PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 導入運用手引書 4.0A20(Linux) |
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PRIMECLUSTER Wizard for Oracleは、PRIMECLUSTER上で Oracle のクラスタ運用を行うためのソフトウェア製品です。PRIMECLUSTER 上で Oracle のスタンバイ運用(コールドスタンバイ)を行うことができます。
本製品は、以下のモジュールにより構成されています。
環境設定 Wizard |
PRIMECLUSTER 上で Oracle の運用を行うための環境設定ツール |
Detector |
Oracle の状態を監視するモジュール |
Scripts |
Oracle の起動・停止を制御する |
設定/運用コマンド |
運用時に使用するコマンド類 |
PRIMECLUSTER RMS ウィザードの hvw コマンドによる環境設定において、userApplication を作成する "ORACLE" Wizardを提供します。
Oracle インスタンスおよび、Oracle リスナーの監視を行います。
Oracle インスタンスの監視を行うために Oracle の system ユーザ にて Oracle への接続を行い、定期的にダミーのテーブル の更新処理をSQL コマンドにて行います (ダミーテーブルは、system ユーザのデフォルトの表領域に作成します)。そのため、Oracle インスタンスのプロセス生死 だけでなく、論理的な異常も検出することが可能です。Oracle インスタンスがハングアップしているような状態でも SQL コマンドが一定時間内に復帰しない場合にタイムアウトして異常通知します。
Oracle リスナーの監視においては、リスナープロセスの監視および、Oracle の tnsping コマンドを使った監視を行うことができます。
Oracle インスタンスおよび、Oracle リスナー を userApplication の状態遷移に従って、自動的に起動・停止します。Oracle インスタンスの起動においては、Oracle インスタンスの状態をチェックし、リカバリ処理を実施しながら起動します。例えば Oracle インスタンスのオンラインバックアップ中に Oracle インスタンスがダウンした場合、“end backup” を自動的に実行し、Oracle インスタンスの再起動を行います(AutoRecover の設定が“yes”の場合)。Oracle インスタンスの停止においては、immediate モード(デフォルト)で停止を行い、正常に停止できない場合にも、abort モードで Oracle インスタンスを停止することにより、高速に切替えを行います。
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