PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 導入運用手引書 4.0A20(Linux)
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目次

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第2章 環境設定
2.3 Oracle ソフトウェアのインストール/設定
Oracle のインストールおよび設定について説明します。
■初期設定
- カーネルパラメタの設定
PRIMECLUSTER で使用する値に、Oracle 自身が使用する値を加えたものを/etc/sysctl.conf に設定する必要があります。カーネルパラメタの設定は使用する Oracle のバージョンやデータベースの構成によって異なるため、Oracle のインストールガイドを参照してください。パラメタの設定はできる限り全ノードで同一にしてください。
カーネルパラメタは、実行時に、sysctl(8) コマンドで構成することができます。以下にパラメタの設定例および適用方法を示します。

Oracle をインストールする場合は、/etc/sysctl.confの設定を変更しノードをリブートした後に行ってください。
以下に設定例を示します。
kernel.sem= 250 32000 100 100
kernel.shmmax = 2147483648
kernel.shmmin = 1
kernel.shmseg = 4096
kernel.shmvmx = 32767 |
以下に適用方法を示します。
以下のコマンドを実行すると、各パラメタの値が変更されます。このコマンドは、/etc/sysctl.conf の値をカーネルに適用します。カーネルの再構築は必要ありません。実行時にカーネルパラメタを変更するにはsysctl (8) を使用します。sysctl の動作の詳細については、マニュアルページのsysctl (8) を参照してください。
#sysctl -p [filename] (filename 省略時は /etc/sysctl.conf から読み込む) |
- ポート番号の設定
Oracle リスナーで使用するポート番号を /etc/services に設定します。

- Oracle ユーザの設定
Oracle のインストールおよび、起動停止等の操作を行うためのDBA(Database Administrator)ユーザを作成します。ユーザID、グループIDは全ノードで同一にする必要があります。

# groupadd -g <グループID> dba
# groupadd -g <グループID> oinstall
# useradd -g oinstall -G dba oracle
# passwd oracle |
※ グループを2つ作成し、一般的に、グループ名は「dba」、「oinstall」とします。
Oracle ユーザの環境変数を設定する必要があります。
(.bash_profile)
ORACLE_BASE=/u01/app/oracle; export ORACLE_BASE
ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/9.2.0.1.0; export ORACLE_HOME
ORA_NLS33=$ORACLE_HOME/ocommon/nls/admin/data; export ORA_NLS33
LD_LIBRARY_PATH=$ORACLE_HOME/lib; export LD_LIBRARY_PATH
PATH=$ORACLE_HOME/bin:/usr/bin:/bin:/usr/bin/X11/:/usr/local/bin; export PATH |
詳しくは Oracle のマニュアルを参照してください。
■インストール
- Oracle のインストール
Oracle のインストールは、Oracle ユーザで行います。プログラムは各ノードのローカルディスクにインストールします。データベースは共用ディスク上に作成する必要があるので、インストール時には作成せず、共用ディスクのクラスタ設定が完了してから作成することを推奨します。
データベースの作成に関しては後述します。
詳しくは Oracle のマニュアル を参照してください。
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