Interstage Application Server 運用ガイド
|
目次
索引

|
3.1.5 環境変数
ワークユニット配下で動作するアプリケーションが使用する環境変数を設定することが可能です。アプリケーションプロセス上に反映したい環境変数は、Interstage管理コンソールのワークユニット設定で定義可能です。アプリケーションで使用しているデータベース処理などが環境変数を使用する場合などに使用してください。
- ワークユニット配下で動作するアプリケーションプロセスの環境変数は、Interstage管理コンソールのワークユニット設定に記載された環境変数およびシステム環境変数の両方が有効となります。
なお、Interstage実行環境で設定されている環境変数は、Windowsでは、システム環境変数が引き継がれ、Solaris OEおよびLinuxでは、Interstageの起動方法により以下のとおり異なります。
- isstartコマンドを使用してInterstageを起動する場合
isstartコマンド実行環境で設定されている環境変数が引き継がれます。なお、システム初期化スクリプト(S99startis)を使用して、サーバ起動時にInterstageを自動起動する運用となっている場合は、システム初期化スクリプト実行環境の環境変数が引き継がれます。
(注)Web-J Editionの場合、Interstage 起動はtdstartコマンドを使用し、システム初期化スクリプトはS99starttdを使用します。
- Interstage管理コンソールよりInterstageを起動する場合
Interstage JMXサービスの実行環境で設定されている環境変数が、Interstageに引き継がれます。Interstage JMXサービスはisjmxstartコマンドを使用して起動します。そのため、isjmxstartコマンド実行環境で設定されている環境変数が引き継がれます。なお、システム初期化スクリプト(S95isjmxstart)を使用して、サーバ起動時に自動起動する運用となっている場合は、システム初期化スクリプト実行環境の環境変数が引き継がれます。
- Interstage管理コンソールのワークユニット設定の環境変数とシステムの環境変数が重複している場合には、Interstage管理コンソールのワークユニット設定の環境変数が優先されます。
以下に環境変数ごとに有効となる設定値を説明します。
- PATHおよびCLASSPATH以外の環境変数
- Interstage管理コンソールのワークユニット設定の環境変数に記載された環境変数と、Interstage実行環境に設定されている環境変数のどちらも有効です。
ただし、環境変数名が重複している場合はInterstage管理コンソールのワークユニット設定で設定した環境変数に置き換えられます。
- LD_LIBRARY_PATH

- ワークユニット定義の“Path”および“Library for Application”の値が、Interstage実行環境で設定されているLD_LIBRARY_PATHの値の前に設定されます。
そのため、すべて有効となりますが、以下の順に優先されます。
- ワークユニット定義の“Path”の設定値
- ワークユニット定義の“Library for Application”の設定値
- Interstage実行環境での設定値
- PATH
- Interstage管理コンソールのワークユニット設定のパスの値が、Interstage実行環境で設定したPATHの値の前に設定されます。
そのため、どちらも有効となりますが、Interstage管理コンソールのワークユニット設定値が優先されます。
- CLASSPATH
- Interstage管理コンソールのワークユニット設定のクラスパスの値が、Interstage実行環境で設定されているCLASSPATHの値の前に設定されます。
そのため、どちらも有効となりますが、Interstage管理コンソールのワークユニット設定の値が優先されます。
All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2005