Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル - Microsoft(R) Windows NT(R)/Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003 -
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第7章 業務連携コマンド> 7.1 サーバ業務連携コマンド

7.1.5 RASCLI.EXE リモートアクセス制御コマンド

■記述形式

◆RAS接続を確立する場合

RASCLI.EXE {/EN:EntryName [/PB:PhoneBook] } /UN:UserName
      
/LG:LoginGroup [/DN:DomainName]
      [/PN:PhoneNumber] [/CN:CallbackNumber]
      [/PS:PrefixSuffix] [/SK] [/RC:nn /RI:nnnn]

◆RAS接続を切断する場合

RASCLI.EXE /HP /EN:EntryName [/SK]

■機能説明

WindowsのRAS(Remote Access Service)接続を制御し、サーバから遠隔地のクライアントやネットワークの回線接続/切断を行います。遠隔地のクライアントとの回線を必要な間だけ接続させることが可能であり、回線を接続させ、クライアント上のアプリケーション起動やファイル操作などを実施した後に、回線を切断するといった業務の運用が可能となります。

■パラメタ

◆/HP

RAS接続を切断します。本パラメタを指定しない場合は、RAS接続を確立します。

◆/EN:EntryName

RAS接続を確立または切断するRASエントリ名を指定します。

EntryNameには、エントリ名を20文字以内で指定してください。空白文字を含む場合は、ダブルクォーテーション(”)で囲んでください。

◆/PB:PhoneBook

RAS接続で使用するRAS電話帳をフルパスで指定します。必ずローカルドライブパスで指定してください。

PhoneBookは、255文字以内で指定してください。空白文字を含む場合は、ダブルクォーテーション(”)で囲んでください。

本パラメタを省略した場合は、デフォルトの電話帳を使用します。

◆/UN:UserName

RAS接続を確立するユーザ名を指定します。

UserNameは、パスワード管理簿にあらかじめ設定したユーザ名を指定します。UserNameは、ユーザ名を20文字以内で指定してください。空白文字を含む場合は、ダブルクォーテーション(”)で囲んでください。

◆/LG:LoginGroup

パスワード管理簿に定義したログイン定義名を指定します。

LoginGroupは、ログイン定義名を256文字以内で指定してください。空白文字を含む場合は、ダブルクォーテーション(”)で囲んでください。

◆/DN:DomainName

UserNameを認証するドメイン名を指定します。DomainNameは、半角英数字で15文字以内で指定してください。空白を含む場合は、ダブルクォーテーション(”)で囲んでください。

本パラメタを省略した場合は、ドメイン認証を使用しません。

◆/PN:PhoneNumber

RAS接続を確立する相手先の電話番号を指定します。RASエントリ名に定義されている番号以外の電話番号を使用する場合に指定します。PhoneNumberは、「0〜9の半角数字」と「-」で指定してください。

◆/CN:CallbackNumber

コールバックを使用する場合に、コールバック先の電話番号を指定します。CallbackNumberは、「0〜9の半角数字」と「-」で指定してください。省略した場合、コールバックを行いません。

◆/PS:PrefixSuffix

Prefix&Suffixを使用するかどうかを指定します。使用する場合はTRUEを、使用しない場合はFalseを指定します。省略した場合は、Prefix&Suffixを使用します。

◆/SK

本コマンドの指定により、RAS接続を確立しようとした時にRAS接続が既に行われていた場合、またはRAS接続を切断しようとした時にRAS接続が既に切断されていた場合に、本コマンドを正常終了します。

◆/RC:nn

ネットワークの回線接続/切断でエラーが発生した場合のリトライ回数を指定します。

nnに0〜99の整数を指定してください。それ以外の値を設定すると、エラーになります。省略した場合は、リトライを行いません。

◆/RI:nnnn

エラーが発生した場合のリトライ間隔を指定します。

nnnnに0〜9999の整数を秒単位で指定してください。それ以外の値を設定すると、エラーになります。省略値は0です。

本パラメタは、/RC:nnで1以上を指定した場合に有効となります。

■復帰値

0:    正常終了
0以外: 異常終了

■記述例

エントリ名“Entry01”でダイヤルを行い、ユーザ名“usr01”でRAS接続を確立します。サーバログオン時に使用するユーザのパスワードはパスワード管理簿のログイン定義名“grp1”から獲得します。

RASCLI.EXE /EN:Entry01 /UN:usr01 /LG:grp1

■処理結果

コマンドの処理が終了すると、終了時の情報を標準出力に出力します。

出力される内容を以下に示します。

◆RAS接続を確立する場合

[処理開始日時] YYYY-MM-DD HH:MM:SS
[電話帳ファイル] 電話帳ファイル名
[エントリ名] RASエントリ名
[ユーザ名] RAS接続を確立するユーザ名
[リトライ回数] リトライ回数
[発生したエラー] エラーメッセージ
[処理終了日時] YYYY-MM-DD HH:MM:SS

◆RAS接続を切断する場合

[処理開始日時] YYYY-MM-DD HH:MM:SS
[エントリ名] RASエントリ名
[リトライ回数] リトライ回数
[発生したエラー] エラーメッセージ
[処理終了日時] YYYY-MM-DD HH:MM:SS

[発生したエラー]には、正常終了した場合は“なし”が出力されます。強制終了やエラーの場合はメッセージが出力されます。メッセージ内容については“Systemwalker Operation Manager メッセージ説明書”を参照してください。

RAS接続を行う前にエラーが発生した場合は、以下の形式でメッセージが出力されます。

[処理開始日時] YYYY-MM-DD HH:MM:SS
[コマンドエラー] エラーメッセージ
[処理終了日時] YYYY-MM-DD HH:MM:SS

メッセージ内容については“Systemwalker Operation Manager メッセージ説明書”を参照してください。

■使用上の注意


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