PowerFX V1.0 移行説明書 - Microsoft(R) Windows(R) -
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5.2.4 ファイル定義体の編集(cnvffxコマンド)
ファイル定義体の編集には、PowerFXのFFD-Makerを使用します。FFD-Makerには、以下の機能があります。FFD-Makerの使用方法については、“PowerFX V1.0 FFD-Maker説明書”を参照してください。
- ファイル定義体の使用
- ASPのRDBファイルのWindows(R)上PowerRW+への移行
- COBOLファイルのデータ操作
1.ファイル定義体の使用
ASPのファイル定義体は、Windows(R)移行後に、以下の用途で使用できます。
- COBOLソース内のCOPY句の参照先:
- COBOLソース内COPY句の参照先としてファイル定義体を使用する場合、FFD-Makerで、拡張子FFX のASP形式ファイル定義体(形式2)を参照して、拡張子FFD のPowerRW+形式ファイル定義体(形式1)を作成しなければなりません。
- PowerRDBconnector環境作成機能の入力ファイル:
- PowerRDBconnector環境作成機能の入力ファイルとしてファイル定義体を使用する場合、PowerRDBconnector環境作成機能の-Fパラメーターで、ファイル定義体の拡張子を指定してください。この場合、-FパラメーターにFFXを指定することで、ASP形式ファイル定義体(形式2)のままで使用できます。
- PowerRW+のファイル定義:
- PowerRW+のファイル定義としてファイル定義体を使用する場合、FFD-Makerで、ASP形式ファイル定義体(形式2)のファイル定義体(拡張子FFX)を参照して、拡張子がFFDのPowerRW+形式ファイル定義体(形式1)を作成しなければなりません。
または、ファイル定義体一括変換機能(cnvffxコマンド)を用いてフォルダ単位でASP形式ファイル定義体(形式2)からPowerRW+形式ファイル定義体(形式1)に変換することができます。
- フォルダ単位にファイル定義体を変換する機能は、FFD-Makerのcnvffxコマンドで行います。
- COBOLファイルの移行で使用するcnvffxコマンドのパラメーターを、以下に示します。cnvffxコマンドの詳細は、“PowerFX V1.0 FFD-Maker説明書”を参照してください。
- -p
impmoコマンドで移入したASPのファイル定義体(拡張子.FFX)が格納されているフォルダを指定します。指定するフォルダ名は230文字以内のフルパスを指定します。

- 複数形式レコードマージ、連鎖型ジョインファイル、および直接編成ファイルは移行できません。
- 以下のファイル定義体内の情報は、impmoコマンド実行時に削除されます。
- 初期値情報
- 編集リテラル
- 検査条件
- 選択条件
- 集計
- 表示順
- ASPのファイル定義体と、PowerRW+のファイル定義体とではサポート範囲が異なります。特に日本語データの扱いが大きく異なっています。cnvffxコマンドを使用し、エラーが発生したファイル定義体については、FFD-Makerか、ASPのFDGコマンドなどで修正し、エラー対処してください。
- ASPでは、キーを使いたい用途だけのために単純論理ファイルが多くあります。PowerRW+は、物理ファイルにもキーが定義できるため、このような論理ファイル定義体を移行する必要はありません。
ただし、この論理ファイル名に対応するCOBOLソース内のファイル名を、物理ファイル名に変更してください。
- ASP形式ファイル定義体とPowerRW+形式ファイル定義体の対応関係とそれぞれの注意事項を以下の表に示します。
表5.12 ASP形式ファイル定義体とPowerRW+形式ファイル定義体の対応
ASP形式ファイル定義体 |
PowerRW+形式ファイル定義体 |
注意事項 |
物理ファイル定義体 |
物理ファイル定義体 |
論理ファイル定義体にキーが定義されている場合、関連する物理ファイル定義体の対応する項目にキーを定義する必要があります。 |
論理ファイル定義体 |
論理ファイル定義体 |
項目名が定義されていない場合、PowerRW+のファイルの割り付け、活性化および非活性化ができないことがあります。 |
一般ファイル定義体
(順編成ファイル、論理宛先) |
レコード定義体
(レコード順) |
− |
一般ファイル定義体
(索引順編成ファイル) |
レコード定義体
(索引) |
− |
- ASP形式ファイル定義体内の日本語は、全て見出しに含まれています。対応するPowerRW+形式ファイル定義体の情報は、見出しでないものに含まれています。
このため、PowerRW+形式ファイル定義体で使用できる日本語には、以下の制約があります。
ASP形式ファイル定義体をPowerRW+形式ファイル定義体に変換する場合、この制約違反によるエラーが生じやすいため注意してください。変換前に、ASPのFDGコマンドでこの制約に違反しないよう見出し内容を修正しておくと、変換作業が効率的に進みます。
- 使用できる文字は、JIS第1水準漢字、JIS第2水準漢字、拡張漢字、 ひらがな、カタカナです。
- 長音記号、ハイフン、マイナス記号、ハイフンおよび負号は、語頭または語尾では使用できません。
- 定義体名およびレコード名と同じ文字列を項目名に指定できません。
- 日本語に空白が含まれていた場合は、空白までが有効となります。
2.ASPのRDBファイルのWindows(R)上PowerRW+への移行
ASPのファイル定義体は、ファイル定義体一括変更機能(cnvffxコマンド)を用いて、フォルダ単位でASP形式ファイル定義体(形式2)からPowerRW+形式ファイル定義体(形式1)に変換できます。
ASPの物理ファイル内データは、impmoコマンドで物理ファイルを移入したファイル(拡張子DAT)をfimportユーティリティで、PowerRW+形式のファイルに変換することができます。fimportユーティリティの詳細は、“PowerFX V1.0 FFD-Maker説明書”を参照してください。

- fimportユーティリティでは、文字コード、数字データをWindowsに沿った形式に変換します。この変換でエラーが発生した場合には、移入元のデータを修正して、移行しなおしてください。エラーとなる代表的な例を以下に示します。
- 数字項目に、空白データが設定されている。
数字の0に修正してください。
- 英数字項目に、バイナリデータが設定されている。
項目定義を修正するか、バイナリデータを変更してください。
- 日本語に、バイナリデータのX'A1A1'(16進数)が設定されている。
X'A1A1'(16進数)のデータを空白データに置き換えてください。
3.COBOLファイルのデータ操作
FFD-Makerの「データ操作」を用いて、ファイル定義体を作成したCOBOLファイル内のデータを操作することができます。
「データ操作」機能の詳細は、“PowerFX V1.0 FFD-Maker説明書”を参照してください。
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