッセージログファイルに格納した日時が格納されます。
Mp_OpenMsg()直後に通知されるメッセージには、以下の値が格納されます。
システム監視エージェント起動メッセージには、システム監視エージェントが、Mp_ReadMsg()に通知した日時が格納されます。
ただし、日時が正しく獲得できなかった時は、0x00FFFFFFが設定されます。
- node:
- メッセージが発生したシステムのノード名が格納されます。
MPOP_NODENAMELENバイト分呼び出し元で準備します。
- time2:
- nodeで示されたシステムで、メッセージが出力された日時が格納されます。
ただし、日時が正しく獲得できなかった場合は、以下のように値が設定されます。
- 日付、時刻が獲得できない/項目がない場合:
- 0x00FFFFFF
- 日付だけ獲得できない場合:
- 0x00hhmmss
- hh:
- 時(0x00〜0x17)
- mm:
- 分(0x00〜0x3B)
- ss:
- 秒(0x00〜ox3B)
- category:
- 発生したメッセージの監視イベント種別が格納されます。
MPOP_CATEGORYLENバイト分呼び出し元で準備します。
- msgtext:
- 発生したメッセージテキストが格納されます。
2048バイト分呼び出し元で準備します。メッセージ長が2047バイトを超える場合は、2047バイト以降は破棄されます。
- blkno:
- マルチラインメッセージのように、複数のメッセージで意味をもつ場合に、複数メッセージをブロック化するための番号が格納されます。
単一メッセージの場合の場合は、OP_ONLYBLK(0x0000)が格納され、マルチラインメッセージの場合は、0x0001〜0xFFFFが格納されます。
ブロックの最後のメッセージには、必ずOP_MLTBLK_END(0xFFFF)が格納されます。
- msgtype:
- 発生したメッセージのメッセージ種別が格納されます。メッセージ種別を以下に示します。
- OP_APIMSGTYPENORM:
- 通常メッセージ
- OP_APIMSGTYPEREP:
- 返答要求メッセージ
- OP_APIMSGTYPEHB:
- 高輝度メッセージ
- OP_APIMSGTYPEDEL:
- メッセージ削除データ(以下、DOMデータという)
- OP_APIMSGTYPESTAT:
- システム監視エージェントサービス起動メッセージ
- OP_APIMSGTYPESTOP:
- システム監視エージェントサービス停止メッセージ
- OP_APIMSGTYPECHNG:
- システム状態変更メッセージ
- ostype:
- 発生したメッセージのOS種別が格納されます。
OS種別を以下に示します。
- OP_UXPDS :
- UXP/DS
- OP_SOLARIS1 :
- Solaris1.x系
- OP_SOLARIS2 :
- Solaris2.x系
- OP_HPUX10:
- HP−UX
- OP_AIX :
- AIX
- OP_MVS :
- MVS
- OP_LINUX :
- Linux
- OP_UXPM :
- UXP/M
- OP_UXPVPP :
- UXP/VPP
- OP_WINDOWS2000:
- Windows(R) 2000
- OP_WINDOWSNT :
- Windows NT(R)
- OP_WINNTSERVER:
- Windows NT(R) Server
- OP_WINNTWS:
- Windows NT(R) Workstation
- OP_WINDOWS31 :
- Windows(R) 3.1, Windows(R) 3.11, Windows(R) 3.11 WorkGroup
- OP_WINDOWS95 :
- Windows(R) 95
- OP_WINDOWS98 :
- Windows(R) 98
- OP_WINDOWSXP:
- Windows(R) XP
- OP_WINDOWSXPPRO:
- Windows(R) XP Professional
- OP_WINDOWSXPHOME:
- Windows(R) XP Home Edition
- OP_SXO :
- SXO
- OP_SYMFOWAREPS :
- Symfoware(R) Parallel Server
- OP_RAID :
- RAID
- OP_MSPE20 :
- MSP E20
- OP_MSPAF2 :
- MSP AFII
- OP_XSPAF2 :
- XSP AFII
- OP_AVMEX :
- AVM/EX
- OP_FTOPS2 :
- SVPM(FTOPS−II)
- OP_MVSG :
- MVS 系(IBMおよび他社互換機)
- OP_MSERV :
- ホスト連携オプション
- OP_ASP :
- ASP
- OP_WINDOWSSV2003 :
- Windows Server(TM) 2003
- OP_WINDOWSSV2003STD :
- Windows Server(TM) 2003,Standard Edition
- OP_WINDOWSSV2003ENT :
- Windows Server(TM) 2003,Enterprise Edition
- OP_WINDOWSSV2003DATA :
- Windows Server(TM) 2003,Datacenter Edition
- OP_WINDOWSSV2003WEB :
- Windows Server(TM) 2003,Web Edition
- OP_OS_UNKNOWN :
- 不明
- submsgnum:
- GEEおよびUNIX版集中監視マネージャのGS連携オプションが使用する、メッセージの補助説明文の番号が格納されます。
この値は、GEEおよびGS連携オプション以外では使用しません(Windowsでは無効)。
- voicenum:
- UNIX版集中監視マネージャで音声を出力する場合の、音声に対する番号が格納されます。
音声出力機能は未サポートです(Windowsでは無効)。
- msgcolor:
- Systemwalkerコンソールの監視イベント一覧に表示する、メッセージの文字の色が格納されます。
文字色の種類を以下に示します。
- OP_COLOR_BLACK :
- 黒色
- OP_COLOR_WHITE :
- 白色
- OP_COLOR_RED :
- 赤色
- OP_COLOR_GREEN :
- 緑色
- OP_COLOR_BLUE :
- 青色
- OP_COLOR_YELLOW :
- 黄色
- OP_COLOR_LIGHTBLUE :
- 明青色
- OP_COLOR_PURPLE :
- 紫色
- OP_COLOR_DARKGRAY :
- 濃い灰色
- OP_COLOR_ORANGE :
- 黄緑色
- OP_COLOR_SKYBLUE :
- 空色
- OP_COLOR_PINK :
- 桃色
- OP_COLOR_PALEGREEN :
- 青緑色
- OP_COLOR_BROWN :
- 茶色
- OP_COLOR_GRAY :
- 淡い灰色
- OP_COLOR_CREAM :
- 黄土色
- OP_COLOR_DEF :
- メッセージ属性に応じたデフォルト色
- backcolor:
- Systemwalkerコンソールの監視イベント一覧に表示する、メッセージの背景色が格納されます。
文字色の種類は、msgcolorと同じです。
- domtype:
- 返答要求メッセージ、および高輝度メッセージの種類が格納されます。
これは、返答要求メッセージ、高輝度メッセージ、およびDOM対応メッセージとDOMデータとの対応をとるために使用します。
DOM種別を以下に示します。
- OP_NORMDOM :
- 返答要求メッセージおよび高輝度メッセージ以外。
- OP_NIPDOM :
- NIPDOM。MSPのNIP時のメッセージ、およびDOMデータです(Windowsでは無効)。
- OP_MSPDOM :
- MSPDOM。MSPの通常時のメッセージ、およびDOMデータです(Windowsでは無効)。
- OP_XSPDOM :
- XSPのNIP時以外の返答要求メッセージ、高輝度メッセージ、およびDOMデータです(Windowsでは無効)。
- OP_WORKITDOM :
- WORKITDOM。BS*NET/WORKITが通知する返答要求メッセージ、およびDOMデータです。
- OP_ASPDOM:
- ASPが通知する返答要求メッセージ、高輝度メッセージ、およびDOMデータです。
- OP_APLDOM:
- Systemwalker Centric Managerアプリケーションが通知するDOM対応メッセージ、およびDOMデータです。
- OP_GENERALDOM:
- 一般のアプリケーションが通知するDOM対応メッセージ、およびDOMデータです。
- domnum:
- 返答要求メッセージ、および高輝度メッセージの場合に、メッセージとDOMデータとの対応をとるための番号が格納されます。
この番号は、メッセージ発生システム内でDOM種別ごとに一意です。
- replyid:
- 返答要求メッセージに対してコマンドで返答するときの、メッセージを識別する文字列が格納されます。
9バイト分呼び出し元で準備します。
- systype:
- ホットスタンバイシステムの場合に、メッセージが発生した時点での運用系、待機系の区別が格納されます。
運用系および待機系の区別を以下に示します。
- OP_SYSTYPE_NORM:
- ホットスタンバイシステムではない。
または、ホットスタンバイシステムですが、運用系、待機系がまだ決定していない。
- OP_SYSTYPE_MAIN:
- ホットスタンバイシステムの運用系です。
- OP_SYSTYPE_SUB:
- ホットスタンバイシステムの待機系です。
- OP_SYSTYPE_WP:
- Windows NT(R) のマイクロソフトクラスタシステムの運用。
- ext:
- 発生したメッセージの拡張データが格納されます。
■構造体の説明
◆拡張データ(EXTENDDATA)の形式
/*
* EXTEND DATA
*/
typedef struct _EXTENDDATA {
char runtype[MPOP_RUNTYPELEN];
unsigned char mailmsgflg;
char rsv1[2];
DWORD DatabaseID;
unsigned int IPaddr;
DWORD DMInstallType;
DWORD JMInstallType;
DWORD MW_DM_vl;
char MW_DM_suffix[MPOP_SUFFIXLEN];
char MW_DM_updatenum[MPOP_UPDATENUMLEN];
DWORD MW_JM_vl;
char MW_JM_suffix[MPOP_SUFFIXLEN];
char MW_JM_updatenum[MPOP_UPDATENUMLEN];
unsigned char auttrbtkt;
char domkey[MPOP_DOMKEYLEN];
} EXTENDDATA;
- runtype:
- メッセージが発生したシステムの運用形態名が格納されます。
- mailmsgflg:
- 発生したメッセージのメール連携フラグが格納されます。
- OP_NOMAILMSG:
- メール連携機能を使用していないメッセージです。
- OP_MAILMSG:
- メール連携機能により通知されたメッセージです。
- domkey:
- DOM拡張キーが格納されます。
DOM拡張キーがない場合は、NULLが設定されます。
- DatabaseID:
- リザーブ領域。
- IPaddr:
- メッセージが発生したシステムのIPアドレスが格納されます。
アドレスがない場合は、0が格納されます。
- IPaddr:
- メッセージが発生したシステムのIPアドレスが格納されます。
- DMInstallType:
- メッセージが発生したシステムのSystemwalker Centric Managerのインストールタイプが格納されます。
- JMInstallType:
- メッセージが発生したシステムのSystemwalker Operation Managerのインストールタイプが格納されます。
- MW_DM_vl:
- メッセージが発生したシステムのSystemwalker Centric Managerのメジャーバージョン、マイナーバージョン、メジャーレベルが格納されます。
0x00000000 a) メジャーバージョン
←→←→←→ b) マイナーバージョン
a) b) c) c) メジャーレベル
- MW_DM_suffix:
- メッセージが発生したシステムのSystemwalker Centric Managerのサフィックスが格納されます。
- MW_DM_updatenum:
- メッセージが発生したシステムのSystemwalker Centric Managerのアップデートパック修正番号が格納されます。
- MW_JM_vl:
- メッセージが発生したシステムのSystemwalker Operation Managerのメジャーバージョン、マイナーバージョン、メジャーレベルが格納されます。
形式は、MW_DM_vlと同様です。
- MW_JM_suffix:
- メッセージが発生したシステムのSystemwalker Operation Managerのサフィックスが格納されます。
- MW_JM_updatenum:
- メッセージが発生したシステムのSystemwalker Operation Managerのアップデートパック修正番号が格納されます。
- Auttrbtkt:
- 発生したメッセージの障害票自動発行フラグが格納されます。
■参照
システム監視のAPI、Mp_OpenMsg()関数、Mp_ReadMsg()関数、Mp_CloseMsg()関数を参照してください。
■復帰値
- TRUE:
- 正常終了。メッセージを正常に受信。
- FALSE:
- 異常終了。詳細なエラーコードは、GetLastError()で取得してください。
■API格納場所
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\bin
■注意事項
拡張データの各メンバの値は、SystemWalker/CentricMGR V4.0L10以前のシステムで発生したメッセージには設定されません。
■動作環境による差異
以下のインストール種別で使用可能です。
- 運用管理サーバ
- 部門管理サーバ
- 業務サーバ
- 運用管理クライアント:Windows(R) 2000/ Windows NT(R)/ Windows(R) XP(注)
- クライアント :Windows(R) 2000/ Windows NT(R)/ Windows(R) XP(注)
注)システム監視エージェントインストール選択時
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