PRIMECLUSTER Wizard for NAS 導入運用手引書 4.1 for Linux
|
目次

|
第5章 留意事項
本製品の留意事項について説明します。
留意事項
- スケーラブル構成でUnLockFlagをalwaysに設定した場合、スプリットブレイン発生時にUnlock処理が実行されます。この場合、NFSの再ロック処理が実行され、ロックが再設定されるため動作に影響はありません。但し再ロック処理の際、サーバからの応答を待つ間、処理が遅くなる場合があります。
- /etc/fstabにNAS装置のホスト名の代わりにIPアドレスを指定した場合、NFSのロック制御処理が正常に行われない場合があります。必ずホスト名で指定してください。また、指定するホスト名はNAS装置に設定したホスト名と同一にしてください。
- NAS装置のhostsファイルにクラスタノードのホスト名を登録する場合、クラスタノードに設定されているホスト名と同一にしてください。異なっている場合、NFSのロック制御処理が正常に行われない場合があります。
- 相互待機構成はサポートしません。
- 本製品では/tmpに一時的にファイルを作成します。/tmpのアクセス権の不用意な変更、/tmp上のファイルの不用意な削除、/tmpの空き容量不足ということが無いようにしてください。
- NAS装置をクラスタ構成にした場合、takeover/givebackを正常に行うためには、NAS装置のetc/exportsファイルに使用するボリュームを設定しておく必要があります。
- NAS装置をクラスタ構成にした場合、takeover/giveback中にNAS装置が一時的に応答しない状態になります。この際にフェイルオーバが発生することを防ぐため、NAS装置をクラスタ構成にした場合は、RemoteFileSystemsリソースのServerTimeoutおよびTimeoutの値を300秒程度に延ばしてください。(指定する値は環境によって変化します。)
- Red Hat Enterprise Linux AS (v. 2.1)、Red Hat Enterprise Linux ES (v. 2.1) における運用についてクラスタシステムを構成するノードの1つに異常が発生しクラスタ間のハートビートが失敗した場合、PRIMECLUSTER シャットダウン機構は異常が発生したノードの電源を強制的に切断します。ハートビートの失敗要因がパニックであった場合、クラッシュダンプ採取中に強制電源切断すると、クラッシュダンプ採取が途中で終了してしまうため、異常原因を調査する上で必要な資料が採取できなくなる場合があります。 PRIMECLUSTERのクラスタ高速切替機能は、この問題を防止するためにクラッシュダンプ採取中の強制電源切断を抑止し、同時に異常発生ノードのクラッシュダンプ採取中のフェイルオーバを実現する機能です。
Red Hat Enterprise Linux AS (v. 2.1)、Red Hat Enterprise Linux ES (v. 2.1) においては、ETERNUS3000と連携を行いクラスタ高速切替機能を実現しています。ETERNUS3000を接続しない場合はクラスタ高速切替機能が使用できませんので、障害調査のためのクラッシュダンプ採取時間を事前に見積り、パニック発生時のノードの電源切断のための時間をPRIMECLUSTERシャットダウン機構に設定してください。
All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2003-2004