PowerFX V1.0 移行説明書 - Microsoft(R) Windows(R) -
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第5章 Windows(R)での作業> 5.2 資産の移入と変換> 5.2.2 PowerRDBconnector環境の作成

5.2.2.2 PowerRDBconnector環境作成機能(crtcbinfコマンド)の使用方法

ここでは、crtcbinfコマンドの起動方法、記述形式、パラメーターについて説明します。

■起

crtcbinfコマンドの起動方法を以下に示します。

  1. コマンドプロンプトを起動します。
    コマンドプロンプトの起動方法を以下に示します。
    1. Windows(R)の[スタート]−[ファイル名を指定して実行]を選択します。
    2. ファイル名を指定して実行ダイアログボックスで、cmdと入力して[OK]ボタンをクリックします。
      ⇒コマンドプロンプトが起動します。
  2. crtcbinfコマンドの記述形式にしたがってパラメーターを指定し、[Enter]キーを押します。

■記述

crtcbinf コマンドの記述形式は、以下のとおりです。

■パター

入力ファイル名
実行環境を生成するCOBOLプログラムのファイル名を250バイト以内で指定します。総称名の指定はできません。
なお、指定する実行環境のCOBOLプログラムが複数のファイルで存在する場合、ファイル名を空白で区切って複数指定します。
-I COPY登録集のフォルダ名
COBOLソースにCOPY登録集が存在する場合、-IパラメーターにCOPY登録集が存在するフォルダをフルパス名または相対パス名で指定します。COPY登録集が複数のフォルダに存在する場合、-Iパラメーターを複数指定します。-Iパラメーターを複数指定した場合、指定した順序でフォルダが検索されます。COPY登録集フォルダを省略したり-Iパラメーターを省略すると、カレントフォルダが検索されます。
オプションファイルとパラメーターの両方に指定した場合は、パラメーターのみが有効となります。
-F ファイル定義体のフォルダ名
-Fパラメーターにファイル定義体が存在するフォルダをフルパス名または相対パス名で指定します。
ファイル定義体が複数のフォルダに存在する場合、-Fパラメーターを複数指定します。
-Fパラメーターを複数指定した場合、指定した順序でフォルダが検索されます。
ファイル定義体フォルダを省略したり-Fパラメーターを省略すると、カレントフォルダが検索されます。
オプションファイルとパラメーターの両方に指定した場合は、パラメーターのみが有効となります。ファイル定義体はPowerRW+形式(拡張子FFD)、ASP形式(拡張子FFX)のいずれも指定可能です。
-C 拡張子
COBOLソースにCOPY登録集が存在する場合、登録集ファイルの拡張子を指定します。拡張子には、任意の文字列を指定します。
ファイル名に拡張子がない場合は、拡張子の代わりに、文字列“NONE”を指定します。拡張子を複数指定した場合、識別子および“NONE”をセミコロン(;)で区切ると、指定された順序で検索が行われます。
拡張子の指定がない場合、以下の順序で検索されます。
  1. 拡張子CBL
  2. 拡張子COB
  3. 拡張子COBOL
-T 拡張子
COBOLソースにファイル定義体が存在する場合、ファイル定義体の拡張子を指定します。拡張子には、任意の文字列を指定します。ファイル名に拡張子がない場合は、拡張子の代わりに、文字列“NONE”を指定します。拡張子を複数指定した場合、識別子をセミコロン(;)で区切ると、指定された順序で検索が行われます。拡張子の指定がない場合、拡張子(FFD)が検索されます。
-Q 識別子
表意定数(QUOTEおよびQUOTES)として二重引用符(”) を使うか、アポストロフィ(')を使うかを識別子として指定します。拡張子の指定がない場合、QUOTEが使用されます。
-W 識別子
COBOLソースプログラムおよび登録集ファイルの正書法の種類を、固定形式(FIX)にするか、可変形式(VAR)にするかの識別子を指定します。
正書法の種類は、最初にCOBOLソースプログラムを、次に登録集をセミコロン(;)で区切って指定します。登録集の指定を省略した場合、COBOLソースプログラムに指定した正書法の種類となります。
-Wパラメーターを省略すると、固定形式が指定されたとものとして動作します。
-B 識別子
生成するSQL表定義文の対象となるデータベースとしてMSSQLまたはORACLEという識別子を指定します。省略すると、COBOLのデータ定義はSQL Serverのデータ型にマッピングされます。
-S 識別子
生成する資産を以下の識別子で選択します。複数の資産の選択が存在する場合、識別子をセミコロン(;)で区切って複数指定します。省略すると、すべての識別子が指定されたものとみなされます。
-P 識別子
生成するSQL表定義文のデータ型の選択を指定します。COBOLのデータ型に対する選択には、以下の識別子が存在します。なお-Pパラメーターと識別子の間は、コロン(:)で区切って指定します。
複数のデータ型の選択が存在する場合、識別子をセミコロン(;)で区切って複数指定します。
例) -P X:VCHAR;N:CHAR;E:VCHAR
省略すると、以下の初期値が選択されたものとして処理が行われます。
-G 識別子
コマンドが生成するSQL表定義文で、生成するデータベースオブジェクト(テーブルとビュー)を以下の識別子で指定します。
-A 識別子
生成するSQL表定義文で、生成する列名の選択を以下の識別子で指定します。
複数選択する場合、識別子をセミコロン(;)で区切って指定します。
-Aパラメーターを省略した場合は、データ名を列名とし、データ型名を短縮したものを付加して作成します。
-O 出力フォルダ名
生成資産の出力先フォルダ名をフルパス名または相対パス名で指定します。省略すると、カレントフォルダが指定されたものとみなされます。
-N 識別子
COBOLソースにファイル定義体が存在する場合は-Nパラメーターにファイル定義体のレコード定義を展開するための項目名を指定します。
-Nパラメーターを省略した場合は、英数字項目名の識別子が選択されたものとして処理が行われます。
パラメーターファイル指定時、省略可能です。
また、プログラミング名を展開する指定をしたにもかかわらず、指定したプログラミング名が存在しない場合、英数字項目名で展開されます。
-D データソース名
crtcbinfコマンドで作成されるPowerRDBconnector動作環境ファイルのデータソース名を指定します。-Dパラメーターを省略した場合、空白が設定されます。
-Dパラメーターは、対象データベースがSQL Serverの場合にのみ有効となります。
-Dパラメーターに指定可能な文字列を以下に示します。
なお、指定した文字列に誤りがあった場合、空白が設定されます。
-L 出力フォルダ名
エラーログファイルの出力先フォルダ名を180バイト以内で指定します。-Lパラメーターを省略した場合、Windowsで定義されたテンポラリファイルを格納するフォルダ(例:\Windows\Tempなど)を出力先とします。
エラーログファイルは、最大4000KBまで拡張されます。最大まで拡張された場合、1世代だけバックアップファイルが作成されます。
-IF オプションファイル名
オプションファイルを使用する場合は、以下の形式でオプションファイル名を指定します。
オプションファイルを使用すると、crtcbinfコマンドのパラメーター指定を省略できます。
オプションファイルの記述形式を以下に示します。
オプションファイルの設定例を以下に示します。

crtcbinf コマンドの復帰値を以下に示します。

復帰値

意味

0

正常終了

1

異常終了または警告があります

■記述例

crtcbinfコマンドの記述例を以下に示します。

cドライブ直下のcobolフォルダにある「src1.cbl」のCOBOLソースから、ffdlibフォルダにあるファイル定義体を使用し、SQLServer用のひな型をoutフォルダに出力し、logフォルダにログを出力します。

crtcbinf c:\cobol\src1.cbl -G VIEW -B MSSQL -F c:\ffdlib -O c:\out -L c:\log -T FFD;FFX


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