Interstage Application Server Plus / Plus Developer スタートガイド
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第5章 フレームワークを利用したアプリケーションの開発

5.2 HelloApcoordinatorの開発

入力フォームから入力されたデータ、アクセスカウンタおよび時刻を表示する簡単なApcoordinatorアプリケーションを作成します。 以下に作成手順を示します。

Apcoordinatorアプリケーションのプロジェクト作成
HelloApcoordinatorアプリケーションの作成
ファイル情報の設定
ビルド
WARファイルの作成
実行
デバッグ

Apcoordinatorアプリケーションのプロジェクト作成

まず、Apdesignerを用いてApcoordinatorアプリケーションのプロジェクトを作成します。

1. [スタート]メニューから[プログラム]>[Interstage]>[Application Server Plus Developer]>[Apworks]を選択し、Apdesignerを起動します。

2. Apdesignerのメニューから、[ファイル]>[新規]>[プロジェクト]を選択します。[新規プロジェクト]ダイアログが表示されます。

3. 左のペインから[Java]>[Apcoordinator]を選択し、右ペインから[Webアプリケーションプロジェクト(Apcoordinator)]を選択して[次へ]をクリックします。
[新規]ダイアログの[Apcoordinator Webアプリケーションプロジェクト]ページが表示されます。

4. [Apcoordinator Webアプリケーションプロジェクト]ページでは、作成するプロジェクトの情報を入力して[次へ]をクリックします。

[新規]ダイアログ [Apcoordinator Webアプリケーションプロジェクト]ページ

項目名

入力値

プロジェクト名

hello

プロジェクト内容

[デフォルトの使用]をチェックする

5. [新規]ダイアログの[Java設定]ページでは、何も変更せずに[次へ]をクリックします。

これで、Apcoordinatorアプリケーションを作成する準備が整いました。
引き続き、Apcoordinatorアプリケーションの新規作成画面が起動されます。

HelloApcoordinatorアプリケーションの作成

6. [選択]ページでは、生成するコードを選択して[終了]をクリックします。

[新規]ダイアログ [選択]ページ

項目名

入力値

コード生成

[コード生成を行う]を選択

選択可能なコード生成ウィザード

[Hello Apcoordinatorアプリケーション]を選択

引き続き、Apcoordinatorアプリケーションに必要なファイルを作成する[標準Apcoordinatorプロジェクト]ウィザード画面が表示されます。

ファイル情報の設定

ここからは、Apcoordinatorアプリケーションに必要な各種ファイルの情報を設定していきます。必要な情報は以下のとおりです。

各ファイルの役割はHelloApcoordinatorの説明で説明します。ここでは以下の説明にしたがって入力を行い、ウィザードの実行を完了します。

7. [制御ページ情報]ページでは、[タイトル]を[helloApcoordinator]に変更して[次へ]をクリックします。

[Hello Apcoordinatorプロジェクト]ダイアログ [制御ページ情報]ページ

項目名

入力値

ファイル名

main

タイトル

helloApcoordinator

エラーページを使用する

チェックする

エラーページファイル名

helloError

8. [ファクトリ拡張情報]ページでは、何も変更せずに[次へ]をクリックします。

[Hello Apcoordinatorプロジェクト]ダイアログ [ファクトリ拡張情報]ページ

項目名

入力値

パッケージ

hello

ファクトリクラス

HelloFactory

DB連携機能を使用する

チェックしない

アプリケーションクラス

HelloApplication

セションクラスを拡張する

チェックする

セション管理機能を拡張する

チェックする

セションクラス

HelloSession

9. [データBean情報]ページでは、何も変更せずに[次へ]をクリックします。

[Hello Apcoordinatorプロジェクト]ダイアログ [データBean情報]ページ

項目名

入力値

ヘッダ領域用ファイル名

HelloHeadBean

画面タイトル用プロパティ名

title

ボディ領域用ファイル名

HelloBodyBean

入出力用プロパティ名

name

10. [ビジネスクラス情報]ページでは、何も変更せずに[次へ]をクリックします。

[Hello Apcoordinatorプロジェクト]ダイアログ [ビジネスクラス情報]ページ

項目名

入力値

ファイル名

HelloHandler

セションスコープ

チェックする

コメントを生成する

チェックする

11. [入出力ページ情報]ページでは、何も変更せずに[終了]をクリックします。

[Hello Apcoordinatorプロジェクト]ダイアログ [入出力ページ情報]ページ

項目名

入力値

ヘッダ画面用ファイル名

helloHeadPage

入力画面用ファイル名

helloInputPage

出力画面用ファイル名

helloOutputPage

以上の操作で新規プロジェクトが作成され、プロジェクト内にファイルが生成されます。

ビルド

作成したプロジェクトをビルドします。

12. Apdesignerの[パッケージエクスプローラ]ビューで[hello]プロジェクトを選択し、メニューから[プロジェクト]>[プロジェクトのビルド]を選択します。

13. ビルドが正常に終了すると、[ログコンソール]ビューに以下のメッセージが表示されます。ビルド処理が正常終了したことを確認します。

ビルドが正常に行われました

WARファイルの作成

作成した資産をまとめてWARファイルを作成します。

1. Apdesignerの[パッケージエクスプローラ]ビューで[hello]>[warbuild.xml]を選択して右クリックします。そして、コンテキストメニューにある[Antの実行]を選択します。

2. [Antの実行]ダイアログでは、ターゲットを確認して[終了]をクリックします。

[Antの実行]ダイアログ [実行]ページ

項目名

入力値

使用可能ターゲット

[war-rebuild]をチェックする

引数

(何も指定しない)

実行ログをコンソールに表示

チェックする

3. WARファイルが作成されると、[ログコンソール]ビューに以下のメッセージが表示されます。

Building war: C:\Interstage\APW\eclipse\workspace\hello\hello.war

WARファイルの作成は終了です。

実行

作成したWARファイルをアプリケーションサーバのIJServerに配備して動作確認することができます。

1. Apdesignerの[パッケージエクスプローラ]ビューで[hello]プロジェクトを選択し、メニューから[実行]>[実行]を選択します。

2. [起動構成]ダイアログが表示されます。左のペインから[IJServer]を選択し、[新規]ボタンをクリックします。起動構成のIJServerに[hello]が追加されます。

3. 右のペインに[メイン]タブ、[クライアント]タブ、[ソース]タブおよび[共通]タブが表示されます。起動構成の情報を指定し[実行]をクリックします。

[起動構成]ダイアログ

タブ

項目名

入力値

名前

hello

メイン

IJServer名

localhost/MyDebug

起動前に配備する

チェックする

起動前に配備するファイル

配備ファイル

hello.war

ロケーション

/hello

クライアント

クライアントを起動する

チェックする

ブラウザを起動する

選択

ホームページ

/hello/

デフォルトブラウザを使用する

チェックする

クライアント終了時にIJServerを停止する

チェックする

ソース

デフォルトソース検索パスの使用

チェックする

共通

(変更しない)

4. アプリケーションの資産が配備され、IJServerが起動されます。そして、Webブラウザが起動されて、[入力画面/Apcoordinator]画面が表示されます。

5. 自分の名前を入力して、[OK]ボタンをクリックします。入力された名前とサーバの現在時刻および現在までのアクセス回数が表示されます。


2回目以降は、メニューの[実行]>[実行ヒストリ]>[hello]を選択することで、実行を開始できます。

デバッグ

実行時にエラーが発生した場合には、アプリケーションサーバのIJServerまたはTomcat機能でデバッグすることができます。ここでは、アプリケーションサーバのIJServerを使用したデバッグの起動手順について説明します。中断点の設定などデバッガの操作方法については、"Java開発ユーザガイド"の"タスク"の"実行およびデバッグ"を参照してください。

1. Apdesignerのメニューから[実行]>[デバッグヒストリ]>[hello]を選択します。

2. アプリケーションの資産が配備され、IJServerが起動されます。そして、デバッグが開始されると、[入力画面/Apcoordinator]画面が表示されます。


動作確認を行う前にデバッグを開始した場合は、以下の手順でデバッグを起動してください。2回目以降は、メニューの[実行]>[デバッグヒストリ]>[hello]を選択することで開始できます。

1. Apdesignerの[パッケージエクスプローラ]ビューで[hello]プロジェクトを選択し、メニューから、[実行]>[デバッグ]を選択します。

2. [起動構成]ダイアログが表示されます。左のペインから[IJServer]を選択し、[新規]ボタンをクリックします。起動構成のIJServerに[hello]が追加されます。

3. 右のペインに[メイン]タブ、[クライアント]タブ、[ソース]タブおよび[共通]タブが表示されます。起動構成の情報を指定し[デバッグ]をクリックします。[起動構成]ダイアログに指定する情報は実行の場合と同じです。

4. アプリケーションの資産が配備され、IJServerが起動されます。そして、デバッグが開始されると、[入力画面/Apcoordinator]画面が表示されます。


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