Systemwalker Operation Manager 解説書 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003 - |
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第2章 運用方法 | > 2.2 ジョブスケジューラ |
業務を行うバッチファイル/シェルスクリプトなどを起動する日に、一定のパターンが存在する場合があります。例えば、毎週月曜日に行う業務、毎年決まった月日に行う業務などです。これらの業務(ジョブネット)を登録する場合、あらかじめ起動日のパターン(起動日雛形)を登録しておき、起動日雛形をそのジョブネットの起動日とします。または、ジョブネット単位で毎年基準、毎月基準で起動日のパターンを登録します。
起動する日に定型パターンがない業務の場合には、起動日ウィンドウを使ってジョブネット単位で起動日を登録するか、または起動日を登録しないで、業務選択ウィンドウを使って、起動したいときに“起動”します。
他のジョブネットの起動日と同じ起動日を設定したい場合は、他ジョブネット基準を設定することにより、指定したジョブネットと同じ起動日にすることもできます。
定刻までにジョブネットを終了させたい場合があります。そのような場合には、ジョブネットを一度起動すると、次に起動する日から[ガントチャート]ウィンドウで終了予定時間が分かるので、逆算して起動時間を設定することができます。ただし、この表示は前回の実行時間からの予測なので、起動時刻は余裕をもって設定してください。
なお、ジョブネットの起動時刻は、起動日を登録して初めて意味を持ちます。
実行属性が“ジョブ実行制御”であるジョブネットに登録されているジョブを実行した時に作成される、ジョブの出力ファイルを削除することができます。また、出力ファイルを削除しないで保存することもできます。
削除対象となるファイルを以下に示します。
ジョブの出力ファイルを削除するかどうかは、ジョブスケジューラサービス/ジョブスケジューラデーモンの起動パラメタによって定義します。起動パラメタの定義方法および注意事項については、“Systemwalker Operation Manager 導入手引書”を参照してください。
EE版およびGEE版の場合、登録するジョブネット数の制限はありませんが、1つのプロジェクト内にジョブネットを大量に登録すると、性能的な問題により、スケジュールどおりにジョブネットを起動できなくなる場合があります。
ジョブネットを大量に登録する場合は、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”の“性能のチューニングについて”を参照してスケジュールどおりに問題なくジョブネットが起動されるか、十分に性能検証を行ってから運用してください。性能的に問題がある場合は、プロジェクトを分けて、別プロジェクトに登録するようにしてください。
なお、複数のCPUを搭載できたり、複数のI/Oコントローラを持つような環境の場合は、複数のサブシステムを運用することにより、さらに性能を向上させることができます。
ジョブスケジューラは、ジョブを起動する前に、以下に示す環境変数に値を設定します。先行ジョブの種類や終了コードなどの違いにより後続ジョブの処理を変えたいような場合には、これらの環境変数の値を利用してください。
なお、ネットワークジョブの場合、スケジュールサーバおよび実行サーバが、共にSystemwalker OperationMGR V10.0L20/10.1以降のときは、[登録/監視−ジョブ]ウィンドウ−[詳細情報]シートの[環境変数]において設定された環境変数は、ネットワークジョブに引き継がれます。ただし、スケジュールサーバおよび実行サーバが、共にSystemwalker OperationMGR V10.0L20/10.1以降でない場合、これらの環境変数は引き継がれません。
プロジェクトの所有者が格納されています。
ジョブのディレクトリ名が格納されています。ディレクトリを指定しなかった場合は、プロジェクトの所有者のホームディレクトリ名が格納されます。
プロジェクトの所有者のホームディレクトリ名が格納されています。
プロジェクトの所有者名が格納されています。
“/usr/mail/プロジェクトの所有者名”が格納されています。なお、AIX版の場合は、“/usr/spool/mail/プロジェクトの所有者名”が格納されます。Linux版およびLinux for Itanium版の場合は、“/var/spool/mail/プロジェクトの所有者名”が格納されます。
サブシステム番号が格納されています。
接続先のサーバがWindowsの場合は、プロジェクトの所有者のドメイン名が格納されています。ドメイン名が指定されていない場合は、環境変数の値は省略されます。
接続先のサーバがUNIXの場合は、環境変数の値は省略されます。
ジョブネットが登録されているプロジェクト名が格納されています。
ジョブネット名が格納されています。
ジョブの登録情報に、ジョブ実行制御へ渡すジョブ名が登録されている場合は、そのジョブ名が格納されます。ジョブ名が登録されていない場合には、[登録-ジョブ]ウィンドウの“コマンド名”欄に登録された実行ファイルの情報(qsubコマンドのオプションおよび実行ファイルのパラメタを含む)が格納されています。
文字列“BATCH”が格納されています。
さらに、先行ジョブのあるジョブの場合、以下の環境変数に値が設定されます。ただし、先行ジョブが複数ある場合は、そのジョブの起動の契機となったジョブ(先行ジョブのうち、最後に実行したジョブ)の情報が設定されます。
先行ジョブの登録情報に、ジョブ実行制御へ渡すジョブ名が登録されている場合は、そのジョブ名が格納されます。ジョブ名が登録されていない場合には、[登録-ジョブ]ウィンドウの“コマンド名”欄に登録された実行ファイルの情報(qsubコマンドのオプションおよび実行ファイルのパラメタを含む)が格納されています。
先行ジョブの終了コードが格納されています。
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