InfoDirectory SDK 使用手引書
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第7章 保守> 7.3 資料採取> 7.3.1 資料採取を行う場合の対処

7.3.1.2 LDAP C APIの対処

 LDAPコマンドでトラブルが発生した場合、以下の手順で対処してください。

  1. トラブル発生直後の対処
    1. LDAPコマンドでの再現確認

       LDAP-APIを使用して作成したアプリケーションで、トラブルが発生している箇所が特定できる場合は、その箇所で行う処理がLDAPコマンドで実行可能か確認してください。実行可能ならば、InfoDirectoryサーバに対して同様の要求をLDAPコマンドで実行し、コマンド結果とトラブル内容が同様の現象か確認してください。

       コマンド結果とトラブル内容が違う場合は、LDAP-APIの使用方法に誤りがある可能性があります。再度プログラムを見直してください。

    2. トラブルの内容確認

       LDAPコマンド/LDAP C APIの対処を参照し、発生したトラブルと同様のトラブル事例があるか確認してください。同じ事例があれば、その事例における対処方法にしたがってください。同じ事例が見つからなければ、次の手順に進んでください。

    3. 常時取得されているログ情報の取得

       InfoDirectoryサーバ側で、DIB配下のすべてのファイルを取得してください。もし、ディスクサイズが大きくなり取得できない場合やユーザデータを提供できない場合は、DIB配下の"ds.D.00"を除くすべてのファイルを取得してください。

    4. 以下の情報の取得
      • ライブラリの種類

         リンクしているLDAP-APIライブラリの種類(以下のいずれか)を確認してください。
         ・libidldap2.a(静的ライブラリ)
         ・libidldap2.so(動的ライブラリ)

      • バージョン情報の取得
      • ・クライアント側

         InfoDirectory SDKのバージョン
         OSの種類、OSのバージョン、パッチ
         F3FSMEEライブラリのバージョン(SSLを使用した認証を行っている場合)

        ・サーバ側

         InfoDirectoryのバージョン
         OSの種類、OSのバージョン、パッチまたはサービスパックのバージョン
         F3FSMEEライブラリのバージョン(SSLを使用した認証を行っている場合)

      • 呼び出しシーケンス/ソース

         LDAP-APIの呼出しシーケンス、およびパラメタの情報を提供してください。またソースを提供可能な場合、トラブルが発生しているアプリケーションのソースを提供してください。

      • InfoDirectoryのために設定している環境変数

         環境変数の設定については、“Interstage Application Server チューニングガイド 「InfoDirectoryの環境定義」"を参照してください。

         

    5. 上記3.4.で取得した情報をまとめて、技術員まで連絡してください。

       

  2. トラブルの再現性がある場合

     LDAP-APIおよびInfoDirectoryサーバをデバッグモードで起動してさらに詳細な資料を採取してください。

    1. デバッグモードでの情報取得

       mtldapd、odsldap、odsldapv3プロセスのログ(レベル15)とLDAP-APIのトレース(レベル3)を取得してください。プロセスのログの取得については、サーバ側のInfoDirectory使用手引書“管理ツール → 機能 → サーバ管理 → [ログファイル]タブ → [トレースログプロパティ]ダイアログ”を参照してください。LDAP-APIのトレースの取得については、LDAP C APIのトレース取得を参照してください。

    2. 1.の3.4. と 2.の1.で取得した情報をまとめて、技術員まで連絡してください。

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