Systemwalker Operation Manager 解説書 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003 - |
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第1章 機能概要 | > 1.2 Systemwalker Operation Managerの運用形態 |
通常の運用では、ジョブネットやジョブの定義情報と、スケジュール情報はシステム(サブシステム)ごとに1つのデータベースで管理されています。スケジュール情報は、運用日が変わるごとに更新されます。
Systemwalker Operation Manager スケジュール分散機能(以降、スケジュール分散機能と呼びます)を有効にすることにより、ジョブネットやジョブの定義情報とスケジュール情報は、システム(サブシステム)ごとに1つ、マスタ情報として管理されます。スケジュール情報は、マスタ情報を基に運用日ごとに分散して作成されます。
Systemwalker Operation Manager スケジュール分散機能を有効にすることにより、以下の運用が可能になります。
スケジュール情報を運用日単位で持つことができます。過去のスケジュール情報、当日のスケジュール情報、未来のスケジュール情報が、日付ごとに管理できます。
スケジュール情報を、5台までのスケジュールサーバに配付して利用できます。ジョブネットやジョブの定義情報は管理サーバに格納しておき、スケジュールサーバに格納されたスケジュールで、分散してジョブを実行できます。
業務内容の大幅な変更など、ジョブネットやジョブの情報が大幅に変更されるような場合、あらかじめ変更後の定義情報やスケジュール情報を登録できます。リリース日が到来したら、それまで利用していたマスタ情報が、新しいマスタ情報に自動で置き換わり、新しい定義情報やスケジュール情報でジョブネットやジョブが実行されます。
ジョブネットを運用日ごとに管理します。運用日をまたがるジョブネット(持ち越しジョブネットと呼びます)は、どの運用日のジョブネットか、どの状態で運用日をまたいだかなどの情報を持ち、ユーザが運用日をまたがるジョブネットの扱いを指定したり、対処したりできます。そのため、運用日を意識した業務の制御が可能です。
運用日単位で管理されている、スケジュール情報の状況を、ウィンドウから監視でき、スケジュールに関する操作ができます。また、運用日をまたがるジョブネットについても、ウィンドウからの監視、操作が可能です。
スケジュール分散機能を有効にした場合の運用形態を、以下に分けて説明します。
管理サーバに定義情報を格納し、スケジュールサーバにスケジュール情報を配付する形態です。スケジュール情報は、5台までに配付可能です。
1台のサーバで管理サーバもスケジュールサーバも兼ねる形態です。
スケジュール分散機能を利用する目安について
ジョブやジョブネットが実行された運用日のうちに終了し、次の運用日にまたがって実行されることが少ない場合は、通常の運用をお薦めします。
以下のような場合に、スケジュール分散機能の利用をお薦めします。
1サブシステムでのジョブネット/ジョブの処理数は、2000ジョブネット/2万ジョブ、1サーバ当たり、1万ジョブネット/10万ジョブを目安として、それを越える場合には、スケジュール分散機能でスケジュールサーバを分散することでシステム全体としての性能は向上します。
ただし、動作環境や運用要件により、処理数は変動します。大量のジョブネットやジョブを扱う場合には、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”の“性能のチューニングについて”を参照し、運用設計時に十分な検証を実施してください。
スケジュール分散機能は、Solaris OE版、Linux版、およびLinux for Itanium版でサポートされています。
スケジュール分散機能の運用方法は、“Systemwalker Operation Manager スケジュール分散機能説明書”を参照してください。
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