Systemwalker Operation Manager 解説書 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003 - |
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第2章 運用方法 |
本節では、業務連携の運用情報として以下の内容を説明します。
サーバ/サーバ間またはサーバ/クライアント間でのデータのやりとりなどの業務を、ジョブを連携することによって運用することができます。運用する業務の形態に合わせてジョブを連携します。
例えば、サーバ上で圧縮したデータファイルを他のサーバに転送し、転送先のサーバ上でファイルを伸長しアプリケーションを起動します。その後、処理結果をサーバに送り返してデータの更新を行うといった、一連の業務の連携をすることができます。今までJCLやバッチファイルを作成して行っていた業務システムの構築を、ジョブスケジューラによるスケジュール操作だけで容易に行うことができます。
また、クライアントの電源の投入から処理後の電源の切断までの業務処理を、サーバ上でのスケジュール操作だけで自動運用が可能となります。
業務連携の運用イメージを以下に示します。
業務連携では、サーバ間の業務連携、サーバとクライアント間での業務連携をすることができます。
以後、サーバ間の連携をサーバ業務連携、サーバクライアント間の連携をクライアント業務連携と呼びます。
サーバ業務連携では、以下の機能があります。
クライアント業務連携では、以下の機能があります。
ファイル制御(転送、操作、圧縮/伸長)について説明します。
サーバ/サーバ間、またはサーバ/クライアント間でファイルの転送を行います。サーバ間では、NFS接続したディレクトリを含めたローカルファイルに転送することができます。また、FTPサーバ上のファイルの転送ができ、異種OS間での転送も可能となります。サーバとクライアント間のファイル転送も異種OS間の転送ができます。
ファイル転送のみを行う場合は、Systemwalker Operation Managerがインストールされていない転送先のサーバにも転送できます。
本機能を使用するためには、ジョブネットにサーバファイル転送コマンドまたはクライアントファイル転送コマンドをジョブとして登録します。
ファイルを操作(ファイル削除/ファイル名変更/ディレクトリ作成/ディレクトリ削除)します。
サーバやクライアント上のローカルファイルだけでなくリモートファイルも操作することができます。
リモートファイルの操作のみを行う場合は、Systemwalker Operation Managerがインストールされていない操作先サーバを操作することもできます。
本機能を使用するためには、ジョブネットにサーバファイル操作コマンドまたはクライアントファイル操作コマンドをジョブとして登録します。
ローカルファイルを圧縮/伸長することができます。
転送元でファイルを圧縮して、転送先でファイルを伸長するといった使い方ができ、ファイルの転送時間が短縮され、ネットワーク上の負荷を軽減できます。
本機能を使用するためには、ジョブネットにサーバファイル圧縮/伸長コマンドまたはクライアントファイル圧縮/伸長コマンドをジョブとして登録します。
サーバまたはクライアント上のアプリケーションを起動させることができます。
サーバ上のアプリケーション起動は、起動したアプリケーションの終了を待ち合わせません。クライアント上での起動の場合は、終了を待ちあわせることもできます。
本機能を使用するためには、ジョブネットにサーバアプリケーション起動コマンドまたはクライアントアプリケーション起動コマンドをジョブとして登録します。
サーバアプリケーション起動では、キーボードからの入力を必要とするアプリケーションは起動できないため、登録しないでください。
WindowsのRAS(Remote Access Service)接続を制御し、サーバから遠隔地のクライアントやネットワークの回線接続/切断を行います。
遠隔地のクライアントとの回線を必要な間だけ接続させることができ、例えば、回線を接続して、クライアント上のアプリケーション起動やファイル操作などを実施した後に回線を切断する、といったような業務も可能となります。
クライアント電源制御では、以下の制御を行います。
クライアントの電源を投入することができます。離れた場所にあるクライアントを自動的に立ちあげることが可能になります。
Wakeup on LANによる電源投入機構を使っているので、Wakeup on LANをサポートしたクライアントの電源を投入することができます。
また、TCP/IP環境であれば他のサブネット上のクライアントの電源を投入することもできます。
本機能を使用するためには、ジョブネットにクライアント電源投入コマンドを登録します。
クライアント側で、クライアント業務連携を起動させておくことで、クライアントの電源を切断することができます。離れた場所にあるクライアントの電源を自動的に切断することが可能となります。
Windowsからの電源切断に対応したクライアントの電源を切断することができます。
本機能を使用するためには、ジョブネットにクライアント電源切断コマンドをジョブとして登録します。
Windows NT(R)で電源を切断する場合は、本体に添付されているドライバディスクの電源切断ユーティリティをインストールしてください。
業務連携の基本的な運用方法について、概要を説明します。
業務連携を行うために、それぞれ機能に応じたコマンドを業務連携コマンドとして提供しています。
業務連携コマンドは、ジョブとしてジョブネットに登録します。ジョブネットに登録したジョブを業務連携ジョブと呼びます。
業務連携コマンドをジョブとしてジョブネットに登録すると、他のスケジュールジョブと同じように監視/操作することができます。
業務連携ジョブの登録/監視/操作について、概要を以下に示します。
業務連携ジョブは、ジョブ実行制御属性の[ジョブネットの新規作成/変更]ウィンドウで、業務連携コマンドに対応したアイコンを選択して登録します。
ジョブの登録方法の詳細は、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”および“Systemwalker Operation Manager オンラインヘルプ”を参照してください。また、業務連携コマンドの記述形式などの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
業務連携ジョブ登録時の注意事項
業務連携ジョブは、[ジョブネットの監視]ウィンドウまたは[ジョブ一覧]ウィンドウを使って監視することができます。
監視方法など詳細は、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”および “Systemwalker Operation Manager オンラインヘルプ”を参照してください。
業務連携ジョブは、必要に応じて操作(強制終了/再起動/停止/停止解除/無効/無効解除)することができます。
操作方法の詳細は、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”を参照してください。
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