Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル - UNIX共通 -
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9.5 スクリプトのデバッグ例
本節では、Systemwalkerスクリプトのデバッグ例として以下の2つの例を説明します。
- デバッグで使用するコマンドの組み込み例
- トレースレベルの変更の仕方の例
■デバッグで使用するコマンドの組み込み例
“デバッグで使用するコマンド”をスクリプト内に組み込んだ例を以下に示します。
例:引数で渡されたファイルを読み込むスクリプト

注)levelの欄は、トレースレベルを表します。
トレースレベルのデフォルトは1のため、1の場合はコマンド内での指定を
省略しています。
■トレースレベルの変更の仕方の例
トレースレベルの指定は、Systemwalkerスクリプト内に記述するトレース拡張コマンドのオプションで行います。Systemwalker Operation Managerでの運用中にトレースレベルの変更が必要になった場合、スクリプト内を直接修正するのは困難なため、以下に示すような方法により、スクリプトを変更せずにトレースレベルを変更可能にしておくことができます。
- スクリプトの引数による指定
スクリプト起動時の引数によりトレースレベルを受け渡します。
例:第1引数がトレースレベルを表す場合
# 第1引数からトレースレベル取得
set trclevel [lindex $argv 0]
# 指定値チェック
if {$trclevel < 0 || $trclevel > 2} {
# 指定値エラー
puts stderr "trace level err :$trclevel"
exit 1
}
# トレースオープン
set Trchwnd [sw_TcOpenTrace -level $trclevel /var/log/G001.trc]
…
sw_TcCloseTrace $Trchwnd
exit 0 |
- 外部ファイルによる指定
トレースレベルを記述したファイルからトレースレベルを読み込むようにします。
例:トレースレベル定義ファイル“/home/etc/trclevel”にレベルが記述されている場合
# トレースレベル記述ファイルのオープン,読み込み,クローズ
if {[catch {
set cid [open /home/etc/trclevel r]
gets $cid trclevel
close $cid
}]} {
# トレースレベル記述ファイルのエラー
puts stderr "Can not read /home/etc/trclevel"
exit 1
}
# 指定値チェック
if {$trclevel < 0 || $trclevel > 2} {
# 指定値エラー
puts stderr "trace level err :$trclevel"
exit 1
}
# トレースオープン
set Trchwnd [sw_TcOpenTrace -level $trclevel /var/log/G001.trc]
…
sw_TcCloseTrace $Trchwnd
exit 0 |
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