Interstage Application Server Plus / Plus Developer スタートガイド
目次 前ページ次ページ

第2章 開発から運用までの手順

2.1 開発

■アプリケーション開発の概要

J2EEアプリケーションを開発するには、開発用ワークベンチであるApdesignerを利用します。Apdesignerを利用することによってソース生成、ビルド、実行、および、デバッグまでを簡単に実行することができます。また、フレームワークを利用したアプリケーション開発を行うことができます。

■Apdesignerの起動

Apdesignerの起動は、[スタート]メニューから[プログラム]>[Interstage]メニュー内の[Apworks]を選択します。[Interstage Apworks]起動ダイアログが表示されたら[起動]をクリックすると、Apdesigner画面が表示されます。

■アプリケーション開発の流れ

J2EEアプリケーションの開発の流れについて説明します。以下に開発のサイクルを示します。

◇プロジェクト作成

作成するアプリケーションに沿ったプロジェクトを作成します。プロジェクトの作成は、生成ウィザードを使用して簡単に作成することができます。
以下に、Apdesignerで開発できるアプリケーションの種別、概要、および使用するプロジェクトを示します。

アプリケーション種別

アプリケーションの概要

使用するプロジェクト

Javaアプリケーション

各種プラットフォームで動作可能なJava言語記述によるPure Javaアプリケーション、アプレット、JavaBeansを開発できます。

  • Pure Javaプロジェクト

Webアプリケーション

Webサーバ上で動作するサーブレットまたはJSPを使用するWebアプリケーションを開発できます。

  • Webアプリケーションプロジェクト

Enterprise JavaBeans

分散オブジェクトアーキテクチャであるEnterprise JavaBeans (以降、EJBと略します)に基づいた、Enterprise Beanを開発できます。

  • Enterprise JavaBeansプロジェクト

J2EEアプリケーション

EJBやWebアプリケーション、J2EEアプリケーションクライアンを組み合わせて多階層アプリケーションを開発できます。

  • Webアプリケーションプロジェクト
  • Enterprise JavaBeansプロジェクト
  • Pure Javaプロジェクト 等

Apcoordinator アプリケーション

J2EEに従ったアプリケーションの構築を支援するフレームワークを利用して、Webアプリケーション、EJB、SOAPアプリケーション、JavaServer Facesアプリケーションを開発できます。

  • Webアプリケーションプロジェクト (Apcoordinator)
  • Enterprise JavaBeans プロジェクト (Apcoordinator)
  • SOAPプロジェクト (Apcoordinator)

◇ソース生成

コード生成ウィザードによってソースコードのひな型などアプリケーションが使用する一連のファイルがプロジェクト内に自動生成されます。開発者は、必要最小限の開発量で効率的に開発することができます。また、JavaエディタやHTMLエディタなどの各種エディタを使用して効率的にソースコードの編集を行うことができます。

◇ビルド

作成、編集したソースコードをワンクリックで簡単に翻訳し、実行に必要なファイルを作成することができます。また、ビルド時に、EJB規約に準拠しているかどうかの検証など、プロジェクトに関係する定義の内容に矛盾がないかチェックし早期に誤りを検出することができます。

◇実行

作成したアプリケーションをワンクリックで簡単に実行することができます。

◇デバッグ

作成したアプリケーションに誤りがあった場合、デバッガを使用してアプリケーションの論理的な誤りを検出することができます。
開発者は、J2EEアプリケーションの配備や運用テスト環境の起動を意識することなく簡単にデバッグを開始することができます。
アプリケーションの論理的な誤りは、各種エディタを使用してソース編集を行い、再度、ビルドします。そして、変更したアプリケーションを実行して確認します。

■Apdesignerの機能

Apdesignerは以下の機能を装備しており、効率的に開発を行うことができます。


目次 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2005