Interstage Application Server 運用ガイド
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付録C Interstage統合コマンドによる運用操作> C.3 Interstageの起動

C.3.5 マシンブート時のInterstageの自動起動

 Interstageの起動方法には、マシンブート時に自動的に起動する方法と、isstartコマンドやInterstage管理コンソールによる起動方法があります。

 Interstageインストール直後は、マシンブート時に自動的に起動するように設定されています。ここでは、以下を説明します。
 マシンのブート時にInterstageの起動およびワークユニットの起動を行いたい場合にはRCプロシジャを使用します。ここでは、以下を説明します。

Interstageを自動起動する場合の環境構築方法

 マシンのブートを契機に業務を開始したい場合、マシンブート時に、以下の操作を自動的に行う必要があります。

 上記の操作を自動化するための環境構築手順を、以下に示します。

Interstageの自動起動

 Interstageをインストールし、初期化を行うと、Windowsに対してサービスが登録されます。
 マシンブート時にInterstageを自動起動する場合には、これらWindowsのサービスの設定をカストマイズする必要があります。以下に、設定方法を示します。

Windowsのサービスの設定

 コントロールパネルの“サービス”を開きます。
 Interstage統合コマンドの操作対象であるWindowsのサービスの“サービス”に対して、“スタートアップの種類”を、下表のとおり設定します。

Windowsのサービス名

設定内容

説明

Interstage

自動

Interstageシステム用のサービス

Interstage API

手動

クラスタシステム専用のサービス

F3FMwww

自動

Webサーバ(InfoProvider Pro)用のサービス

OD_start

手動

CORBAサービス用のサービス

InterfaceRep_Cache Service

手動

インタフェースリポジトリ(標準インタフェース)用のサービス

InterfaceRep_Cache_e Service

手動

インタフェースリポジトリ(valueインタフェース)用のサービス

Naming Service

手動

ネーミングサービス用のサービス

EventService

手動

イベントサービス用のサービス

EventFactory

手動

イベントファクトリ用のサービス

Transaction Director

手動

コンポーネントトランザクションサービス用のサービス

Interstage JServlet

手動

V5.1以前のServletサービス用のサービス

CORBA/SOAP ClientGW

手動

CORBA/SOAPクライアントゲートウェイ用のサービス

 なお、本方式を使用する場合には、以下の点に注意してください。

アプリケーションの自動起動

 EJBワークユニットのアプリケーションを自動起動するには、以下の処理を行うアプリケーションを作成し、Windowsのサービスとして登録する必要があります。

  1. Interstageの起動完了を確認する

     Interstage運用API(ISOPenv関数)を発行することにより、Interstageの起動状態が確認できます。Interstage起動完了と同期をとりたいアプリケーションより、Interstageの起動が完了するまで、繰り返しInterstage運用APIを発行することにより同期をとってください。

  2. アプリケーションを起動する

     Interstage運用API(ISOPoperate関数)を発行することにより、ワークユニットを起動できます。Interstage運用APIを使用し、アプリケーションを起動してください。

 登録したWindowsのサービスは、“サービス”の“スタートアップの種類”を、“自動”に設定してください。

 また、管理コンソールから作成した IJServerおよびCORBA アプリケーションは、 ワークユニットの環境設定において、ワークユニットを自動起動する設定を行うことが可能です。「自動起動する」を選択すると、Interstage起動時に指定されたワークユニットを自動起動します。

 なお、グローバルトランザクション連携を行うワークユニットは、自動起動できません。

*

Interstageを自動起動する場合の運用方法

 マシンのブート時に、以下の操作を行います。

 “Interstageを自動起動する場合の環境構築方法”に従い、環境を構築すれば、上記の操作が、マシンブート時に自動的に行われます。

Interstageを自動起動しない場合の設定方法

Windowsのサービスの設定

 コントロールパネルの“サービス”を開きます。
 Interstage統合コマンドの操作対象であるWindowsのサービスの“サービス”に対して、“スタートアップの種類”を、下表のとおり設定します。

Windowsのサービス名

設定内容

説明

Interstage

手動

Interstageシステム用のサービス

Interstage API

手動

クラスタシステム専用のサービス

F3FMwww

自動

Webサーバ用(InfoProvider Pro)のサービス

OD_start

自動

CORBAサービス用のサービス

InterfaceRep_Cache Service

自動

インタフェースリポジトリ(標準インタフェース)用のサービス

InterfaceRep_Cache_e Service

自動

インタフェースリポジトリ(valueインタフェース)用のサービス

Naming Service

自動

ネーミングサービス用のサービス

EventService

自動

イベントサービス用のサービス

EventFactory

自動

イベントファクトリ用のサービス

Transaction Director

手動

コンポーネントトランザクションサービス用のサービス

Interstage JServlet

手動

V5.1以前のServletサービス用のサービス

CORBA/SOAP ClientGW

手動

CORBA/SOAPクライアントゲートウェイ用のサービス

RCプロシジャからのInterstage起動およびワークユニット起動を行う場合

 マシンのブート時にInterstageの起動およびワークユニットの起動を行いたい場合にはRCプロシジャを使用します。RCプロシジャからInterstageの起動およびワークユニットの起動を行う場合、/etc/rc2.dに起動プロシジャを設定する必要があります。

  -------------------------------------------------------------------------------
    #!/sbin/sh
    # Interstage start procedure
    # Set Environment Variable
    IS_ISV_CONSOLE_OUTPUT=OFF
    export IS_ISV_CONSOLE_OUTPUT
    # Execute Start Command
    isstart
    isstartwu TDSAMPLE1
    isstartwu TDSAMPLE2
  -------------------------------------------------------------------------------

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