InfoDirectory SDK 使用手引書
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第7章 保守> 7.3 資料採取> 7.3.2 資料採取方法

7.3.2.3 JNDIのトレース取得

 JNDIを使用するアプリケーションでは、JNDIの環境プロパティ"com.sun.jndi.ldap.trace.ber"の値に、java.io.OutputStreamを指定することで、そのオブジェクトに対して、LDAP ASN.1 BER の送受信パケットの 16 進ダンプを書き込むことができます。

 

コンソールに出力する場合

 env.put("com.sun.jndi.ldap.trace.ber", System.out);

 

ファイルに出力する場合

 FileOutputStream fos = null;
 try {
  fos = new FileOutputStream("JNDIトレースの出力ファイル名");
 } catch(Exception e) {
  System.out.println(e);
 }
 env.put("com.sun.jndi.ldap.trace.ber", fos);

image

 上記は説明を簡略化するため適切なException処理となっておりません。実際にはアプリケーション設計・作成時に適切なExceptionの型とそれに対応する適切な対処を行ってください。

 

推奨:JNDIアプリケーションの出力機構の追加

 JNDIトレース機能は、常時採取する設定にすると通常の運用に比べて性能が劣化します。また、トレースを採取しない設定にすると、障害発生時などトレースを採取する必要がある場合に、プログラムを再コンパイルしなければなりません。この問題を解決するために、以下にJavaのシステムプロパティを使用した例を紹介します。

 これを実装することにより、Javaの起動パラメタ(-Dオプション)によりトレース採取のON/OFFの指定を行うことができます。


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